侵略戦争の出撃拠点=基地撤去を 空母配備50年 10・1横須賀へ

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週刊『前進』04頁(3312号03面01)(2023/09/25)


侵略戦争の出撃拠点=基地撤去を
 空母配備50年 10・1横須賀へ


 世界戦争・核戦争情勢と対決し、10・1横須賀闘争に結集しよう。ウクライナ戦争・中国侵略戦争はスターリン主義に対する帝国主義の全面的な侵略戦争・核戦争として爆発しようとしている。米中が激突した場合、互いに計24発の核兵器を撃ち合い、数カ月で死亡者が260万人に上る(長崎大学)など、複数のシミュレーションが行われている。その際、米海軍横須賀基地と海上自衛隊横須賀基地は、最重要の司令塔となり出撃基地となる。労働者人民が基地を実力で包囲し、その闘いが軍隊の反乱に結びついた時、帝国主義の戦争遂行は不可能となる。「戦争を内乱へ」の実践そのものとして10・1横須賀闘争を闘い抜こう。

米帝の世界支配を支える横須賀基地

 横須賀は米海軍唯一の海外母港だ。1970年代、米軍基地返還が動き出す中で横須賀からの第7艦隊の撤退計画も浮上した。しかし、ベトナム戦争の敗勢によってアメリカ帝国主義の戦後世界支配が崩壊を始めると、むしろそれへの対応のためにインド洋や中東--アラビア海への軍事展開が必要となり、日本の基地がより死活的になってきた。米帝の支配が崩壊し、侵略戦争の激化により延命をはかろうとする中で横須賀が空母母港として選定され、固定化されてきたのだ。実際に1980年の韓国・光州蜂起の際にも空母ミッドウェーが緊急出動し、湾岸戦争、アフガニスタン・イラク侵略戦争では横須賀を母港とする艦船が攻撃の先頭に立った。
 71年7月、レアード米国防長官が中曽根防衛庁長官に横須賀を空母の母港とする意向を伝達し、それ以降、既定路線として母港化が強行されていく。核兵器の運搬作業を行うために空母が停泊でき市街地から視界が遮られるふ頭の存在が大きかったと言われる。
 73年10月5日にミッドウェーが入港。インディペンデンス(91年)、キティホーク(98年)、原子力空母ジョージ・ワシントン(2008年)、原子力空母ロナルド・レーガン(15年)と交代を繰り返し、横須賀は50年間空母の母港とされてきた。来年には、核燃料補給を含む大規模整備を行ったジョージ・ワシントンの再配備が狙われている。

横須賀を核戦争の出撃拠点にするな

 横須賀への米空母配備との闘いは最初から米軍による核兵器配備との激突だった。1967年に佐藤政権は「非核三原則」を掲げ、横須賀への空母配備でも核を「持ち込ませず」とペテン的対応に終始した。しかし、米艦船による核兵器持ち込みは公然の秘密だ。
 74年10月、米退役海軍少将ラロックが米議会で「核兵器搭載可能な艦船は日本あるいは他の国に寄港する際、核兵器を降ろすことはしない」と証言。米艦船による横須賀への核持ち込み問題が一挙に表面化した。81年にはライシャワー元駐日米大使の「米海軍の艦艇は核兵器を搭載したまま日本の港に立ち寄り、領海を航行することを日本政府が黙認する合意が日米間にある」との発言がスクープされ「非核三原則」の虚構が暴露された。63年の大平首相とライシャワーの会談で核持ち込みを了承する密約が行われた。60年代の米原潜の日本寄港、沖縄への核持ち込み密約などで日本全土が核基地化とされ、その中心に横須賀があった。
 91年ソ連崩壊後に米軍は核兵器増備を基本的に中止したと言われるが、ウクライナ戦争開戦で情勢は一変した。主要7カ国(G7)広島サミットは核抑止力の名で核兵器の保持を公然と正当化。日米の拡大抑止協議も強化を確認した。米韓は核協議グループを始動させ、核搭載可能な米原潜の韓国寄港をあえて公表して北朝鮮を核で威嚇している。G7広島サミットは、日本全土の核基地化を事実上公然化させた。
 米帝は核兵器の小型化を進め、2020年2月には低出力核弾頭搭載の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の実戦配備を発表。22年10月にバイデン政権は同盟国への核抑止を強化し、「30年で1兆2千億㌦」の核兵器近代化計画、潜水艦への実戦配備を続ける方針を示した。米軍横須賀基地との闘いは世界核戦争との闘いそのものだ。
 地元選出の自民党国会議員・小泉進次郎は新安保3文書が「横須賀の人口増や活性化につながることは間違いない」と言ってはばからない。ふざけるな! 青年たちの命を奪い、戦争でしか延命できない帝国主義を打倒する道は国際的な反戦闘争の爆発にある。米空母母港化50年の10・1闘争への大結集をかちとろう。
〔革共同神奈川県委員会〕

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横須賀を侵略出撃基地にさせない
基地も空母も今こそ撤去!
空母横須賀配備50年
戦争反対!10・1横須賀闘争
 10月1日(日)午後3時 京急線横須賀中央駅前広場でアピール行動
 午後4時 米海軍横須賀基地へデモ行進
 共催 改憲・戦争阻止!大行進神奈川、改憲・戦争阻止!大行進実行委員会

米日による中国侵略戦争阻止!
沖縄も横田も全基地撤去!
出撃基地にさせないぞ!
10・9横田反戦反基地集会・デモ
 10月9日(月・休)午後1時30分開場、2時開会
 福生市民会館 第4・第5集会室
 集会後、午後3時50分 デモ行進
 主催 改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会

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