全国で10・31狭山統一行動 再審棄却阻止!岸田打倒へ

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週刊『前進』04頁(3319号04面02)(2023/11/13)


全国で10・31狭山統一行動
 再審棄却阻止!岸田打倒へ

(写真 杉並で狭山集会【10月28日】)

(写真 大阪で全関西狭山集会・デモ【10月31日】)

(写真  広島市で狭山集会【10月31日】)


 10・31狭山全国統一行動が、東京、関西、広島、徳島、博多で闘われた。
■東京
 10月28日、杉並区内で「10・31寺尾不当判決49カ年糾弾!再審棄却阻止!岸田政権打倒!」の狭山集会を70人の結集で開催した。全国水平同盟杉並支部、部落解放東日本共闘会議、東京労組交流センターが共催した。
 冒頭、田中れい子杉並支部長は、戦争反対こそ解放運動の第一の使命と語り、「徳島支部結成に続いて東京・関東での水平同盟建設を」と訴えた。石川一雄さんの10・31アピール、ビデオメッセージが上映され、第3次再審に賭ける必死の思いに誰もが胸を打たれた。基調報告を徳永健生解放共闘事務局長が行い、米帝・イスラエルによるガザへのジェノサイド・民族浄化攻撃を徹底弾劾し、戦争と差別の根源=帝国主義を打倒する部落解放闘争をつくり出そうと呼びかけた。
 決意表明を動労千葉、動労総連合水戸、東京・埼玉の労組交流センター、全学連、水平同盟杉並支部が行い、最後に解放共闘幹事の川崎昌浩動労千葉執行委員が、各地区の反戦集会・デモをかちとり11・19全国労働者集会へ攻めのぼり、狭山闘争勝利をかちとろうと呼びかけた。
 集会に先立って10月23日には、東京高裁に対して狭山要請行動が闘われ、13通の要請書と95筆の狭山署名を提出した。
■関西
 全関西狭山集会は、10月31日、大阪市豊崎西公園に110人が結集して闘われた。関西労組交流センターの深町加代子代表が主催者あいさつを行い、久原正子全国水平同盟委員長は基調報告で、「岸田の狭山再審棄却攻撃こそ、差別主義、排外主義で労働者を分断し戦争への動員を狙う攻撃だ。職場・地域で反戦闘争を巻きおこそう」と呼びかけた。
 決意表明に立った西郡支部佃文弘書記長は、「新団地建設こそ住宅追い出し・更地化、団結破壊の戦争攻撃だ。狭山闘争を団結の軸にすえ、毎月の村内デモを反戦闘争として闘っている」と報告。曽我勝宣高槻支部長は、11月26日の植木・富田闘争への総結集を訴えた。崇仁・東三条支部の決意表明に続き、奈良の自治体労働者・吉谷宏子さんは、最高裁での解雇撤回の勝利を報告した。
 集会後の梅田までのデモには青年たちが飛び入り参加し、ガザ虐殺弾劾のパネルを持って闘った。
■広島
 10月31日に西区地域福祉センターで開催した広島狭山集会では、壹貫田康博解放共闘議長(広島県労組交流センター)のあいさつに続き、山本志都弁護士の「権力のねつ造を暴く」講演会のビデオを上映した。下山鑑定の証拠調べが石川さん本人の事実調べと併せて、再審開始の決定的な軸であることが訴えられた。
 部落解放広島共闘会議事務局からの基調報告に続いて、広島大学部落解放研究会の太田蒼真全学連副委員長は、反戦闘争と狭山闘争が一つのものとして学内で広がっていると発言した。

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