10・31狭山闘争に結集を 再審棄却攻撃を打ち砕け

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週刊『前進』04頁(3266号04面01)(2022/10/24)


10・31狭山闘争に結集を
 再審棄却攻撃を打ち砕け


 無実の石川一雄さんを「有罪」とした1974年10・31の東京高裁・寺尾確定判決から48年。各地で闘われる10・31狭山闘争に決起しましょう。
 全学連を先頭とした国葬粉砕闘争は、国葬を通して中国侵略戦争突入の国家体制を築こうとした日本帝国主義の狙いを破綻させ、労働者階級の怒りの爆発情勢を切り開きました。全国水平同盟も全学連や全国の労働者とともに立ち、勝利をともにかちとりました。
 追い詰められた岸田政権は、より露骨に戦争に進んでいます。ウクライナ戦争は、台湾有事から世界戦争へ拡大しようとしています。岸田政権は軍事費倍増を始め全ての国策を戦争と大軍拡に切り替えて絶望的に突進しています。
 狭山闘争は、そうした戦時下に、再審棄却攻撃との攻防に入りました。権力犯罪を弾劾して半世紀を超える石川一雄さんの不屈の闘いは、戦争を阻む大きな力となっています。だからこそ、岸田政権はこの秋にも狭山再審の早期棄却をもって、狭山闘争と部落解放闘争をたたき潰そうと狙っています。差別と闘い労働者の団結を守るため、再審棄却攻撃を粉砕しましょう。
 その一切のかぎは11・6全国労働者集会の大結集にあります。国葬粉砕闘争の地平を継続・発展させ、その力で狭山再審棄却攻撃を粉砕しましょう。

権力のデッチ上げ暴いた「下山鑑定」

 2016年に弁護団が提出した下山鑑定は、物証とされた万年筆がねつ造された証拠であることを証明しました。狭山事件は権力によるでっち上げであり、権力犯罪です。第3次再審請求から16年、3者協議という密室審理だけで、一度の証拠調べもありません。検察は今年初めて狭山担当検事の名前の公表を拒否しました。検察は下山鑑定に対して反論もできないまま、最高裁は弁護団の鑑定人尋問請求への判断を年末にも決定するとしています。

反戦闘う労働者の力で狭山勝利を!

 戦争に向けた司法の反動化の中で、この秋は裁判所・検察・国家権力一体となった再審棄却攻撃との対決になりました。
 戦争は差別と排外主義をあおって進みます。差別とは労働者の団結を潰すために分断し対立させる攻撃です。戦争で殺されるのは労働者です。戦争を止められるのも労働者の団結です。コロナと戦争は、一握りの富裕層・支配者と、大多数の労働者が生きていけない矛盾した社会の姿を明らかにしました。石川さんの不屈の闘いは、寺尾判決に対する巨万の労働者の決起を生み出しました。差別の攻撃は労働者の怒りと階級性をよみがえらせます。国鉄闘争を軸にして、差別と闘う階級的な労働運動を復権しましょう。
 西郡や植木団地の追い出し絶対反対の闘いは、部落に対する更地化、生活破壊の攻撃を阻んできました。権力犯罪を弾劾する狭山闘争は、労働者の団結の希望の星です。狭山闘争で戦争反対の労働者の総決起をつくり出し、その階級の総決起の力で狭山再審闘争の勝利を実現しましょう。

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10・31寺尾判決48カ年糾弾!
狭山第3次再審闘争勝利!
狭山全国統一行動
◆東京 10月30日(日) 午後1時30分
 台東区民会館(東京都台東区花川戸2―6―5)集会後デモ
 主催 全国水平同盟杉並支部/部落解放東日本共闘会議/東京労組交流センター
◆関西 10月30日(日) 午後2時
 豊崎西公園(大阪府大阪市北区豊崎5―5)
 3時10分 デモ
 主催 全国水平同盟/関西労組交流センター
◆広島 10月31日(月) 午後6時30分
 いきいきプラザ(西地域交流センター、広島市西区福島町1―19―12)
 主催 部落解放広島共闘会議
◆北九州 10月29日(土) 午後1時30分
 北九州市立商工貿易会館702会議室(福岡県北九州市小倉北区古船場町1―35)
 主催 北九州部落解放研究会

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