世界戦争と対決し労働者の国際連帯築く 11・19全国労働者集会発言

週刊『前進』04頁(3321号02面01)(2023/11/27)


世界戦争と対決し労働者の国際連帯築く
 11・19全国労働者集会発言

(写真 集会の最後に、発言者が全員登壇。結集した2800人の怒りの先頭で力強く団結ガンバロー【11月19日 東京都千代田区】)

(写真 人生をかけて国鉄分割・民営化攻撃に立ち向かってきた国鉄労働者の熱いアピールは会場のボルテージを高めた)

(写真 民主労総大会に参加し、デモをする動労千葉訪韓団【11月11日 ソウル市】)

(写真 海外代表団・在日外国人の仲間【11月19日 東京都千代田区】)

(写真 全国から結集した自治体労働者が「自治体労働者は戦争反対で闘うぞ」の横断幕を掲げる中、奈良市従の吉谷書記が発言に立った)

(写真 首都圏、沖縄をはじめ全国各地で反戦闘争を展開する改憲・戦争阻止!大行進の仲間がステージいっぱいに横断幕を広げて登場した)

 国際連帯20周年を迎えた11月労働者集会は、世界戦争阻止へ闘う労働者人民が結集する国際反戦大集会として成功し、ガザ虐殺を続ける帝国主義打倒へ団結を固めた。主な発言の要旨を紹介します。(編集局)

開会あいさつ
戦争とめる先頭に労働組合が立とう
 全国金属機械労組港合同執行委員 木下浩平さん

 全国労働者集会も1998年に第1回を開始してから今回で26回目。国際連帯集会としては、イラク戦争が始まった2003年から今年20年の節目となります。今回、改めて韓国・民主労総やアメリカのILWUの仲間たちを迎えて開催できていることは、特別な意味があると思います。
 昨年からウクライナでの戦争が始まり、泥沼化し拡大しています。そして、中東・ガザでイスラエルによる民族大虐殺、ジェノサイドと言うべき戦争が始まり、病院や学校、難民キャンプまでが戦場と化し、本当に許しがたい光景が広がっています。
 アメリカのバイデンや日本の岸田政権はこの戦争を主導し、さらに東アジアでの戦争拡大を狙っています。この戦争を止める力は、まさにここに集まったわれわれにあります。
 今日の集会・デモの成功を出発点にして戦争を止める、社会を変える闘いの先頭に労働組合が立ち、ストライキをもって闘っていこうではありませんか。港合同は明日、年末一時金闘争において昌一金属支部が全日ストライキに立ち上がります。多くの仲間のご支援とご協力をお願いして開会のあいさつとします。共にがんばりましょう。

連帯あいさつ
空港軍事使用阻む闘魂ますます盛ん
 三里塚芝山連合空港反対同盟 市東孝雄さん

 イスラエルによるガザへの虐殺を許すことはできません。アメリカはイスラエルを支援し、軍事産業で生き延びようとしています。岸田政権も大軍拡に突き進んでいます。昨年、浜田前防衛大臣は成田空港など民間空港の軍事利用を公言しましたが、成田では反対運動の力で空港の軍事使用を阻んでいます。2月15日の強制執行が行われた場所はフェンスで囲まれただけ。緊急性などなく、この闘いを潰すためにのみ行われたのです。成田空港の拡張に反対する新署名にご協力をお願いします。
 57年にわたって貫いてきた軍事空港粉砕・反戦の思いを引き継ぎ、農地を守り、闘います。闘う労働組合との労農連帯を強くし、市民・学生との団結を固め、国策と対決する福島・沖縄・三里塚をひとつのものとして、共に勝利するまで闘います。闘魂ますます盛んなり。

放射能汚染水放出地元で体張り闘う
 希望の牧場・よしざわ代表 吉沢正巳さん

 東京電力と国が放射能汚染水の放出を3回にわたって行いました。私は高校生の時、水俣病の告発運動を知っています。ああいう事態にこれからなっていくことが、本当に心配です。
 福島県の検査はトリチウムとセシウムだけしか行っていません。私たちは請戸(うけど)漁港の河口にテント村をつくり、魚を釣って検査に出しています。東京大学の先生のところに届けて、67種類の放射性物質を徹底的に、時間をかけてデータの収集を行っているところであります。国の言いなりの福島県は、福島の魚は安全・安心だと、予算をいっぱいつけてアピールを盛んにやっています。なぜ汚染水の放出を続けながら、福島の沖や磯の魚が安全なのか。私たちは徹底的に、この検査を5年続けていきたいと考えております。
 テント村をつくる時、福島県に事前に了解を求め、承諾をもらっています。しかし今、福島県は撤去しろと圧力をかけてきています。絶対に許すわけにはいきません。これからも体を張り、胸を張って、地元で断固闘っていきます。

基調報告
東アジアでの戦争を阻む
 国鉄千葉動力車労働組合 関道利委員長

 世界戦争が目の前で進行しています。ウクライナ戦争は長期化・泥沼化しています。イスラエルはガザでの凄惨(せいさん)な虐殺を強行し、すでに犠牲者は1万人を超え、半数近くが子どもです。この許しがたい虐殺を可能にしているのは、アメリカの莫大(ばくだい)な軍事支援と一貫したイスラエルへの支持です。日本の岸田政権も、どこまでもアメリカと一体でイスラエルによる虐殺を支えています。
 ミャンマーで軍事クーデターを起こした国軍を支援しているのも、日本の政府と財界です。本日の集会には、軍事クーデターに対して命がけの闘いを続けるミャンマーの仲間が参加しています。継続的な支援が必要です。
 朝鮮半島・東アジアにおける戦争の危機も高まっています。アメリカは国家安全保障戦略において、「ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす」と語り、日韓米の軍事同盟をつくって中国との戦争を構えています。朝鮮半島における軍事的緊張も高められています。
 しかし、世界中でガザでの虐殺を止めようという巨大な闘いが始まっています。10月16日、パレスチナの労働組合から世界の労働組合に向けて、イスラエルへの武器取引を停止させる行動を呼びかける緊急要請が発せられました。私たちもメッセージを発信し、日本での抗議行動を計画しています。本日参加している国際港湾倉庫労組(ILWU)ローカル10の仲間の職場・オークランド港ではすでに、イスラエルに武器を送る軍用船の出港阻止闘争が闘われています。
 韓国では、大規模な韓米軍事訓練などで朝鮮半島の軍事的緊張を高め、戦争の脅威をあおるユンソンニョル政権に対して、民主労総は「退陣」要求を突きつけてゼネストを闘い、先週には労働者大会をかちとりました。
 本来、労働組合はそうした反戦の砦(とりで)です。この集会が日韓米の国際連帯集会として開催するようになってから今年で20周年です。戦争の時代に、私たちが国際連帯を連綿と続けてきたことには大きな意義があります。ここに、東アジアにおける戦争を阻止する具体的な展望があります。

日本で反戦闘争巻き起こすとき

 日本においてこそ、大きな反戦闘争を巻き起こす時です。アメリカは、日本の参戦なしに東アジアにおける戦争を行うことはできないからです。
 岸田政権は「5年で43兆円」の大軍拡予算、南西諸島の軍事拠点化、武器輸出解禁など戦争へ突き進んでいます。
 それは40年にわたる新自由主義攻撃が労働者の権利を破壊し、2100万人の非正規職を生み出し、医療や教育をはじめ社会の基盤すべてを破壊していったことと一体です。すでに戦前以上に財政破綻している日本が大軍拡をやって戦争に突き進むには、労働者の生活も賃金も、年金や医療などの社会保障もすべて犠牲にするほかありません。
 そんなことは絶対に許すことはできません。「戦争を止めるのは労働者の国境を越えた団結だ」と示す闘いを、日本からつくりあげましょう。
 戦争を阻止し、新自由主義を終わらせるために、労働組合の闘いが今ほど求められている時はありません。国際連帯の力を本当に発揮するためにも、何より日本において階級的労働運動の再生、ストライキの復権をかちとりましょう。その可能性は間違いなく生み出されています。

日本労働運動の未来かけた闘い

 岸田政権による連合の取り込みは一線を越えています。それは連合を使うことで労働組合の名のもとに大軍拡の犠牲を強制し、戦争に動員していく攻撃です。しかし、労働運動再生の新たな可能性はこの連合の内部からも生まれています。
 そごう・西武労組はUAゼンセンの傘下であります。UAゼンセンは徴兵制や改憲への支持をはっきり表明し、政権のバックアップを受けて急速に拡大し、連合最大の組織になっています。UAゼンセンをテコに連合全体を戦争推進勢力として完成させようという狙いでした。
 ところが、そのUAゼンセン傘下からストライキが巻き起こりました。現場の組合員は真剣な思いでストに立ち上がりました。だからUAゼンセンの大会では、ストをさせないための裏工作に終始した執行部への批判が相次ぎ、「来春闘にはストも構える」と答えざるをえなくなりました。
 アメリカの全米自動車労働組合(UAW)は、ゼネラル・モーターズなど米3大自動車メーカー(ビッグ3)を相手にした「歴史的なスト」で、先日勝利宣言をしました。このUAWも労働者支配の柱でした。執行部が完全に腐敗する中で全組合員投票による選挙を行わざるを得なくなり、昨年初めて行われた全組合員投票で執行部が交代し、ストが闘われたのです。
 新自由主義攻撃は社会の基盤を破壊しただけでなく、労働者支配の土台も壊したことで支配を崩壊させています。日本の労働運動は後退を強いられてきましたが、この状況をひっくり返して、日本における労働運動を再生させる可能性が生み出されています。
 私たちは関西地区生コン支部、港合同と共に11月集会を呼びかけてきました。私たち3労組は小さな組合です。ここに集まった仲間のみなさんの力があって11月集会を呼びかけ続けることができています。
 戦争の時代に、労働組合が戦争推進に取り込まれるのか、階級的な闘いの道を選ぶのかは、歴史の分岐点です。この時代に、労働運動の変革を訴えて運動を維持してきたことの意義は大きいと思います。この運動を本当に発展させたい。これは日本労働運動の未来をかけた闘いだと思っています。
 今日は新たな闘いの出発の日です。職場から仲間を組織し、私たち自身の手でストライキを復権し、闘う労働運動を再生させましょう。関生支部への大弾圧との闘いに絶対に勝利しましょう。国鉄分割・民営化粉砕! 国鉄1047名解雇撤回をかちとりましょう。そして世界戦争、東アジアにおける戦争を絶対に阻止しましょう。
 ワーカーズ・オブ・ザ・ワールド・ユナイト! 万国の労働者団結せよ! トゥジェン! ありがとうございました。

関生弾圧粉砕を
和歌山無罪判決を武器に反転攻勢へ
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員 赤川純さん

 3月6日に大阪高裁は和歌山広域協組事件について無罪判決を言い渡し、関生の産業別労働運動の意義と組合活動を認めました。検察側が上告を断念し、この判決は確定しました。多くの仲間の支援があってかちとれたものであり、この場を借りて報告と心からの御礼を申し上げます。関生はこの判決を最大の武器に、反転攻勢に取り組んでいます。
 しかし、これを脅威に感じた大阪広域協組は新たな攻撃を仕掛けてきています。自分の職場でも今年4月に、社長名の入った勧告書を見せてきて組合脱退を迫ってきました。「組合を脱退する意思はない」と伝えると、その場で分会長と僕に対して「翌日から自宅待機」が伝えられ、今なお強いられています。そしてこれと同時期に、藤原生コンとナニワ生コンの組合員に対する組合脱退強要が発生しました。その後、多くの仲間の支援行動、抗議行動のおかげもあり、藤原生コンは脱退強要を謝罪して撤回。ナニワ生コンは脱退強要はなくなりましたが、今も労働委員会闘争を行っています。僕への組合脱退強要は出された勧告書からも明らかなように、大阪広域協組の指示で実行されたものです。関生が和歌山事件で完全無罪判決をかちとり、広域協組側が暴力団関係者を使っていた、つながっていたことが公になることに焦り、あからさまな憲法・労組法違反行為をしてなりふり構わない攻撃をしてきているのです。
 裏を返せば、追い詰められているのは向こう側です。その確信を持ちながら、日々闘いを継続しています。共に頑張りましょう。トゥジェン!

戦争阻むゼネストへ産別運動実践を
 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部副委員長 武谷新吾さん

 本集会に結集されている仲間のみなさんの果敢な闘いに敬意を表します。戦争情勢の中、関生支部は戦争と改憲を阻止するために、先頭に立って闘うことを表明します。
 2018年からの弾圧で関生支部は潰されず、全国の仲間の支援行動によって和歌山広域協組事件の無罪判決をかちとりました。司法が産別組合運動を認めたのは稀(まれ)なことです。この判決をみなさんの現場で生かしてください。
 職場の要求をまとめ、要求の実現へ集団交渉を確立するなどして産業別労働運動を展開する必要があります。産別組合が本来の産別運動を実践することで欧米のようなゼネストが打ち抜かれ、要求が実現します。
 ゼネストが組織されれば、戦争を止めることも不可能ではないでしょう。産別労働運動が広がれば、資本家は権力を利用して弾圧を仕掛けてくるでしょう。でも産別組合が団結して行動すれば弾圧を跳ね返すことができます。労働者のための社会をつくり出そう。共に闘いましょう。

国鉄闘争勝利へ
労働運動の復権へ解雇撤回で道開く
 動労千葉争議団 中村仁さん

 国鉄1047名解雇撤回闘争は今、井手元JR西日本会長とJR東日本社長の深沢を証人尋問すれば、国鉄改革の真実が明らかになる決定的場面を迎えています。しかし東京地裁の裁判長は証人尋問は必要ないとしました。組合側はこの裁判長の忌避を申し立てましたが、東京地裁・東京高裁は申し立てを却下して、最高裁でこの忌避について争っているという状態です。
 私たちを解雇者にした1987年の国鉄分割・民営化の攻撃は新自由主義の始まりでした。雇用と賃金、社会福祉を破壊してきた新自由主義は世界中に火種を広げ、今や世界戦争に突進しています。
 新自由主義の核心は労働運動への攻撃でした。残念ながら労働運動は大きく後退しましたが、いま再び労働運動の復権が力強く始まっています。国鉄1047名解雇撤回闘争を闘い、勝利することがその一翼を担うと確信しています。社会を変える力はみなさん一人一人にあり、団結することでパワーは無限大になります。共に闘いましょう!

組織を拡大し激動の時代に躍り込む
 動労千葉書記次長 佐野正幸さん

 動労千葉は来年3月で結成45周年を迎えます。団結を武器に新自由主義の嵐に立ち向かい、闘う労働運動の復権に人生をかけてきた45年間でした。
 JR東日本は今、「鉄道を持つIT企業」に変えていこうと言い出しています。職場では、「2割の時間は本業とは別のことを考えろ」などと言われ、運転士や車掌といった専門職の職名がすべて廃止され、行きは運転士、帰りは車掌、企画業務や駅業務、車両清掃もやらせる。こんなことでまともな鉄道運行や安全が守れるはずがありません。8月の東海道線での電化柱との衝突事故など重大事故が続発しています。
 また、私が車両整備をしている千葉県の久留里線をはじめ地方ローカル線の廃線化が次々と進められ、あらゆる現業部門の外注化が進められています。外注化先のグループ会社の仲間は最低賃金ぎりぎりの低賃金でこき使われ、社員の年収は平均40万円も減らされています。一方、株主に対してはコロナ禍でも株主配当を続け、取締役の報酬は1600万円もの増額です。まったく許せない。
 動労千葉は10月の定期大会で規約を整理し、原則70歳まで組合員として闘いぬく方針を確立しました。差し迫る戦争の動きを見ても、JRをめぐる大激変の情勢を見ても、また現場の不安と怒りの高まりを見ても、この3、4年が勝負だと思っているからです。
 職場の若い仲間、外注会社の仲間と結びつき、次の世代へ闘いをつなげていく勝負の年が来ています。職場での組織拡大を何としても実現し、激動の時代に躍り込んでみたいと思います。一緒に闘いましょう!

久留里線廃線化を守る会は打ち返す
 久留里線と地域を守る会 三浦久吉さん

 JRと国土交通省は一体となって地方ローカル線の廃止を促進しています。千葉県では、久留里線、内房線、外房線の一部で廃線化へ向けた提案がまもなくされようとしています。
 この自由主義経済の中でどんどん過疎化が進んで、確かに人口はいませんけれども、鉄道そのものは全国的につながっている線路なわけです。赤字だからもう廃線にするというのは、非常に身勝手な許せないことです。久留里線は日中は5時間半も列車を走らせていません。JRは「乗る人がいないから」と言いますが、乗る人が1人でも2人でもいれば公共交通として絶対に必要なわけです。
 内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会と共にこの廃線化攻撃を打ち返していきます。住民説明会では久留里線を存続してほしいという声がたくさん上がりました。そういう声を背景にして頑張っていきますので、よろしくお願いします。

ガザ大虐殺を許さない
戦争反対の闘いは医療労働者の責務
 高槻医療福祉労働組合委員長 冨山玲子さん

 11月15日、イスラエル軍はガザ地区最大のシファ病院に突入し病院内で銃撃戦を行いました。11月2日までに殺された医療関係者は491人にもなり、新生児までもが殺されています。これが「自衛のため」の戦争だと言うのでしょうか。冗談ではありません!
 イスラエル軍が医療機関を標的にしているのは民族浄化のためです。さらに、病院には人々が白リン弾や新型兵器などで負傷し殺された記録がカルテに残されます。イスラエル軍は、自分たちが行った虐殺の記録を残さないために病院ごと焼き払おうとしているのです。絶対に許せません。
 私たち医療福祉労働者は、いつの時代も戦争の道具にされてきました。ウクライナでは、成人男性が徴兵された後、徴兵され無理やり戦場に投げ込まれたのは医師や看護師、薬剤師である女性労働者です。私たちが毎日、必死で命を守るために働いていても、戦争を続ける資本家がいる限り、膨大な数の人が殺されてしまいます。反戦闘争に立ち上がることこそが医療福祉労働者の責務ではないでしょうか。
 コロナの中で、大阪では維新の政治によって医療崩壊が起こり、何千人もの人が殺されました。クラスターが起きた介護施設には医療品ではなく、納体袋が運び込まれたのです。
 9月13日、私たちは「戦争反対!マイナ保険証廃止!医療介護福祉労働者全国連絡会」を結成しました。医療福祉現場で進められる戦争への動きを止め、戦争をしてしか生き延びられない帝国主義を倒し、社会を根本から変えるため、全国の医療福祉労働者がつながり始めています。
 戦争をさせられるのは労働者、でも戦争を止めることができるのも労働者です。ガザ虐殺を止めるために立ち上がっている世界中の労働者と連帯し、ネタニヤフやバイデン、岸田を倒し、なんとしてもこの侵略戦争を止めましょう! 私たち医療福祉労働者も全身全霊で闘います。

「教え子を戦場に送らない」闘いを
 三浦半島地区教職員組合 桝渕祥子さん

 パレスチナでのジェノサイドを絶対に止めましょう! 世界戦争情勢下で「反戦闘争を闘う日教組を甦(よみがえ)らせる」決起が求められています。
 10月1日には原子力空母母港化50年に反対して横須賀で、15日には浅草で反戦集会とデモを闘い、自治体による自衛隊への名簿提供反対署名は反戦行動そのものとして闘われました。
 職場と戦争は地続きです。新自由主義教育政策の破綻に怒りは必ず爆発します。「教え子を再び戦場に送らない」誓いはこれから燎原(りょうげん)の火のように燃え上がります。反戦闘争を闘う私たちこそが日教組です。日教組奈良市は「職場で倒れることも戦争で殺し合わされることも拒否できる闘いと組織を建設しよう」と立ち上がり、ここに結集しています。
 戦争を進める権力者たちを倒し、戦争を終わらせましょう! 今日が、子どもたち・労働者の未来を切り開く出発点です。教育労働者はその先頭で闘います!

「赤紙を配らない」自治労の原点守る
 自治労奈良市従業員労働組合 吉谷宏子さん

 私は、セクハラ・パワハラ被害者の非正規職Aさんを支援したことで奈良市従から懲戒解雇されていましたが、解雇撤回・原職復帰をかちとりました!
 自治体労働者は世界戦争を終わらせ、社会を根底から変革する決定的な位置に立っています。ガザでのジェノサイドを一刻も早く終わらせるため、私たちは全力で闘ってきました。
 産業報国会化する連合の中心組織である自治労の内部から今年、現場組合員の渾身(こんしん)の闘いが始まりました。5月のG7広島サミットを前に「核兵器廃絶」のスローガンを下ろすという広島市職本部方針に対して、住廣美智子副委員長が絶対反対で決起したのです。これは戦争推進の手先になるのか、戦争反対で闘うのかを問い、自治労本部と最終決着をつける闘いの始まりです。「二度と赤紙を配らない」は自治労の原点だからです。
 今、全国で闘う自治体労働者の団結が拡大し、自治労本部や自治労連本部を変えるような現場の怒りが渦巻いています。組合本部からの攻撃にもひるむことなく、階級的労働組合をつくるために全力で闘います! 自治体労働者は戦争反対で闘おう!

反戦闘争を組織し闘う労組の復権を
 JP労組横浜南支部 小平大介さん

 パレスチナ人民の10・7蜂起を断固支持します。民族解放の決起と連帯し、イスラエル政府を支援する岸田を倒すことが日本の労働者の任務です。
 郵政民営化は完全に破綻しています。正規・非正規の分断が激しくなり、正社員の休暇も削減されました。JP労組が民営化にも分断攻撃にも賛成する中、交通事故、パワハラなどが立て続けに起きています。郵政労働者の誰もが、このままでいいのかという不満や疑問を感じています。
 世界戦争情勢下、この状況を打破するためにも反戦闘争を組織して闘う労働組合を甦えらせましょう。正規・非正規の分断を打ち破り、JP労組中央本部を打倒しよう。労働者は一つ、敵も一つです。労働者民衆の国際連帯と団結した闘いで戦争は止められます。

イスラエル支えるセブン資本と闘う
 コンビニ関連ユニオン委員長 河野正史さん

 そごう・西武のストライキは労働者に力があることを復権させました。現場で1人でも声を上げることが大きな団結になり、資本主義を倒す力になります。
 セブン―イレブン資本は今年1月にイスラエルのテルアビブに出店し、ガザの虐殺に加担しています。戦争を止めるのは職場の団結した力です。反戦闘争を闘い、組織を拡大し、合同・一般労組全国協は最先頭で闘います。

ライドシェア解禁許さず全国ストへ
 自交総連SKさくら交通 労働組合執行委員長 河野晃興さん

 6月9日に私たちの組合は賃下げに対して24時間ストライキを闘いました。共に闘う職場のかけがえのない仲間とこの場に参加しています。
 民間交運産別はトラック輸送の「2024年問題」やライドシェア解禁などに直面しています。共通しているのは運転手不足、労働者不足です。新自由主義の40年間で、日本の労働者はここまで突き落とされたのです。しかし、人様の命を預かって運ぶというのは片手間でやる仕事ではありません。ライドシェア解禁は公共交通の破壊です。ぜひ全国的なストライキを闘いたいと思っています。
 一番大事なのは日本の労働者、労働組合が自国政府の戦争に断固として反対することです。本物の戦争反対は自国帝国主義打倒へ内乱を辞さずに、どんな弾圧にも負けずに闘いぬくことです。国際連帯を貫いて、この世界を労働者の団結の力で変えましょう。

国境越えて団結し共に闘う
ユン政権と対決しストライキを展開
 韓国/民主労総ソウル地域本部・本部長職務代行 イヒョンミさん

 戦争反対・労組弾圧・民営化阻止のために闘う労働者同志のみなさん、お会いできてうれしく思います。26年目の全国労働者総決起集会を組織するために努力してきた主催者の同志たちに、特に尊敬と連帯のあいさつを申し上げます。トゥジェン!
 韓国のユンソンニョル政権は民主主義を後退させ、労働者民衆の権利を抹殺しています。ユンソンニョル政権の政策基調は、反労働・反民衆・平和破壊へ突進しています。
 2022年の貨物連帯労働者のストライキに対する弾圧、23年の建設労働者に対する家宅捜索と幹部たちの相次ぐ拘束、民主労総の自主的な運営に対する政府の不当な介入など、労働弾圧が続いています。
 ユンソンニョル政権は民主的で自主的な民主労総傘下の労働組合の根幹を揺るがそうとしています。労働者の血と汗で築いた待遇改善と労働者の向上した権利を丸ごと否定しています。これは組織された民主労組に対する公安弾圧です。
 長時間・低賃金労働拡大、労働法改悪を試み、労働権を否定するユンソンニョル政権は、鉄道、地下鉄、年金、住居、社会サービスなどすべての民衆に保障されなければならない権利の公的責任すら否定したまま、民営化を推進し公共性を破壊しています。
 反動的なユンソンニョル政権に立ち向かい、韓国の労働者は抵抗に立ち上がっています。鉄道、地下鉄、健康保険公団、国民年金公団など公共部門の労働者たちがそれぞれストライキ闘争を展開し、去る11月11日、全国労働者大会と民衆総決起でユンソンニョル政権を引きずり下ろすという決意を力強く集めました。
 日本各地で闘う労働運動の火種を再びおこすためにここに集まった同志のみなさんに、あえてお話し申し上げます。野蛮で反労働的・反動的な支配勢力がつくり出した暗鬱(あんうつ)な現実を変える屈強な力は、まさに私たち労働者にあります。私たちがこうして連帯を続けてきた理由はここにあります。
 労働者国際連帯の熱い決意を集めて、戦争を止め、労働者民衆の権利をかちとるための闘いに、共に立ち上がりましょう。
 (日本語で)いっしょに連帯しましょう! 共に闘いましょう!

ジェノサイド止め権力を人民の手に
 米/国際港湾倉庫労働組合ローカル10 ジャニエロ・バルトリップさん

 みなさんこんにちは。
 すべての権力を人民へ! 私はカリフォルニア州サンフランシスコの貨物海運業界で働く、国際港湾倉庫労働組合(ILWU)ローカル10の熱心なランク&ファイル、現場の組合員です。組合員として、「一人の痛みは全員の痛み」をモットーにしています。
 今日、全国労働者総決起集会のために日本の東京に集まった私たちは、共にスローガンを唱和し、多様な背景をもつ私たちの絆を強めたいと思います。
 すべての権力を人民へ! 全世界でのジェノサイドをやめろ! すべての人々を解放しろ! どうもありがとうございました。

空爆が家族奪った即時停戦の声を!
 ガザ出身のパレスチナ人

 私はパレスチナのガザから来ました。
 ガザは16年間封鎖されています。私は「天井のない監獄」で育ちました。先月私の実家は空爆されて崩壊し、家族や親戚がたくさん亡くなりました。助かった家族はけがをして病院にいます。でも病院には薬がありません。インターネットも電気も水も食べるものもありません。
 多くの市民が殺され、5千人以上の子どもたちが殺されています。ガザの住民の多くは家を失いました。ガザには安全な場所がどこにもありません。即時の停戦が必要です。日本のみなさん、声を上げてください。お願いします。

改憲・戦争阻止へ
国境こえ戦争阻む内乱的な闘いを!
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん

 昨年11月のこの集会で、私たちは「NATOやロシアはウクライナの戦争から直ちに手を引け」と言った。そして今日、「アメリカ、イスラエルはガザ虐殺を直ちにやめろ」----その声をみんなが上げた。
 私たちは戦争に絶対に反対する。しかし、なぜ戦争が起きるのか、いやなぜ戦争を起こすのか、というところを踏まえない議論は意味がない。偶然や偶発によって戦争が起きるということは絶対にない。深い目的をもって戦争は起こされる。それは、深い狙いをもってこのもくろみに反対する行動によってのみ阻止される。JR東海の社長だった葛西敬之は、「この国の経済がもはやこのままでは成り立たなくなるから、戦争が起きてほしい」と言った。戦争は、こういう狙いをもって起こされる。
 アメリカが、そしてこれと共に日本が戦争を進めようとしている。いかにも平和を求めるような言い方をしながら、〝一時的に休止をしながら国際法に則って虐殺をしろ〟と言った。こういうふざけたことを言うのが、この国の首相であり、外務大臣なのだ。この国は戦争が起こってほしいと思っている。アメリカは戦争がもっともっと激しくなることを求めている。私たちは絶対にこれを許さない闘いをしよう。
 ニューヨークで、ロンドンで、パリで、ベルリンで、何万、何十万単位の戦争反対の声が具体的な行動となっている。私たちも共に闘おう。多くの世界の仲間たちと、労働者としてつながり、この世界を変えていこう。戦争を必要としない社会をつくろう。
 戦争に絶対に反対するということは、国境を越えた闘いだ。この国から、この東京から、この日比谷公園から、そのうねりを巻き起こしていこう。本当に戦争のない社会をつくるために、内乱を起こそう!

中国侵略戦争阻む実力闘争の爆発を
 改憲・戦争阻止!大行進沖縄 仲宗根光洋さん

 パレスチナ民族解放闘争に連帯して、沖縄から戦争を止める闘いの決意を表明します。バイデンと岸田は中国侵略戦争への準備をますます加速させ、沖縄を戦場にすることを想定した具体的な訓練や民間人の戦争動員が始まっています。
 これに対して大行進沖縄は連続的な那覇駐屯地への申し入れやスタンディングを闘い、陸自車両の搬入を阻止するために中城湾港に座り込みました。沖縄はベトナム戦争をゼネラルストライキで阻止した経験を持つ島です。戦争を止める実力闘争が求められています。労働者が労働組合に結集して階級的に団結することで、資本家のための戦争を阻止し、社会を変えることができます。沖縄から階級的な労働運動を大きく甦らせ、中国侵略戦争を阻止する反戦闘争を爆発させていきたいと思います。

大坂さんは無実だ無罪判決かちとる
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 星野暁子さん

 10月19日、無実の大坂正明さんに対し、検察は無期懲役を求刑しました。許せません。「今も革命を目指しているから一生監獄に押し込める」というのです。現場で撮影された写真に大坂さんの姿はなく、大坂さんが現場にいなかったことは明らかです。弁護団の最終弁論と大坂さんの最終意見陳述は、圧倒的な正しさで論告の破綻性を明らかにしました。12月22日の判決公判で、沖縄と共に闘う大坂さんの無罪判決をかちとりましょう。
 星野国賠訴訟は来年2月からいよいよ証人尋問に入ります。元徳島刑務所所長・平良敦志の証人尋問をかちとりましょう。12月17日の星野・大坂全国集会に集まってください。

10・7蜂起に応え帝国主義打倒へ
 全学連委員長 赤嶺知晃さん

 10月20日にイスラエル大使館前での抗議行動で不当に逮捕された全学連の仲間を不起訴で奪還しました。
 私たち全学連は、労働者階級の立場に立ちきり、世界戦争を阻止するために私たちに何ができるのか、何をなすべきかを考えて、全てを組み立て闘ってきました。10・7蜂起を真正面から受け止め、帝国主義打倒の闘いへ総決起していきます。
 帝国主義の崩壊の中で階級闘争が激化し、日本や全世界ですさまじい闘いが巻き起こっています。世界戦争を社会の根本的な変革に転化するために、全学連は自国政府打倒=帝国主義打倒の闘いの巨大な爆発に向かって闘います。

パレスチナ連帯決議(全文)

 私たちは、イスラエルによるガザ大虐殺を満腔(まんこう)の怒りをこめて弾劾します。また、パレスチナ労働組合のよびかけに応えて岸田政権のイスラエルに対する支援、武器供与、資金援助を止めるために闘いにたちあがります。
 米・バイデン政権や日本の岸田政権は、出口のない危機のはけ口を戦争に求めて、イスラエルやウクライナの現政権と一体となってこの虐殺に加担しています。日本は官民一体となってイスラエルを支えています。上川外務大臣はイスラエル支持を表明し、今年3月には、伊藤忠アビエーション、日本エヤークラフトサプライという二つの日本企業が、イスラエルの「死の商人」エルビット・システムズと契約を交わし、殺人兵器を日本で生産することに合意しています。
 また、東アジアでも米日政府によって「台湾有事」を口実とした対中国戦争の危機が高まっています。
 イスラエル建国―パレスチナの人々への暴力的追放以来の全歴史を見れば、虐殺と戦争の危機を生み出している元凶は帝国主義にあることは明らかです。
 私たちは、パレスチナ人民の決死の闘いを心より支持するとともに岸田政権を打倒するために全力で闘いぬきます。

 2023年11月19日
 11・19全国労働者総決起集会 参加者一同

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