風雨つき長崎反戦闘争 8・9被爆者・2世を先頭に

週刊『前進』04頁(3307号02面01)(2023/08/21)


風雨つき長崎反戦闘争
 8・9被爆者・2世を先頭に

(写真 「ナガサキを繰り返させない!」。台風による荒天を突き爆心地へのデモを貫徹【8月9日 長崎市】)

(写真 ナガサキ反戦反核集会で被爆者の土井玞美子さんが訴え【9日 長崎市】)

(写真 全学連と改憲・戦争阻止!大行進が佐賀空港前でオスプレイ配備阻止行動【8日 佐賀市】)


 8月9日、台風6号が沖縄・九州を直撃し、岸田が平和祈念式典参加をとりやめる中、全国から約60人の仲間が風雨をものともせず爆心地公園に結集し、8・9ナガサキ反戦反核行動が実行委員会の主催で断固開催されました。
 呼びかけ人で長崎原爆被爆者の土井玞美子さんは「私たち被爆者が核廃絶ののろしを上げなければいけないのですが、『被爆者と言ってはいけない』という差別がありました。私も今までは自分から言ったことはなかったのですが、婦人民主クラブ全国協議会に入ってから、体験を聞かせてほしいと言われ話すようになりました。これを機会に、私は第二の青春を取り戻した気持ちで死ぬまで頑張りたいと思います」と熱烈に訴えました。

爆心地デモ貫徹

 東京、関西の闘う労働者や全学連など全国から結集した仲間たちによる「G7広島ビジョン」弾劾のアピールが響きわたる中で多くの人々が次々と集会に飛び入り参加。台風迫る中、一度は中止を検討したデモも「断固行う!」と決断しました。多くの人々が沿道からデモに呼応し飛び入り参加する中、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返させない!」「岸田打倒!」のコールは拡大し続けました。

実力で戦争阻む

 午後からは長崎県総合福祉センターにて8・9ナガサキ反戦反核集会が開催されました。冒頭、連帯発言として8・6ヒロシマ大行動実行委の森田寛隆さん、3・11反原発福島行動実行委共同代表の椎名千恵子さん、沖縄から赤嶺知晃全学連委員長が登壇。続く被爆者・被爆2世のアピールと一体で、全発言がウクライナ戦争と切迫する中国侵略戦争の階級的本質を明らかにし、世界戦争・核戦争を阻止する展望は戦争を内乱に転化する反戦闘争にあることを鮮明にさせました。
 とりわけ前日の佐賀空港オスプレイ配備阻止行動、長崎市内大街宣から爆心地公園集会・デモと8・9闘争の全体を牽引(けんいん)した全学連の決意表明は、戦争阻止の実力闘争をとことん推し進める決意みなぎるものとなり、参加者全体を鼓舞激励しました。ビラを見て参加した被爆2世の方は「このような闘う姿勢が鮮明な取り組みは長崎にはなかった。みなさんと一緒に行動したい」と深い共感を示されました。
 実行委員会の基調報告をはじめ、全参加者が「戦争を阻止する最大の力は階級的労働運動にある」「一切の結論は11・19労働者集会への総決起」と熱烈に訴える中で、飛び入り参加の男性は帰り際、「次は11・19ですね」と笑顔で語りました。こうしたドラマをいくつも実現し、8・9長崎闘争はこれまでと一線を画した大勝利を実現しました。
 反戦闘争を基軸とする階級的労働運動の前進は今、根底的な決起を生み出し、すべてを糾合する展望を切り開いています。その最深の根拠は、国鉄分割・民営化に唯一絶対反対を貫いてきた動労千葉と11月集会陣形にあります。11・19労働者集会の大結集を実現し、戦争を革命へ! 歴史を画する階級闘争の決定的高揚をつくり出しましょう!
(改憲・戦争阻止!大行進・九州実行委員会)

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