物販を水路に11月集会へ 動労千葉を支援する会 総会で決戦方針

週刊『前進』04頁(3306号04面03)(2023/08/14)


物販を水路に11月集会へ
 動労千葉を支援する会 総会で決戦方針

(写真 山本事務局長が戦時下での決戦突入を強調した)

 動労千葉を支援する会は2023年度定期総会を7月29日、千葉市・DC会館で開いた。総会は、国鉄闘争を基軸に戦時下で階級的労働運動をよみがえらせることを誓い合った。
 1047名解雇撤回闘争は「勝利まであと一歩」の最終盤の攻防の最中にある。国鉄分割・民営化は大破綻し、JRはローカル線の廃止と鉄道部門の大幅な縮小に踏み込んでいる。これは戦争に向けた国家改造の一環だ。改憲と戦争のための労組破壊として強行された国鉄分割・民営化と対決してきた国鉄闘争は、勝負の時を迎えた。動労千葉は今、運動と組織を次世代に引き継ぐため「70歳まで現役組合員」という組織体制を打ち立てようとしている。支援する会はこれに応え、11・19労働者集会を最大の焦点に、共に決戦に立つ態勢を確立した。
 主催者あいさつで山本弘行事務局長は、戦時下での今総会の重大性を確認し、「国鉄闘争勝利へ動労千葉物販を改めて位置づけようと」呼びかけた。この数年、コロナ禍で物販オルグも制約されてきたが、久々に物販を訴えて訪れた労組で大歓迎された経験を山本事務局長は語り、「労働者の中に大胆に分け入ろう」と力説した。
 運動方針を織田陽介事務局次長が提案し、ストレートな反戦闘争に立つこと、岸田の手先と化して原発・核開発さえ推進する連合を突き破り、闘う労働運動をつくり出すこと、その闘いの軸に国鉄闘争を置き、反合理化・運転保安闘争と戦争協力拒否を貫く動労千葉を支えること、自身の職場・地域に動労千葉に応える運動と組織を生み出すこと——などの方針を打ち出した。特に、物販を通して労働組合・労働者との団結をつくり、それを11・19労働者集会の大結集に結びつけようと訴えた。
 動労千葉からの報告を関道利委員長が行い、「鉄道を持つIT企業になる」として大再編に踏み込んできたJRの攻撃をつぶさに暴き、鉄道の安全を破壊する攻撃に動労千葉は総力で立ち向かうと宣言した。
 討論では、新潟の会員が物販で約100の労組を訪問し、11月集会に向けて賛同団体オルグ・集会参加オルグを計画的に行っていると報告した。木更津の会員は、地域住民を主体に久留里線廃止反対の闘いが発展していることを語った。
 運動方針を拍手で確認。総会をまとめた神奈川の運営委員は、「物販や11月集会賛同オルグを今から計画的に準備し実行しよう」と改めて訴えた。
 総会後には久々に懇親会も行われ、動労千葉組合員と支援する会は交流を深め一層の団結を固めた。
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