韓国・全国鉄道労組ソウル地方本部から

週刊『前進』04頁(3282号02面03)(2023/02/20)


韓国・全国鉄道労組ソウル地方本部から

(写真 「動労千葉と共に闘います!」などのプラカードを手に全国鉄道労組ソウル地方本部の代表団が壇上に並び、チェミョンホ本部長が発言)

(写真 関道利委員長とチェミョンホ本部長が固く肩を組んだ)

動労千葉に学び民営化を阻む
 チェミョンホ本部長

 韓国には「粘り強く闘う者は勝利する。最後まで闘おう」という言葉があります。この言葉を実践する同志たちがここに集まった人たちだと思います。鉄道分割・民営化に抵抗して闘い、それによる不当解雇で36年目、本当にすごい同志たちです。絶えず原則を守り、完全勝利のため、闘う労働組合再建のために集まった同志たちに、激励と尊敬のあいさつを送ります。
 韓国の鉄道労働者は、日本の鉄道労働者の分割・民営化阻止闘争と解雇撤回闘争を通して多くのことを学んだおかげで、韓国の鉄道民営化に対して準備し、闘争を効率的に進めることができました。日本の同志たちの犠牲と苦労がわれわれにとって援助になる皮肉なことですが、これもまた連帯ではないかと思います。
 「新自由主義を終わらせよう」「解雇撤回」「労組弾圧粉砕」「民営化反対」などのスローガンは、今、韓国でも共に叫んでいるスローガンです。
 ユンソンニョル政権は昨年12月、貨物連帯のストライキを業務開始命令発動、公正取引委員会調査など史上初の方法で弾圧しました。労働組合を腐敗勢力として描き出すために「労働組合会計公示システム」構築のための立法発議を公式に表明しました。変形労働拡大に伴う労働時間強化、賃金体系改悪を通した賃金下落及び労働者間の競争激化、重大災害処罰法無力化、公企業民営化などを見境なく推進し始めました。
 韓国の鉄道も非常に厳しい状況です。すでに分離された高速鉄道の統合は一層困難な見通しです。さらに民営化のための構造調整と計画が準備されています。昨年末、一部賃金削減となり、人員削減案が確定しました。先月には、交替勤務体系を4組2交替から3組2交替に改悪する指針を発表しました。
 民営化のための法案が推進されています。鉄道公社の施設維持・保守業務と鉄道管制権を鉄道公団に移そうとしています。これは鉄道公社を日本のように幾つかの民間運営会社に分離するための基礎作業です。鉄道車両整備業務を車両製作会社に移す準備も進んでいます。年功制を廃止し、賃金を下落させる「職務成果給制」による賃金体系改悪を公企業から攻撃してくることが目に見えています。
 しかし、われわれ韓国の鉄道労働者は、すでに二十余年間、民営化に立ち向かい闘争してきた経験があります。2016年には74日間のストライキを行い、パククネ政権を引き降ろすのに大きな役割を果たしたこともありました。ユンソンニョル政権の弾圧と民営化攻撃に立ち向かいます。
 日韓、全世界の労働者との連帯の拡大を望みます。資本には国境がありません。資本の危機を脱するための新自由主義攻撃が数十年間続く中で、公企業民営化があり、労働弾圧、解雇が起きたのではありませんか。だからわれわれも連帯を一層拡大し、闘争を強化しなければなりません。
 動労千葉をはじめとする同志たちの闘争、国鉄1047名解雇撤回闘争が勝利すると信じます。同志たちのご健勝をお祈りします。トゥジェン(闘争)!

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