11月労働者集会へ始動 1万人結集実現へ賛同人会議

週刊『前進』04頁(3294号02面02)(2023/05/15)


11月労働者集会へ始動
 1万人結集実現へ賛同人会議


 11・19全国労働者総決起集会/改憲・戦争阻止!1万人大行進に向けた第1回賛同人・賛同団体会議が5月6日、東京都内で開かれた。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、動労千葉は今年2月、「『11月労働者集会』3労組共同アピール2023」を発し、①関生弾圧とJRの「労組なき社会」化攻撃を打ち破る、②新自由主義を終わらせる労働者の団結を創り出す、③労働組合の最重要の任務として戦争に反対する、④労働者の国際連帯を発展させる——を柱に、階級的労働運動をよみがえらせようと訴えている。
 この日の会議で関西生コン支部の武谷新吾書記次長は、和歌山広域生コン協組事件で逆転無罪判決を確定させた勝利を武器に、現場の闘いで弾圧との決着をつけると述べ、従来を超える11月集会への結集を実現しようと呼びかけた。港合同の木下浩平執行委員は、ストライキを構えて春闘に臨み、組合員の意識を塗り替えたと総括した。動労千葉の関道利委員長は、岸田や財界によって賃上げがされるかのように宣伝される中、JRダイヤ改定にストライキで反撃した動労千葉の闘いの意義を強調した。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、韓国労働運動の現状にも触れ、11月への意識的な組織化を訴えた。同運動呼びかけ人の山本弘行さんは、国際連帯闘争が始まって20年になる今年の11月集会には、世界各国から労働者が参加し国際連帯はさらに発展する見通しだと述べた。さらに洞口朋子杉並区議が、戦争絶対反対を掲げて勝利した選挙戦について報告した。
 動労千葉の田中康宏前委員長が基調報告をし、「大軍拡予算を成立させ、大軍拡財源確保法案や防衛産業強化法案、入管法改悪案など数々の反動法案が出されている今通常国会は、戦後史を画する位置にある」と指摘した。23春闘は非正規職労働者に賃上げゼロを強い最低賃金水準を固定化させた。田中前委員長は「これを機に労働者を非正規職化する攻撃はさらに強まる」と述べ、それに抗するものとして「関生弾圧を粉砕し、労働者が命をかけて勝ち取ってきた労働基本権を譲り渡さない闘いを」と力説した。また「この5〜6月、これまで結び付いてきた無数の人々と時代認識をめぐり真剣に討論し、3労組アピールと11月集会への賛同を組織しよう」「『組織者を組織する』昨年来の挑戦を今年もさらに継続しよう」と呼びかけた。
 討論では杉並区議選勝利の熱気を受け、戦争絶対反対を貫くことが労働者を組織する鍵になると強調された。G7広島サミット粉砕で情勢を一変させる決意が語られた。国鉄解雇撤回闘争が最終盤の決戦を迎える中、国鉄闘争が持つ労働者の獲得力をつかみ直したという意見も出た。メーデーに岸田を招き戦争翼賛をあらわにする連合に代わり、職場に闘う労働運動をつくる実践の報告がなされた。
 11月集会1万人結集の実現へ、組織戦が始まった。
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