全国水平同盟が大会開く 絶対反戦貫き狭山決戦へ

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週刊『前進』04頁(3306号04面02)(2023/08/14)


全国水平同盟が大会開く
 絶対反戦貫き狭山決戦へ

(写真 全国水平同盟第12回大会は「戦争と革命の時代、労働者階級の先頭で戦争絶対反対で闘う」と宣言【7月30日 高槻市】)

 全国水平同盟第12回大会が7月30日、高槻市生涯学習センターに全国から130人が参加してかちとられた。
 今大会は「戦争と革命の時代、全国水平同盟こそ、差別と排外主義と徹底的に闘い、労働者階級の先頭に立って戦争絶対反対で闘う」を軸に、狭山夏秋決戦方針を打ち出し、西郡住宅闘争を更地化粉砕の最先頭の闘いとして全力で闘うことを宣言した。とりわけ全国各地から支部建設が前進していることが報告され、全国水平同盟と部落解放運動の展望を確信する熱い大会として大成功した。
 大会議案を提案した平沼和典事務局長は、「水平社結成の原点は1917年ロシア革命だ。戦争絶対反対を貫き、祖国敗北主義の立場で、差別・排外主義と最前線で闘い、労働組合を軸にして全ての民衆が団結すること。これが差別のない世の中を建設していく道だ」と、全国水平同盟がめざす闘いを鮮明に提起した。そして村山裕子さんを組織内候補として闘った高槻市議選について「高槻支部建設の前進と責任勢力としての登場をかちとった」と総括した。
 久原正子委員長は、岸田の戦争攻撃の激化が狭山再審棄却情勢を強めていると指摘。東京高裁・大野勝則裁判長の12月退任を前にした再審棄却攻撃を打ち破り、狭山再審勝利を切り開く夏秋5カ月決戦を11月労働者集会への総決起と一体で闘おうと呼びかけた。
 支部報告の最初に大阪・八尾市の西郡支部・佃文弘書記長が、「西郡では、新団地建設を口実とした住宅追い出しと更地化、解放運動つぶしと八尾北医療センターつぶしとの決戦に入った。これこそ戦争攻撃だ。新たに決起した住民と二度の村内デモを闘った。西郡は全国の先頭で闘う」と力強く発言した。
 支部員と共に登壇した高槻支部・曽我勝宣支部長は「村からの決起をつくり出して村山選挙を闘った。冨寿栄(ふすえ)住宅は9月からの移転で表面化する家賃問題などを闘う」と語った。京都崇仁・東三条支部の魚谷貞雄事務局員は、「京都市は浸水2・1㍍地域の東三条住宅で床下のない団地を建てている。部落民や障がい者は『死んでもかまわない』という京都市の差別的住宅政策に対し、戦争・改憲阻止!大行進京滋と共に徹底的に弾劾して闘う」と決意を語った。
 東京・杉並支部の狩野正幸書記長は、「杉並区議選の先頭で闘い勝利した。この勝利をテコに狭山現地調査、東京高裁要請行動の先頭に立ち、再審棄却攻撃を阻止する狭山大闘争をつくり出す」。各支部の報告に熱烈な拍手が鳴り響いた。
 全国各地で闘う8人の仲間が登壇し次々に発言。奈良の自治体労働者は「労働組合解体攻撃と徹底的に闘い、切り札として使われたセクハラ・パワハラに対する勝利判決を引き出した。戦時下、労働組合が差別問題を中心テーマに闘うことの意義は大きい。自治労広島市職の攻防と一体で全力で闘う」と決意を語った。
 大会は、終始熱気に包まれて大成功した。11月労働者集会へ総決起しよう。
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