韓国鉄道労組が市東さん激励 動労千葉と共に労農連帯誓う

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週刊『前進』04頁(3282号04面01)(2023/02/20)


韓国鉄道労組が市東さん激励
 動労千葉と共に労農連帯誓う

(写真 国境を越えて勝利を誓い合った【2月13日 成田市天神峰】)

 2月13日夕、韓国鉄道労組ソウル地方本部が動労千葉の案内で成田市天神峰を訪れ、三里塚芝山連合空港反対同盟と交流した。
 到着した一行は、農作業中の市東孝雄さんにあいさつし、三里塚現地闘争本部員から強制執行が迫る緊迫した状況の説明を受けた。
 強い雨が降り続き、市東さん宅離れでDVD「三里塚2021/市東さんの農地を守れ」を見ながらの交流となった。反対同盟の市東さん、萩原富夫さん、宮本麻子さんが参加した。
 最初に市東さんが韓国語で「アンニョンハセヨ、シトウタカオ、ノンミンイムニダ」(こんにちは、市東孝雄、農民です)と自己紹介し、一同の笑顔がはじけた。三里塚闘争が57年も続いていることには感嘆の声が上がった。「長い闘いの中では厳しいこと辛いことがあったのではないですか」との質問に市東さんは、「おやじが亡くなって跡を継ぐためにこの地に帰ってきましたが、生き方を決めていたのできついとかいやだとかいう気持ちはなかったです」と答える。
 市東さんの南台農地の存在によって「への字」に曲がった誘導路を走行するジェット機、1971年の強制代執行における激突などのシーンが次々と流れた。脱穀作業中の大木よねさんに機動隊が襲いかかって大けがを負わせ、地面に放り出す映像には全員が見入り、怒りを共有した。
 動労千葉のデモが映像に登場すると、田中康宏顧問が「危険なジェット燃料を空港へ貨車輸送しろという命令を、反対同盟との連帯にかけて拒否して闘った。動労本部から統制処分を受け本部から独立する力になった」と、鉄路を武器に闘った経験と気概を伝えた。
 鉄道労組から市東さんに闘争カンパが渡され、反対同盟からはTシャツなどが贈られた。
 チェミョンホ本部長は「反対同盟が必ず勝利することを心から願います。韓国鉄道労働者も反対同盟を支持し、戦争阻止の闘いに連帯します。トゥジェン!」と力強くアピール。日韓労働者の労農連帯の歴史が新たに刻まれた。
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