未決勾留・接見禁止5年半 今すぐ大坂同志を解放しろ

週刊『前進』04頁(3276号04面02)(2023/01/09)


未決勾留・接見禁止5年半
 今すぐ大坂同志を解放しろ

(写真 東京地裁前で無実の大坂正明同志の即時釈放を訴える全学連の学生)

 1971年11月14日、大坂正明同志は、沖縄に核と米軍基地を押し付けるペテン的返還協定批准を阻止しようと東京で11・14渋谷デモに立ち上がった。

渋谷闘争は正義

 沖縄民衆との連帯を求め、アメリカのベトナム侵略戦争に反対する正義のデモだ。11・14渋谷闘争は、70年安保・沖縄闘争の頂点として労働者民衆の実力闘争の地平を切り開いた。
 社会を揺るがす安保・沖縄闘争の拡大に追い詰められた政府は、機動隊の暴力でデモの鎮圧を図った。東京には全国から1万2千人の機動隊が集められ、渋谷に向かう中核派のデモ隊と機動隊の全面激突となった。池袋では大阪の教育労働者・永田典子さんが機動隊に虐殺されている。
 渋谷闘争での衝突で一人の警察官が死亡すると、デモ隊のリーダーであった星野文昭同志、奥深山幸男同志らとともに大坂同志は「殺人罪」をでっち上げられた。翌72年2月21日、大坂同志と星野同志は全国指名手配された(奥深山同志は再逮捕後、起訴)。
 それから46年、大坂同志は、労働者民衆の支援を受け、指名手配と闘いぬいた。星野同志の不屈の獄中闘争44年とともに日本階級闘争の巨大な精華であり、革共同の革命党としての真価を全世界に示している。
 大坂同志の「殺人罪」でっち上げは、警察・検察が拷問的取り調べででっち上げたデモ参加者の供述調書を唯一の根拠としている。公判が始まってなお、裁判所は「証拠隠滅のおそれ」を口実に5年7カ月もの超長期の未決勾留と接見禁止を続けている! 政治弾圧であり、拷問そのものだ。

獄中医療を行え

 大坂同志は現在73歳。3年前、鼻ポリープが悪化し鼻呼吸ができない状態に陥った。治療を求めた東京拘置所の医師は、「ここでは治療できない。外に出てからやりなさい」と言い放った。獄中者の人権を踏みにじる日帝・法務省の姿勢そのものだ。ごく一般的な点鼻薬の要求すら「その薬は扱っていない」と処方しない。鼻呼吸ができないと訴える被告人への医療放棄であり、拷問だ! 無実を訴える大坂同志を屈服させようと人権侵害を加える。これが日帝のやり方だ。
 刑事収容施設の被収容者といえども、獄外の一般の医療と同水準の医療が受けられなければならないと被収容者処遇法は明記している。東拘の対応は明らかに違法だ。直ちに大坂同志の求める治療を行え! 「ここで治療できない」なら、外部の病院に連れていけ!
 すでに昨年開かれた10回の公判で検事側立証は破綻し、大坂同志の無実が明らかになっている。裁判所はただちに接見禁止を解除せよ! 保釈を決定し、大坂同志を解放せよ!
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