8・9長崎爆心地公園へ 世界戦争・核戦争を阻止しよう 革共同九州地方委員会

週刊『前進』04頁(3303号03面02)(2023/07/17)


8・9長崎爆心地公園へ
 世界戦争・核戦争を阻止しよう
 革共同九州地方委員会


 今夏8・6広島―8・9長崎闘争は世界戦争・核戦争を阻止する決戦だ。サミット粉砕闘争の地平を引き継ぎ、8・6―8・9闘争の大高揚を実現しよう。8月9日長崎・爆心地公園に結集し、
岸田政権打倒のデモに立とう!

反戦反核の画歴史的決戦へ

 G7広島サミットはウクライナ大規模反攻の火ぶたを切る、文字通りの戦争会議となった。広島サミットに続き7月NATO首脳会議に参加した岸田は、ウクライナ参戦と共にNATO東京事務所開設を策動し、NATOを深々と引きずり込んで中国侵略戦争―世界戦争に進もうとしている。
 進行しているのは文字通りの全面核戦争だ。帝国主義の「核抑止力」を全面賛美した「広島ビジョン」の発出後、ドイツは直ちに「核軍縮から核抑止強化へ」の転換を鮮明にし、ポーランドは米核ミサイルの自国配備をを求めた。韓国は軍事独裁時代以来の米原子力潜水艦寄港を決定。オーストラリアには核搭載可能な戦略爆撃機B52が配備され、そのB52が韓国・インドネシアにも相次いで展開し、空港使用を実地検証している。6月26、27日に実施された日米拡大抑止協議(EDD)では「拡大抑止強化」が議論され、核搭載可能なB2戦略爆撃機を視察。維新の会代表・馬場など反動分子がこぞって「核共有を進めよ」と絶叫している。さらに岸田は今夏にも放射能汚染水の海洋放出を強行しようとしている。フクシマを圧殺し、六ケ所村をはじめとする原子力施設を全面稼働し、日帝独自の核武装に道を開くものだ。絶対に許すことはできない! ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの怒りを一つに、反戦反核闘争の歴史を画する決戦として今夏8・6―8・9闘争を闘い取ろう!

九州が中国への出撃拠点に

 世界戦争・全面核戦争が切迫する情勢の中で、長崎および九州は日米帝国主義による中国侵略戦争の一大出撃拠点として位置付けられている。6月12日から、佐賀空港にオスプレイを配備するための陸上自衛隊駐屯地建設が開始された。反対する地権者(漁業者)の意志を踏みにじり、軍民共用はしないと誓約した「覚書」もほごにして、ほぼ24時間365日体制で工事が行われている。佐賀空港へのオスプレイ配備は「日本版海兵隊」と言われる陸自水陸機動団を沖縄および台湾周辺に迅速展開するためのものだ。中国侵略戦争に向けた決定的な踏み込みとして三里塚強制執行と同質の軍事収用が九州でも開始された。大分県・日出生台(ひじゅうだい)演習場では、沖縄の琉球石灰岩地層の破壊実験が行われている。これらすべての動きに貫かれているのは、中国侵略戦争に向けて沖縄を丸ごと戦場化するという日米帝国主義の戦争意志だ。
 4月、陸自第8師団(熊本)司令部搭乗のヘリが沖縄県宮古島沖で墜落したが、この視察こそ、戦場となる沖縄に九州の自衛隊を丸ごと動員するという意志を鮮明に示している。
 目下、日米合同軍事演習「レゾリュートドラゴン23」の前半戦として米軍第3海兵遠征軍(在沖米軍の総司令部)と陸自西部方面総監部(九州・沖縄の陸自全体の司令部)による図上演習が行われている。従来の師団・旅団規模からの画然たる転換だ。10月にはこの図上演習を基にした実動演習が狙われている。このレゾリュートドラゴンこそ、沖縄・琉球諸島全域に日米両軍が展開し、遠征前進基地作戦(EABO)や陸海空・宇宙・電子空間の全領域を横断する軍事作戦など中国侵略戦争の具体的実行を想定するものだ。米「外交問題評議会(CFR)」報告書は「台湾防衛には日本が群を抜いて最も重要」と位置づけ、米軍・自衛隊の連携強化と共に「民間空港活用」を位置付けている。沖縄および九州のあらゆる社会インフラを兵站(へいたん)補給拠点として総動員する態勢の構築を許すか否か、これが反戦闘争の決定的焦点だ。
 自衛隊内部でも定員の大幅な割り込み、岐阜射撃訓練での上官射殺などの崩壊的事態が進行している。長崎県佐世保市の相浦(あいのうら)駐屯地でも水陸機動団の隊員がメンタルチェックで不調を訴えたにもかかわらず、上官が「書き直せ」と恫喝して隠蔽(いんぺい)し、当該を自殺に追い込む(2021年11月)という許しがたい事実が明らかになっている。労働者階級の戦争協力拒否の闘いは、必ずや兵士の革命的反乱を生み出し、その合流を実現する。そのために目的意識的に闘おう。

世界革命を手繰り寄せよう

 戦争情勢の激烈な進展は、その本質が帝国主義の危機にあり、革命の最大の好機到来であることをつかめないあらゆる勢力を絶望と屈服・転向にたたき込んでいる。
 他方で国鉄分割・民営化と闘い抜いてきた階級的労働運動の前進を最深の根拠として、青年労働者・学生が、広島・長崎の被爆者が、沖縄・福島・三里塚など全ての闘う人民が、社会変革の展望を自らの闘いでつかみ取り決起を開始している。この闘いこそ、全世界の内乱的決起と合流し、世界革命を手繰り寄せる力だ。日本革命・世界革命の突破口を自らの手で切り開く今夏8・6―8・9闘争に総決起しよう!

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核武装のための「G7広島ビジョン」粉砕
改憲・戦争と大軍拡の岸田政権打倒
全ての核と戦争を廃絶しよう!
被爆78周年8・9ナガサキ反戦反核行動
8・9爆心地公園集会―岸田弾劾デモ
 8月9日(水)午前9時30分 
 爆心地公園(原爆落下中心地、長崎市松山6)  ※集会後、デモ
8・9ナガサキ反戦反核集会
 午後1時開場 1時30分開会
 長崎県総合福祉センター セミナールームA(長崎市茂里町3―24)
 主催/8・9ナガサキ反戦反核行動実行委員会

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