機能強化工事中止せよ 拡張差し止め裁判で追及

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週刊『前進』04頁(3311号04面02)(2023/09/18)


機能強化工事中止せよ
 拡張差し止め裁判で追及


 9月8日、千葉地裁民事第3部(岡山忠広裁判長)で空港拡張差し止め裁判が開かれた。この裁判は、反対同盟が被告の国とNAAに対し、 B’滑走路の2500㍍への延長(2006年)、第3誘導路建設(10年)の違法を追及し、さらに現在「空港機能強化」として進められるB’の再々度の北延伸による3500㍍化、C滑走路(第3滑走路)新設工事の差し止めを求める裁判である。
 反対同盟顧問弁護団は、怒りを込めて準備書面を陳述した。
 今進められている工事で 滑走路はさらに1千㍍も延長されようとしている。これまでを上回る大型機の発着を想定しており、騒音も今までをはるかに超える過酷なものとなる。被告の、「以前の裁判で決着済み」などという態度は許されない。国に裁量権があるなどという被告の主張は、司法の常識から言っても認められない暴論だ。基本的人権を侵害して行われる工事に、国の裁量権など認められない。直ちに工事を止め、機能強化策を撤回しなければならない!
 国とNAAで10人を超える代理人たちは、住民の生活破壊の罪を突きつけられながら、無表情で押し黙ったままだ。被告側に騒音調査結果データの提出を約束させ、次回期日を来年1月26日と確認して閉廷した。
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