須賀同志への医療拒否許すな 横刑は検査・治療を直ちに行え

週刊『前進』04頁(3291号04面01)(2023/04/24)


須賀同志への医療拒否許すな
 横刑は検査・治療を直ちに行え


 迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧で横浜刑務所に服役している須賀武敏同志に対し、刑務所当局が医療拒否という、許すことのできない犯罪的行為を行っている事実が明らかになった。
 須賀同志は昨年以来、持病の腰椎(ようつい)すべり症が悪化し、最近は左足に全く力が入らなくなり、立ち上がることも困難な状態にまでなっていた。だが横刑当局は、3月末の整形外科医による診察で同志の左足の神経にまひが生じ始めているのを確認しながら、治療せず放置している。専門医によれば、まひが両足全体に広がれば歩行不能となる。緊急事態だ。直ちに一切の懲役作業を中止して体の絶対安静を確保し、徹底した精密検査を行い、最終的には手術が必要になるとのことである。
 ところが横刑当局はそうした医療措置をとろうとしないばかりか、事態が判明してから2週間以上にわたって工場への出役を強制し続けた。しかも工場への往復時、歩行困難な須賀同志に対して足を高く上げての「軍隊行進」をも強制し続けたのである。4月10日から足に激痛が走るようになっても中止せず、12日になってようやく懲役作業の停止と病舎への収容がなされたが、必要な検査などは何も行われないままである。
 起きていることは単なる医療拒否ではない。須賀同志への虐待そのものだ! 断じて許せない。

サミット情勢下で

 迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧はそもそも、1986年の東京サミット粉砕闘争に対する日帝権力の全体重をかけた報復弾圧であった。当時の中曽根首相、米レーガン大統領、英サッチャー首相など新自由主義の頭目が東京に集まり、中曽根はこれを機に国鉄分割・民営化と軍事大国化・改憲攻撃に一気に突き進もうとしていた。中核派はこれを真っ向から粉砕する実力決起として、サミット会場の迎賓館と米軍横田基地へのゲリラ戦をたたきつけた。大打撃を受けた日帝権力は「革共同絶滅宣言」を発して須賀同志らへの凶暴なでっち上げ弾圧に走ったのだ。
 いま日帝・岸田政権は、5月広島でのG7サミットを帝国主義首脳による対中ロの世界戦争・核戦争会議として開催し、日帝自身の参戦と改憲への跳躍台としようとしている。日本共産党はじめ既成の全政治勢力が反戦・反核闘争を投げ捨てて総翼賛化する一方で、被爆者を先頭に労働者人民の中から根底的な怒りの声がわき起こり始めている。この中で日帝は、組織絶滅攻撃をも粉砕して闘い続ける革共同に恐怖と憎悪を募らせ、不屈・非転向の獄中闘争を貫く須賀同志への攻撃を強めているのである。
 この卑劣な攻撃を断じて許すな! 須賀同志への精密検査と手術を含む治療の実施は誰が見ても当然の、絶対に必要な要求だ。妨害せず直ちに行え! 広島サミット粉砕決戦の歴史的爆発と一体で、全党・全人民の力で須賀同志を防衛する闘いに立ち上がろう!
須賀武敏同志 迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で未決勾留16年。一審無罪をかちとるも、その後に逆転して懲役11年の不当判決が確定。2018年2月下獄。医療と刑の執行停止・即時釈放を要求している。78歳。
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