団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3317号04面04)(2023/10/30)


団結ひろば 投稿コーナー

「住民避難訓練」中止求める
 埼玉 翔

 埼玉県では12月19日に上里町、来年1月19日に小川町で、「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練」が行われようとしています。特に小川町では町内の中学校を会場として、全生徒・教職員の参加が強制されようとしています。埼玉反戦デモ実行委員会は10月17日、大野元裕埼玉県知事と県危機管理課に対し、「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練」の中止を求める申し入れ行動を行いました。
 対応した県職員は「訓練は国から出された方針で、基本的には特に検討もせずに各市町村に『照会』した。8月にも北朝鮮がミサイルを発射した。国が訓練をやる意義をご理解いただきたい」という対応でした。
 これに対し、「この訓練は戦前の竹やり訓練、バケツリレーと同じ。長崎は原爆で町全部が一瞬で破壊された。訓練自体にまったく意味なんかなかった。それを考えてほしい」「戦前、地方自治はなく、自治体は国の言う通り赤紙を配った。戦後はその反省から地方自治が生まれた。国が間違えたら『間違えている』と言うべきだ。戦争政策を止める位置にいることを自覚して」など、参加者全員が追及しました。
 イスラエルによるガザ地区への攻撃は、こんな「訓練」が何の意味もないことを示しています。「国防意識」----他国・他民族に対する憎しみを子どもたちや住民に植え付けようとする訓練は絶対に許せません。11・19集会の大爆発を実現し、反戦闘争の爆発で「ミサイル避難訓練」を中止に追い込もう!

組合員の過労死許さずデモ
 動労西日本執行委員 遠坂裕夫

 10月21日、動労西日本と関西青年労働者集会実行委員会の主催で、新大阪駅やJR西日本メンテック本社を間近にした北中島公園での集会と、「過労死を許さない新大阪デモ」を63人の結集で行いました。
 基調報告を動労西日本の山田和広書記長が、主催者アピールを青年実の冨山小太郎さんが行いました。
 基調報告と主催者アピールは、パレスチナ人民の民族解放を求めた10・7蜂起を断固支持しよう、アメリカ帝国主義バイデンとイスラエルが結託して強行しているガザへの攻撃を絶対に許すなと訴えました。
 また、JRの清掃部門を担うJR西日本メンテックで働いていた動労西日本組合員Aさんの過労死を許さない闘いを呼びかけました。コロナ禍のただ中で過重労働を強制されたAさんは、2020年3月に34歳の若さで心臓発作で亡くなりました。その責任をまったく取らないJR西日本とJR西日本メンテックを徹底的に弾劾して「JRは責任を取れ。職場でも戦場でも殺されてたまるか」と訴えるとともに、「青年を戦争に動員する岸田を倒そう」とアピールしました。
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長が連帯のあいさつに立ちました。
 東京過労死を考える家族の会の中原のり子さんのメッセージを、婦人民主クラブ全国協議会関西ブロックの山本美知子さんが代読しました。
 さらに、地域の仲間を代表して改憲・戦争阻止!大行進兵庫の仲間がアピールしました。
 集会後、目の前にあるJR西日本メンテック本社ビルに怒りをたたきつけながら、新大阪駅までのデモをやり抜きました。その後、梅田で行われた反戦デモに合流しました。

戦争情勢下で闘う方針確立
 コンビニ関連ユニオン組合員 K

 コンビニ関連ユニオンは10月15日、第5回定期大会を開催し、結成以来5年の闘いを総括し、さらに飛躍する「第2ラウンド」の闘争方針を確立した。
 議案提起で、河野正史委員長が「この1年間、すごい闘いをやってきた。2019年から私つぶしとコンビニ関連ユニオンつぶし、さらには松本オーナーをはじめとした闘うオーナーつぶしと闘い抜いてきた。長野県労働委員会での闘争を経て、労組法上の労働組合として認めさせ、24時間義務化の事実上の廃止という、かつてはありえなかったことを実現させてきた。これから、真にコンビニ業界を変えていく第2ラウンドの闘いに入る」と総括と方針の核心を提起した。
 そして、長野県労働委員会判断の意義が提起された。コンビニオーナーだけで組織したコンビニ加盟店ユニオンに対して出された司法判断(2022年東京高裁判断、23年7月最高裁上告棄却)によって、オーナーには交渉権、団結権などの労組法上の権利がないかのようにされていたが、多様な職場の労働者、勤労者が加盟するコンビニ関連ユニオンであれば、オーナーや、店舗従業員などにも交渉権や争議権があるとされたのである。
 委員長からの総括提起の意義を、質疑討論も含めてしっかり確認した。産業別労働組合の可能性、有効性を自らの実践によってつかんできた地平に踏まえ、積極的に生かしていこうという質疑応答がされた。
 その上で、情勢、方針提起が鎌倉玲司書記長から出された。第3次世界大戦突入、世界恐慌情勢の中で、本部社員、オーナー、店舗従業員、関連労働者を総合的に組織して、ストライキ権を背景に、統一要求闘争、統一団体交渉を展開し、業界全体の改革をめざす第2ラウンドの闘いに挑戦していくという大方針が提起された。
 5年間の激しい組織攻防に勝ち抜いた自信に満ちて、いよいよ組織拡大に全力を挙げる画期として大会は成功した。これから、第2ラウンドの闘いが始まる!

星野さん獄死居直りに抗議
 香川・星野文昭さんを取り戻す会 吉田康彦

 香川・取り戻す会は10月23日、星野国賠訴訟の国側の意見書を書いた池田正行医師に抗議するため、高松刑務所を訪れた。
 徳島刑務所は、星野文昭さんの肝臓がんを放置し虐殺した。だが池田が書いた意見書は、「星野さんの病気は世界に4例しかない難病だった」などと事実をねじ曲げ、刑務所の医師の注意義務違反も否定する許しがたいものだ。
 抗議行動には庶務課の職員が対応するだけで、池田医師は出て来ない。しびれを切らした仲間から怒りの声が飛び交った。「池田は出て来い!」「逃げるな!」「自分の書いたことに責任を取れ!」「人が死んでるんだぞ!」
 すると職員が20人近く集まって来たが、池田医師の姿はない。自分の書いた意見書に自信があるのなら正々堂々と出て来られるはずだ。刑務所医療の現実に真っ向から向き合うことこそが、医師として職責を全うすることではないのか。
 星野さん獄死から4年。再び中国侵略戦争に突き進んでいる国家権力は、星野さんとともに1971年の渋谷闘争を闘った大坂正明さんにも無期懲役刑を下そうとしている。このあまりにも無茶苦茶な攻撃を許さず、星野国賠訴訟勝利を団結してかちとろう!

「一致」なくして「団結」なし
 東京 大空 茜

 ウクライナ戦争にパレスチナ侵攻。第3次世界大戦が急速に激化しています。帝国主義戦争を終わらせるには、自国政府を打倒する国際連帯闘争しかありません。国家権力と闘うためにはこれまでより強固で強力な「団結」が求められます。時代認識、路線、方針、基調、提起......その一つ一つを「一致」して闘っていくことが重要だと思います。
 デモのコールについてもそうです。どこでどのようなコールをあげるのか、苦手なコールは練習して「梯団(ていだん)が一つの生き物」になれるように準備をすることが大切です。
 また、「不一致」は恥ずかしいことではありません。わからなかったり納得できないことがあれば堂々と表明する。「不一致を一致させる討論」こそ、団結の原動力です。私はそのことをこの間のあらゆる闘いの中から学んできました。
 そして今、私は職場で「反戦闘争としての反戦闘争」を作ることに挑戦しています。組合会議で8・6ヒロシマ闘争を提起し、組合賛同で参加することを決めました。9月には報告会を開催し、世界の反戦デモの映像を見たり、なぜ戦争が起きるのか、どうすれば止められるのかを提起しました。参加者からは「世界の闘いに感動した」「なぜこのような闘いが日本は少ないのか」などの感想が寄せられ「今年は組合として11月集会に参加しよう!」と決まりました(涙)。
 「一致」なくして「団結」なし、です。世界中の労働者階級と団結して戦争を止めましょう!

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