原発回帰・戦争国家化許すな 舞鶴集会 吉沢さんが福島報告

週刊『前進』04頁(3284号04面02)(2023/03/07)


原発回帰・戦争国家化許すな
 舞鶴集会 吉沢さんが福島報告

(写真 海上自衛隊舞鶴基地の自衛隊艦船に抗議し、自衛隊員に「一緒に侵略戦争を止めよう!」と呼びかけるデモ隊【2月19日 京都府舞鶴市】)

(写真 基地に向かってデモ行進)


 2月19日、京都・舞鶴で「原発回帰を許さない!戦争国家化阻止!」を掲げて、2・19舞鶴集会が開催された。京都府職労舞鶴支部を中心にした反原発舞鶴行動実行委員会が主催し、80人が結集した。会場では、三里塚の強制執行直後に出荷された産直野菜の販売も行われ、あっという間に完売となった。
 集会の基調を京都府職労舞鶴支部の長岡達也支部長が提起。大飯原発で陸上自衛隊が地対空誘導弾PAC3の展開訓練を実施したことや高浜原発4号機の制御棒落下による緊急停止など、原発をめぐって現地で様々な事態が発生していることを紹介。高浜1・2号機の再稼働を絶対阻止しようと訴えた。
 また、海上自衛隊舞鶴基地の司令部を地下化することやイージス艦にトマホークミサイルを配備しようとしていることなど、舞鶴が侵略の出撃基地となることを許さない反戦闘争を地元からつくろうと訴えた。
 福島県浪江町「希望の牧場・よしざわ」の吉沢正巳さんが「カウゴジラ」で遠路かけつけ、福島の現状を具体的に暴露してくれた。また「満蒙開拓団」からシベリア抑留となった父親の人生から、国家に見捨てられた開拓民の歴史と今の福島切り捨てを重ね合わせ、戦争と原発を絶対に許さないと強くアピールした。
 全国の原発で配管工として働き、原発事故隠し・首切り攻撃に労組を結成して闘った元原発労働者の斉藤征二さんは、父親が自分の生まれる前に戦死したことが自分の原点と語り、80歳を過ぎているが戦争を引き起こす権力者を打倒するまで闘うと訴えた。
 2人の熱い講演の後、京都府職労の仲間が決意表明し、関西生コン支部の武谷新吾書記次長と愛媛県職員労働組合の中村圭司委員長の報告を受け、NAZEN関西の村山晃代表が3・11福島へ全力で結集しようと訴えた。最後に、全学連の京大生が強制執行阻止闘争の大勝利を報告し、逮捕された3学生の奪還へ全力で闘うと表明した。
 集会後、参加者は自衛隊舞鶴基地へ向けてデモに出発した。自衛隊桟橋前では、係留中の護衛艦ひゅうが、イージス艦あたごへ向けて、「自衛隊員は戦場に行くな、侵略戦争の拠点化阻止」とコールし、舞鶴地方総監部前では「司令部地下化をするな」と訴えた。吉沢さんもカウゴジラの大音量でアピールした。
 岸田政権による原発回帰・戦争国家化を労働者、住民、自衛隊員の団結で必ず阻止しよう。3・11福島、5月沖縄、広島サミット決戦に突き進もう。
(京都 樋口直)

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