2・1ミャンマー連帯デモへ 岸田政権は国軍支援をやめろ

週刊『前進』04頁(3277号04面02)(2023/01/16)


2・1ミャンマー連帯デモへ
 岸田政権は国軍支援をやめろ

(写真 昨年の2・1連帯デモ)


 2021年2・1ミャンマー国軍クーデターから間もなく2年になる。
 2020年11月に実施された総選挙で与党の国民民主連盟(NLD)が改選議席の8割を超える議席を獲得。あらかじめ国軍に割り当てられている軍人議席を含めた全議席の過半数をNLDが単独で占め、政権維持を決めた。ミンアウンフライン国軍総司令官がクーデターを起こした2月1日は選挙後初の連邦議会が開かれる日だった。
 アウンサンスーチー国家顧問、ウィンミン大統領らNLD幹部150人が拘束され、厳戒態勢が敷かれた。しかし、労働者民衆の怒りは全土に広がった。2月3日には医療労働者が「私たちは、正当性なき軍事政権によるいかなる命令にも従うことを拒否する」と声明を発し世界の労働者に連帯を呼びかけた。
 民主派勢力は21年4月に国民統一政府(NUG)を樹立、創意工夫あふれる労働者民衆による市民不服従運動(CDM)が繰り広げられると同時に、多数の青年・学生たちが少数民族の武装部隊に合流し、市民防衛隊(PDF)として国軍との内戦に決起している。まさにミャンマーは戦時下にあるのだ。労働者民衆はこの戦いを「スプリング・レボリューション(春の革命)」と呼び、勝利を誓って戦い続けている。
 ミンアウンフラインは「テロリストやその支持者との交渉の余地はなく、全滅させる」(昨年3月27日=「国軍記念日」)と宣言し、残虐なミャンマー人民弾圧を続けている。爆弾投下や集落まるごと焼き払う掃討作戦などで昨年1年間に4万軒以上が焼かれている。これらの軍事作戦に自衛隊で訓練を受けた国軍幹部が関わっていることも判明している。今年1月10日現在、国軍により2716人が殺され、逮捕は延べ1万7104人、4人が処刑され、11月に死刑判決が宣告された大学生7人の処刑が狙われている。
 この国軍を公然と支援しているのが岸田政権だ。1月1日付で岸田はミャンマー在住の日本人、日系人に年頭あいさつを送ったが、国軍の支配と人民虐殺には一言の言及もなく、〝G7議長国として歴史的挑戦に挑んでいく〟と、ミャンマーをも足がかりに中国侵略戦争を推し進めようという野望を語っている。戦時下の人々に岸田は平然と「御健勝と御多幸、一層の御活躍を心から祈念」するというのだ! 許せない!
 ミャンマー連帯行動実行委員会が、日本の労働者の闘いとして2・1ミャンマー連帯デモを呼びかけている。岸田政権が深々と関与している戦争を止めよう!

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ミャンマー国軍クーデターから2年
岸田政権は国軍支援をやめろ!
2・1ミャンマー連帯デモ
 2月1日(水)午後6時15分 日比谷公園中幸門集合
        午後6時30分 デモ出発
 主催 ミャンマー連帯行動実行委員会

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