団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3303号04面05)(2023/07/17)


団結ひろば 投稿コーナー

IAEA報告書弾劾し街宣
 3・11反原発福島行動実行委員会 A

 7月4日、国際原子力機関(IAEA)事務局長グロッシは首相官邸を訪れ、原発汚染水の海洋放出に関して「国際的安全基準に合致する」「人や環境への影響は無視できる水準」だとする「包括報告書」を岸田に手渡した。この暴挙を満身の怒りで弾劾する。
 翌5日昼、3・11反原発福島行動実行委員会はグロッシ弾劾の緊急行動に決起した。実行委員会のメンバーは「原発汚染水海洋放出を承認したIAEA事務局長グロッシを弾劾する」と書き込んだビラと「怒り福島」の旗を持ち福島駅東口に集まった。「汚染水放出を認めるIAEA報告書を許すな」「汚染水海洋放出に反対しましょう」と一人一人に声をかけビラを手渡す。受け取りも、受け取り方もいつもとは違う。100枚のビラは1時間足らずで無くなった。
 地の底から湧き上がる「福島の怒り」を実感する。あまり感情を表に出さない福島の労働者が「阻止、そうだ」とうなずいてビラを受け取り、署名にも快く応じてくれる。
 汚染水海洋放出は放射能による健康被害をもたらすだけではない。それは「福島の怒り」と反原発の闘いへの圧殺攻撃だ。それへの憤怒と激情は、労働者・農漁民・市民の根底的決起を求めてやまない。3・11反原発福島行動実行委員会は「怒り福島」の矜持(きょうじ)にかけ、放出絶対阻止の先頭に立つ決意だ。
 7月ゼネストの重要課題に汚染水放出阻止を掲げる韓国・民主労総と連帯し、汚染水放出阻止の大運動を爆発させよう。7月30日のいわき集会・デモに総結集しよう。8・6広島―8・9長崎へ進撃しよう。

「須賀さんの命守れ」3要求
 迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会 内藤雄二

 6月30日、無実の須賀武敏さんの命と健康を守れと、家族を先頭に法務省への申し入れ行動を勝ち取りました。
 今回は三つの要求を掲げました。一つは去る5月18日に3年ぶりに実施された須賀さんの腰部MRI検査の結果を全面的に開示することです。紙にプリントした画像の「開示」でごまかすなということです。これでは正確な診断はできず、セカンドオピニオンも得られません。
 二つに須賀さんの身柄を直ちに医療センターに移監することです。横浜刑務所病舎では安静横臥(おうが)が強制されるだけで、リハビリ治療はなく、放置されています。医療センターに対する幻想はありませんが、安静横臥の強制がないだけ、まだましです。医療の放棄は許せません。
 三つに、友人面会を認めることです。星野文昭さんとは94人の友人たちが面会を勝ち取りました。この地平を取り戻さなければなりません。戦時下での戦争絶対反対の闘いとして受刑者の人権と命と健康を守りぬきましょう。
 7月28日(金)に横浜刑務所緊急申し入れ行動を行います。午後1時30分に横浜市港南区役所集合です。

侵略を居直る天皇制打倒を
 東京 藤沢明彦

 6月17〜23日、天皇徳仁(ナルヒト)と皇后雅子がインドネシアを訪問した。
 ナルヒトの天皇即位後初の外国訪問先にインドネシアが選ばれたのは、同国が昨年のG20議長国でグローバルサウス(新興国・途上国)の重要国だからだ。岸田は同国を中国の影響から引きはがし、帝国主義側に取り込み、ウクライナ戦争に協力させようとしている。その先兵の役割を演じたナルヒトは「元首」のように振る舞った。
 ナルヒトは「歴史への理解を深めることが大切だ」と言いつつ、その内容に触れない。日帝による侵略戦争と植民地支配の事実がなかったかのように扱い、「友好・親善」を語ってこれからも侵略・抑圧・搾取・収奪を自由にやらせろと要求したのだ。
 ナルヒトは今回、日帝の第2次大戦敗戦でインドネシアに戻ってきたオランダに対するインドネシア人民の解放戦争に協力した残留日本兵28人が眠るカリバタ墓地に行き、あたかも日本がインドネシアに良いことをしたかのように描き出した。だが日帝は、大東亜共栄圏構想を掲げたアジア太平洋戦争で、石油などの資源や食糧を求めてインドネシアに侵略し、オランダに代わって3年半も占領・統治した。抵抗した人々は民族を問わず殺された。多くの女性が軍隊慰安婦にされた。400万人もの人々に強制労働をさせ、その多くを死に至らしめた。
 1960年代からのインドネシア再侵略を居直り、それを継続・激化しようとする日帝の「象徴」がナルヒトだ。ウクライナ戦争・中国侵略戦争を阻止し、天皇制打倒・日本帝国主義打倒の闘いに立とう。

関生弾圧粉砕へ奈良で集会
 改憲・戦争阻止!大行進奈良 B

 7月10日、JR奈良駅前で関生弾圧粉砕「吉田生コン闘争勝利報告集会」が行われ、関西全域から100人を超えて大結集した。
 冒頭、湯川裕司委員長が「6月29日の大阪高裁判決で組合員の解雇は無効と確認されたのはうれしいが、不当労働行為を認めなかった。3分の1は勝利したが残りはこれからの闘いにかかっている」と闘志をたぎらせた。当該の吉田生コン分会から、2年前に懲戒解雇を撤回させ現場復帰した藤田組合員が「今、ミキサー車の運転から外す不当労働行為と闘っている。解雇された仲間が戻ってくるまで現場で頑張る」と述べ、吉田組合員は「明日の団体交渉で私の解雇は不当だったと謝罪するよう訴えたい」と決意を語った。
 5月18日に懲戒解雇撤回の判決を勝ち取った自治労奈良市従書記の吉谷宏子さんが特別報告で、「今回の判決は歴史上初めて、労働組合と女性差別について踏み込んだ。共に闘い続けてくれた関生の皆さんに感謝します。判決を武器に戦時下で全く新たな挑戦に入る覚悟です」と発言した。
 共闘する諸団体の発言に続き、改憲・戦争阻止!大行進奈良の増田順計代表が「日教組奈良市は大行進運動で関生弾圧粉砕を共に闘ってきた。学校現場から声を上げる教育労働者が何人も出てきた。11月労働者集会に向け闘おう」と呼びかけた。最後に反弾圧大阪実行委員会代表の全港湾大阪支部・小林勝彦委員長が「今こそ闘う労働組合が必要だ」と訴えた。
 元気よくデモに出発。太鼓隊の登場は大好評! 大注目の中、三条通りで「吉田生コン解雇撤回! 仲間を直ちに職場に戻せ!」と声を上げた。

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