三里塚耕作権裁判 弾圧粉砕へデモ NAAの矛盾を徹底追及

発行日:

週刊『前進』04頁(3297号03面05)(2023/06/05)


三里塚耕作権裁判
 弾圧粉砕へデモ
 NAAの矛盾を徹底追及

(写真 反対同盟を先頭に千葉地裁前で怒りのこぶし【5月22日 千葉市】)

 G7広島サミット粉砕闘争の高揚を引き継ぎ、5月22日、千葉地裁民事第2部(齊藤顕裁判長)で市東孝雄さんの耕作権裁判闘争が闘われた。開廷に先立ち三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかける決起集会が千葉市中央公園で開かれ80人の労働者・学生・市民が千葉地裁へデモを行った。
 市東さんに土地の明け渡しを迫る成田空港会社(NAA)の主張は、この裁判の中で矛盾・破綻を露呈した。裁判所による文書提出命令にも従わないNAAは、孝雄さんの父・市東東市さんの署名・押印があるとする「同意書」「境界確認書」を自らの主張の唯一の根拠としながら、それらが偽造文書であると暴かれることを恐れているのだ。
 NAAはこの間、自らの土地の位置特定の誤りについて「市東東市は図面を自分の目で確かめ、自分が耕している土地の位置はこれで間違いないと署名・押印した」「それが間違っているなら当人の過失だ。悪意でうそを言ったのかもしれない」などと主張した。しかし、そもそも空港公団の用地買収に向けた文書であることが明らかなら、東市さんは署名などするわけがない。弁護団は準備書面を陳述し、これらの矛盾点を詳細に徹底批判した。
 千葉県弁護士会館で開かれた報告集会で市東さんは不当逮捕を弾劾し「これからも証拠をどんどん突きつけて闘っていきたい」と決意を語った。集会後には地裁前で、矢嶋尋全学連副委員長を先頭に「弾圧粉砕、6人の仲間を釈放しろ」とこぶしを突き上げた。
このエントリーをはてなブックマークに追加