反戦デモと集会組織化を一体で 11・19へ第3回賛同人会議

週刊『前進』04頁(3312号02面01)(2023/09/25)


反戦デモと集会組織化を一体で
 11・19へ第3回賛同人会議

(写真 動労千葉の田中康宏前委員長が「今年の11月は労働者階級全体の決戦だ」と訴えた【9月15日 東京都江東区】)

 11・19全国労働者総決起集会/改憲・戦争阻止!1万人大行進に向けた第3回賛同人・賛同団体会議が9月15日、東京都内で開かれた。集会が2カ月後に迫る中、会議は反戦集会・デモを全力で闘うとともに、こうした行動と集会への組織化を一体のものとして闘うことを確認した。
 動労千葉の関道利委員長が、集会に向けてプロモーションビデオの作成など新たな試みが進んでいると報告し、労働組合を先頭に戦争を絶対に阻止する闘いとして11・19を勝ち取ろうと訴えた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、民営化反対を掲げてストライキに突入した韓国・鉄道労組の闘いの意義を解説した。
 同じく国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんは、国際連帯が20年の節目を迎える今年、韓国鉄道ストやアメリカの全米自動車労組(UAW)ストなど、世界を覆うストのうねりの中で集会が開かれると強調し、日本でもそごう・西武のストが労働者の意識を一変させる中、総力で大結集を実現しようと訴えた。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の森川文人弁護士は、1923年関東大震災での朝鮮人・中国人虐殺を弾劾してきた闘いに触れ、今こそ労働者国際連帯を自国政府打倒の闘いとして貫こうと呼びかけた。
 動労千葉の田中康宏前委員長が基調報告を行い、「今年の11月集会はこれまでとは異なる特別な意味を持っている」と力説して、次の4点を強調した。
 ①「戦争する国」への転換を臨界点を超えて進める岸田政権の攻撃に対し、反戦の砦(とりで)としての労働組合を取り戻さなければならない。中国侵略戦争に向けた日米韓軍事同盟の形成に対し、日米韓の労働者がこれまで積み上げてきた連帯を基礎に、戦争絶対反対の共同声明を発することは決定的に重要だ。
 ②労働運動をめぐる歴史的分岐が始まった。連合は崩壊しつつ自民党にすり寄って戦争を促進している。他方、そごう・西武のストライキは、ストの経験がない世代にこういう闘い方があるという展望を示した。関西生コン支部への弾圧やJRの「労組なき社会」化の攻撃を打ち破り、労働者の団結した力に歴史を創る力があることを示す時だ。
 ③困難に負けず11月集会を呼びかけ続けてきた3労組とそれを支える仲間たちに、戦時下で労働運動の再生に挑戦する権利がある。それを今こそ生かす時だ。
 ④3労組が改憲・戦争阻止!大行進の運動を呼び掛けたのは大変な飛躍だった。この運動を本格的に発展させなければならない。
 田中前委員長はまた、組織者を組織するものとして集会賛同とチケット販売に取り組み、連日の反戦デモなどの行動と、そこで結びついた人々の11月集会への組織化を、一体的にやり遂げることを強調した。
 討論では各発言者が、街頭で初めて出会った人が反戦デモに加わり、会合に参加して直ちに組織者になっていく情勢だと語った。反戦デモを徹底的に闘うとともに、そこで結びついた人々を11月集会に組織することへの意識的転換が、会議の共通の確認になった。
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