京大で全国学生反戦集会 弾圧うち破りガザ虐殺弾劾

週刊『前進』08頁(3325号02面01)(2024/01/01)


京大で全国学生反戦集会
 弾圧うち破りガザ虐殺弾劾

(写真 入構禁止粉砕し赤嶺委員長が登場 京大で学生に守られ演説する赤嶺委員長【12月15日 京都市】)

 12月15日、京都大学で「全国学生反戦集会」が開催された。京大による学生処分に打ち勝ってきた運動の地平の上に、「戦争反対」「処分撤回」「大学奪還」のスローガンを掲げ、反戦闘争への決起を真正面から訴えた。
 集会では、闘う京大生や全国の学生が次々と発言し、イスラエルによる虐殺と、それを支援・擁護する岸田政権と京大に対する怒りを表明した。京大の1年生は「岸田打倒の反戦闘争こそ、パレスチナの人々の命がけの決起への連帯。何度弾圧され処分されても、私のように新たに立ち上がる学生がたくさんいる」と国際連帯の展望を語った。闘いの先頭に立ったことで新たに処分を画策されている京大生は、パレスチナ連帯の行動で逮捕されたことは誇りだというアメリカの学生の言葉を引用し、腐敗した京大からの処分に「本望だ。受けて立つ」と決意を表明した。続いて、駐日パレスチナ大使からの集会への連帯メッセージなどが読み上げられた。
 そして、全学連の齋藤晴輝書記次長、広島大学学生自治会の太田蒼真委員長、東北大の学生に続き、2017年に京大から立ち入り禁止通告を受けた赤嶺知晃全学連委員長が、学生のスクラムに防衛されながら登場。沖縄で闘う立場から、中国侵略戦争に突き進む中で起きたオスプレイ墜落を弾劾し、侵略・虐殺に加担する腐りきった大学を粉砕しようと訴えた。長年処分と闘ってきた京大生は「処分との闘いは国家との対決だった。世界中の戦争と闘う人々と連帯できるのが、処分闘争で作ってきた団結。社会を変え戦争を止める力はここにある。労働者・学生を動かすのは、支配者の政治ではなく私たちの闘いだ」と熱烈にアピール。最後に、大学を反戦闘争の出撃拠点とし、戦争阻止・パレスチナ解放まで闘い抜く決意に満ちた集会宣言が決議され、学内デモを貫徹し集会は幕を閉じた。
 京大当局は、集会の圧殺のために大量の職員を動員したが、学生の百パーセント正義の訴えに圧倒され、一指も触れられなかった。戦争と革命の時代が深まる中、京大生を先頭に学生の層としての反戦決起が始まった。全国の学生は、反戦闘争の先頭に立ち、24年決戦の勝利をともにつかみ取ろう。
(全学連書記長・京都大学 長江光斗)
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