ウクライナ戦争 今すぐやめろ 全国から2・23芝公園へ

週刊『前進』04頁(3282号01面02)(2023/02/20)


ウクライナ戦争 今すぐやめろ
 全国から2・23芝公園へ


 日本帝国主義・国家権力と成田空港会社による三里塚天神峰・市東孝雄さんの農地強奪の強制執行を満身の怒りで弾劾する! 反戦の砦(とりで)=三里塚闘争を圧殺し、成田空港の軍事利用を狙う日帝・岸田政権に対し、三里塚芝山連合空港反対同盟は全学連ら闘う労働者人民と共に農地死守・実力闘争を貫き、戦争を内乱に転化する日本階級闘争の荒々しい新段階を切り開いた。日帝の世界戦争参戦を阻止する闘いはこれからだ。2・23ウクライナ反戦闘争で怒りの総反撃を! 全国から東京・芝公園に総結集しよう!

自国政府打倒へ総反撃を!

 日帝・国家権力はむき出しの暴力で、3代100年にわたって耕してきた市東さんの農地を踏みにじり、破壊し、強奪した。この暴挙をどうして許せるか! 成田軍事空港完成のために農民の命である農地を戦時収用する----これこそ戦争に向かう日帝・岸田政権の姿そのものだ。
 反対同盟を先頭に機動隊を圧倒して闘い抜かれた大闘争は、戦争でしか延命できない帝国主義を打倒する歴史的決戦の火ぶたを切った。戦争阻止とは、国家暴力に対し三里塚闘争のように不屈・非妥協で労働者人民の団結に徹底的に依拠して実力で闘うことだ。杉並でも、岸田の別動隊である右翼との内乱的激突にかちぬきデモが闘われている。国会闘争でも、祖国防衛主義の総翼賛国会を徹底弾劾し戦争・大軍拡予算粉砕へ前進している。
 ウクライナ開戦から1年。米帝・北大西洋条約機構(NATO)を免罪する「ロシア非難決議」に唯一反対した洞口朋子杉並区議や、改憲・戦争阻止!大行進を先頭とする戦争絶対反対の闘いは、挙国一致体制をうち破り、労働者の国際連帯で自国政府を打倒することこそが戦争を終わらせる道であることをはっきりと示してきた。この闘いを本格的に大発展させていくために、国会・杉並・三里塚の闘いを一つに2・23ウクライナ反戦闘争の大爆発をかちとろう。
 日帝・岸田政権は、2月にも大軍拡予算の衆院通過を狙い、NATOとの軍事協力をも強化しながらウクライナ戦争―中国侵略戦争に参戦しようとしている。だが主要7カ国(G7)議長国である日帝・岸田政権は、G7で唯一、ウクライナ戦争への軍事支援をいまだ全面的にできない帝国主義だ。しかも、中国侵略戦争は沖縄―日本全土を出撃基地化し「日本を要」(米・戦略国際問題研究所〔CSIS〕報告)としない限り成り立たない。この「最弱の環」である日帝・岸田政権を打倒する闘いは、G7強盗どもの一角を切り崩し、世界戦争を阻止する決定的位置をもっている。全国から2・23芝公園に総結集し、日本労働者階級の国際反戦闘争を全世界にとどろかせよう!

世界戦争への拡大を許すな

 ウクライナ戦争は開戦1年を前に第3次世界大戦へと拡大する決定的な局面を迎えている。ドイツの主力戦車「レオパルト2」の供与決定を転換点に、米帝・NATOとウクライナ・ゼレンスキー政権は、春以降の大規模攻勢に向かって戦車部隊の訓練・配備、長射程ロケット弾の配備を進めている。ゼレンスキーは欧州を訪問し「自由のための翼を!」と戦闘機の支援をけたたましく呼びかけ、米帝・NATOはウクライナ軍事支援会議に50カ国を集め、武器・弾薬の早急な支援を確認した。帝国主義各国が競い合うように、ロシア(さらには中国)との全面戦争・核戦争へと突進しているのだ。
 とりわけ世界支配・国内支配の危機にあえぐ米帝は、ウクライナ戦争・中国侵略戦争―世界戦争をエスカレートさせる以外になくなっている。バイデン政権は「偵察気球」を次々と撃墜し、2・7一般教書演説では対中対決を絶叫した。
 トルコとシリアの大地震では、15日までに4万人以上の死亡が確認され、世界保健機関(WHO)によると2600万人以上が人道支援を必要とする状態にある。現地では「私たちは世界に見捨てられた」と悲痛な声が上がっている。
 その一方で、トルコの対岸のウクライナへは殺りく兵器が続々と送り込まれている。ウクライナ戦争は、中国侵略戦争に先立ってロシアを弱体化させることを目的とした、米帝を始めとする帝国主義による世界の再分割をかけた戦争だ。軍需産業と巨大石油資本が最高益をあげながら、支配階級の延命のために労働者人民を殺し合わせている。このような、腐り果てた帝国主義は一日も早く打倒しなければならない!
 2・23闘争は、「ウクライナをこれ以上戦場にするな! 米帝・NATOとプーチン・ロシアはウクライナからただちに手を引け!」を掲げ、ウクライナ戦争の世界戦争への拡大を絶対に阻止する闘いだ。戦争の「即時終結のために手を尽くす」(バーゼル宣言)ことは国際プロレタリアートの第一の任務である。全世界の労働者階級と固く団結し、2・23芝公園に全国から総結集しよう!
 そして2・23全国闘争を跳躍点に、国会・杉並・三里塚決戦勝利、5月G7広島サミット粉砕へ進撃しよう! 2・12国鉄集会は、連合崩壊をのりこえ「戦争・新自由主義崩壊―資本主義にNOと言える労働運動を!」(動労千葉・関道利委員長)と訴えた。渦巻く怒りを組織し、戦争絶対反対、「飢餓賃金」打破=大幅賃上げの23春闘を爆発させ、時代を動かす階級的労働運動を大登場させよう!

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