国葬粉砕の力を11・6日比谷へ 生活破壊し大軍拡に突き進む日帝・岸田政権を打倒しよう

週刊『前進』04頁(3265号01面01)(2022/10/17)


国葬粉砕の力を11・6日比谷へ
 生活破壊し大軍拡に突き進む日帝・岸田政権を打倒しよう


 安倍国葬粉砕闘争をともに闘ったみなさん。国葬会場の日本武道館に迫る実力闘争に合流したみなさん。国葬を粉砕した怒りで岸田政権打倒へ攻め上ろう。戦争をすることでしか延命できない腐りきった資本主義を倒し、労働者の団結した力で革命をやるため、11月6日に東京・日比谷野音で開催される全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人大行進(呼びかけ/全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄千葉動力車労組、国鉄闘争全国運動、改憲・戦争阻止!大行進)への大結集を呼びかけます。

労働者の力で戦争阻もう

 第一に訴えたいことは、改憲・戦争・大軍拡に絶対反対し、岸田政権を打倒するために11・6集会に大結集しようということです。
 ウクライナ戦争は8カ月を超え、ウクライナとロシアの膨大な数の労働者民衆 ・兵士が犠牲になっています。10月7日のクリミア大橋「爆破」に対し、ロシア・プーチンはウクライナ全土にミサイル攻撃を強行しました。一方、米大統領バイデンは6日、追い詰められて核使用をちらつかせるプーチンに、「核兵器を安易に使えば、アルマゲドン(世界最終戦争)にならずに済むとは思えない」と言い放ちました。世界戦争・核戦争の恐るべき危機が差し迫っています。「ヒロシマ・ナガサキ、フクシマを繰り返すな」の闘いの全てをかけて阻む時です。
 核戦争の危機をつくり出しているのは、中国侵略戦争―世界戦争を構え、ロシアをウクライナ戦争に引きずり込んだアメリカ帝国主義自身です。また日帝・岸田政権は、全世界的な戦争と軍備増強に乗り遅れまいと、改憲(9条破棄)と大軍拡(軍事費2倍=年間10兆円超)に突き進んでいます。年末には中国侵略戦争への参戦を見据えた「安保3文書」(国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画)の改定を狙っています。「ウクライナ戦争ただちにやめろ! 中国侵略戦争阻止!」を掲げ、10・20防衛省デモを始め今秋、反戦闘争に立つことが決定的に重要です。
 この岸田の前に、国葬粉砕で立ち上がった労働者人民の闘いが立ちはだかっています。9月23、27日の全学連を先頭にした国葬粉砕の実力闘争は全国にとどろきました。岸田政権はグラグラです。共同通信の10月8〜9日の世論調査では岸田政権支持率は35%、安倍国葬を「評価しない」は61・9%、物価上昇が「打撃になっている」は78・9%に達しました。国葬で安倍を神格化し、北朝鮮のミサイル発射で排外主義をあおり、全国瞬時警報システム「Jアラート」をも使って戦時体制に突入しようという思惑は破産しています。生きていけない現実の中、圧倒的多数の労働者民衆は自らの生活を破壊して大軍拡を進める岸田政権へ怒りをたぎらせ、一刻も早く打倒したいと願っています。そして、岸田を倒すことは絶対にできます。
 戦争の原因は資本主義・帝国主義にあります。戦後世界体制が崩壊し、没落の危機にあえぐ帝国主義とスターリン主義が戦争を引き起こしているのです。反帝・反スターリン主義世界革命こそ戦争を止める唯一の道です。国境を超えた労働者の団結にこそ戦争を止める力があります。労働者民衆の闘いで戦争を進める自国政府を倒す。日本で岸田を、ロシアでプーチンを、アメリカでバイデンを、中国で習近平を倒す----この反戦のうねりを11・6日比谷から広げよう!

連合打倒し闘う労組を!

 第二に、闘う労働組合を全国の職場・地域に甦(よみがえ)らせるために11・6集会へ全力で組織しようということです。
 連合(日本最大の労働組合のナショナルセンター、約700万人)をはじめ大半の労働組合が、現場の労働者の立場に立たず、資本家・当局の手先になっています。労働者が隣の仲間と団結し、行動して職場と社会を変える----この可能性を奪っているのです。安倍国葬には、連合会長・芳野友子が「労働者の代表」を名乗って参加しました。絶対に許せません。中国侵略戦争が切迫する中、連合本部は産業報国会へと転落しました。労働者の戦争動員が検討されています。連合を打倒し、戦争絶対反対で闘う労働組合を再生させることが今こそ必要です。
 労組幹部の腐敗は自然に生まれたものではありません。最大の転機は1987年の中曽根政権による国鉄分割・民営化です。それは20万人が職場を追われる戦後最大の労組破壊攻撃であり、日本での新自由主義攻撃の出発点でした。国鉄内最大労組だった国労は組合員の大量脱退で弱体化し、当時のナショナルセンターである総評は89年に解散し連合が生まれました。それから三十余年、労働組合が闘わない中で解雇・非正規職化・不当労働行為が社会にまん延したのです。
 連合の対極で新自由主義攻撃を打ち破ってきたのが11月労働者集会です。11月集会は「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と呼びかけて98年に初めて開催され、今年で25回目を迎えます。きっかけは、98年5月28日に出された国鉄1047名解雇撤回闘争に対する「JRには民営化に伴う解雇の法的責任は及ばない」という東京地裁の反動判決でした。これへの危機感が関西生コン支部、港合同、動労千葉を結びつけ、共同呼びかけで11月集会が始まりました。
 呼びかけ3労組は、国家権力・資本と最も原則的に闘い団結を守り抜いてきました。関西生コン支部は大弾圧をはね返して戦時下の労組破壊攻撃を打ち破っています。港合同は地域を一つの労働組合として組織し勝利する中小労働運動の新たな地平を確立しています。動労千葉は国鉄分割・民営化にストライキで反撃し、今なおJRでの外注化阻止闘争や「労組なき社会」化攻撃との闘いをけん引し、中国侵略戦争の危機に際して「新・戦争協力拒否宣言」を発しました。この不当解雇撤回を貫く国鉄闘争陣形は改憲・戦争阻止の結集軸となっています。
 労働者階級には資本家階級を倒し戦争を止める力がある----これを実践で示しているのが3労組です。この階級的労働運動の潮流を全国に拡大することが社会変革の原動力なのです。

国際連帯で帝国主義倒せ

 第三に、全世界で立ち上がる労働者民衆と国境を超えた団結=国際連帯をつくり出そうということです。
 11月集会は、2003年の動労千葉のイラク反戦ストライキを契機に世界の仲間との団結を拡大してきました。以来、韓国、アメリカ、ドイツ、トルコ、ブラジル、台湾などの戦闘的労組の代表団が参加し、「労働者に国境はない」ことを示してきました。
 いま、戦争とインフレ・生活破壊に抗するストライキ・デモ・暴動が全世界で拡大しています。資本家のために労働者が殺し合わされてたまるかという戦争への怒りでもあります。世界の労働者の共通の敵は資本家階級=ブルジョアジーです。資本の支配を終わらせるため、労働者の国際的団結をつくる時が来ました。
 戦争以外に延命できなくなった資本主義・帝国主義は歴史的寿命も尽き、私たちは人間らしく生きることすらできなくなっています。こんな体制は今すぐ革命でぶち壊し、労働者民衆の団結した力で新しい世界=共産主義社会をつくり始める以外にありません。
 マルクスは『共産党宣言』で「支配階級よ、共産主義革命のまえに震えあがるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!」と呼びかけました。その展望は反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命にあり、その現実性は11・6集会にこそあります。歴史を動かす11・6集会に総結集しよう!

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