フランスで暴動的闘い 戦時下でマクロン政権ゆるがす

週刊『前進』04頁(3302号02面06)(2023/07/10)


フランスで暴動的闘い
 戦時下でマクロン政権ゆるがす

(写真 「ナエルに正義を」。6月30日、パリでのデモ)

 6月27日、パリ郊外に位置する移民労働者の集中的居住地ナンテールで、車を運転していたアフリカにルーツをもつ17歳のナエル少年が、指示に従わなかったという理由で警官に射殺された。この虐殺に対して広範な怒りが爆発し、数十万人規模の抗議行動が全土に拡大。主要都市をほぼ1週間にわたり暴動的状況にたたき込んだ。怒りの行動は特に、移民労働者が居住する郊外で激しく続けられた。民族差別を背景とする警官の暴力が移民労働者に集中しているからだ。
 6月29日にはナンテールで少年の母の呼びかけによる追悼行進が行われ、30日には「民族差別反対・警察の暴力反対」「ナエルへの正義は万人への正義」をスローガンに、パリをはじめ全国数十都市で抗議集会が開催された。
 年頭から年金制度改悪への激しい抗議デモを受けて支持率が低下していたマクロン政権の政治危機は深まっている。6月30日、ブリュッセルでの欧州連合(EU)首脳会議に出席していたマクロンは終了を待たずに帰国し、警察官4万人による鎮圧を指示。訪独の予定も急きょ延期し、抗議行動を「事件を利用した内乱計画」として全面的な攻撃に転じた。路面電車・バスの運行停止が地方自治体に要請され、諸都市では集会・デモも禁圧された。
 戦時下で強権的な弾圧を強めるマクロン政権、そして最大野党「国民連合」の極右ルペンらと闘う仏労働者階級と連帯しよう。
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