判決に従い正規雇用せよ 旭非正規職支会支援共闘会議 AGC本社に抗議行動

週刊『前進』04頁(3266号04面03)(2022/10/24)


判決に従い正規雇用せよ
 旭非正規職支会支援共闘会議
 AGC本社に抗議行動

(写真 「非正規職も闘えば勝てる。旭支会と共に闘うぞ」。AGC本社前で青年労働者がマイクを握った【10月7日 東京・丸の内】)

 10月7日、旭非正規職支会支援共闘会議は、東京のAGC本社・平井良典社長に対し、旭非正規職支会組合員22人全員の解雇を撤回し、正規職として職場に戻すことを要求し、交渉に出てくるよう申し入れた。しかし、今回もAGC本社は「韓国法人は別法人なので当社がコメントする立場にない」との文書を送ってきた。この日、訪問した旭支援共闘会議に対しても、担当者である総務部には「誰も在社していない」などと不誠実な対応だった。
 旭支援共闘会議は、豪雨を突いて社前行動を展開し、「韓国では高裁が直接雇用を命じる判決が出ている。悪あがきはやめ、本社の責任で争議解決を行え」と怒りをたたきつけた。
 2015年6月30日、労組結成から1カ月後の集団解雇以来、闘いは8年目に突入している。昨年8月には派遣法違反の刑事裁判で当時の旭硝子ファインテクノ韓国社長・原納猛に懲役6カ月(執行猶予2年)の判決が出された。韓国でも派遣法違反で懲役刑が出たのはこれが初めてだ。
 また今年7月13日、労働者地位確認訴訟控訴審で不法派遣が認定され、正規雇用を命じる判決が出され、8月19日には大邱地裁が賃金請求訴訟で、解雇期間の不払い賃金として正規職水準の64億㌆を支払うように命じる判決を出した。しかし卑劣にもAGCはこの判決に従わず、利子を含めた70億㌆(約7億円)を裁判所に供託し、控訴審で争う姿勢だ。
 旭支会のチャホノ支会長は、「裁判闘争の勝利は相当な影響を与えている。工場内で働く正規職労働者は、われわれが早く工場に来て現場を変えてほしいと願っている。すべての労働者が旭非正規職労働者の勝利を認めている雰囲気だ」と語っている。旭支会はクミ(亀尾)工場で初めて結成された労働組合であり、今もクミ工場には正規職労組は存在しない。
 民主労総は11月12日、非正規職撤廃を掲げ、10万人の労働者大会を開く。旭支会は先頭で闘っている。解雇撤回・正規職雇用へ、日韓労働者の国際連帯でAGC本社を追い詰めよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加