三里塚反対同盟が旗開き 耕作権裁判勝利・南台農地死守へ

発行日:

週刊『前進』04頁(3328号03面03)(2024/01/22)


三里塚反対同盟が旗開き
 耕作権裁判勝利・南台農地死守へ

(写真 24年決戦勝利へ、市東さんの音頭で乾杯【1月14日 千葉県芝山町】)

 三里塚芝山連合空港反対同盟の2024年初の敷地内デモと新年団結旗開きが1月14日、150人の結集で力強く行われた。
 最初に恒例の東峰神社のしめ縄の付け替えが行われた。その後、耕作権裁判の焦点である市東孝雄さんの南台の畑に集合。伊藤信晴さんが反対同盟の第一声を上げ、耕作権裁判に勝ち抜こうと訴えた。太郎良陽一さんのリードでシュプレヒコールを上げてデモに出発すると、婦人行動隊の宮本麻子さんが宣伝カーから岸田政権の戦争政策下で起きた羽田空港衝突事故を弾劾し、農地死守を訴えた。
 午後、芝山町で団結旗開きが開催された。司会は宮本さん。最初に伊藤さんが主催者あいさつに立ち、帝国主義打倒・農地死守の決意を表した。
 続いて東峰の萩原富夫さんが「闘争宣言2024」を読み上げた。軍事空港反対を貫き、辺野古新基地建設・大軍拡の攻撃と闘い、南台農地を守り抜くという反対同盟の簡潔で鮮明な方針が確認された。
 市東さんが「去年の強制執行で畑の一部は取られたが、みなさんの力が一つになったいい闘いができた。反対同盟58年の闘いはますます厳しくなるかもしれない。沖縄では軟弱地盤での工事が強行され、国策の名で住民を完全に無視している。私たちは常に声を上げてあきらめずに闘おう。24年も元気に明るく楽しくという意気込みでやっていきます」とあいさつ。会場は盛大な拍手で満たされ、市東さんの音頭で乾杯した。
 動労千葉の関道利委員長が連帯あいさつに立ち、反対同盟と共に車の両輪として闘う決意を表した。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部執行委員の西山直洋さんは、三里塚と連帯しながら現場の力で弾圧を打ち砕く意気込みを語った。
 バンド演奏の後、群馬・市東さんの農地を守る会など参加諸団体が次々と発言した。全国農民会議共同代表の小川浩さんは、昨年の市東さんへの農地強奪強制執行に激しい憤りを表し、「食料安全保障」を掲げて見直しが進められる食料・農業・農村基本法を「1961年の制定当時から農民切り捨て策だった」と指摘。「社会そのものを変えなければ農民の生きる道はない」と訴えた。
 さらに婦人民主クラブ全国協議会、大坂正明さん救援会、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、関西新空港絶対反対泉州住民の会、全国水平同盟などの諸団体が、三里塚と結び24年を闘う決意を表した。
 全学連の亀井陽慧書記次長は、パレスチナ人民の10・7蜂起に応えて岸田政権を実力で打倒することを呼びかけ、新たな学生が全学連に結集していることを報告。反対同盟との血盟にかけて南台農地を死守し成田軍事空港を廃港へ追い込むことを約束した。
 騒音訴訟の原告団の住民が発言に立ち、反対同盟とともに国策である成田空港機能強化と闘う意気込みを語った。
 革命的共産主義者同盟の秋月丈志書記長は「帝国主義のもとでは人民は生きられない」と断言し、三里塚闘争を出発点として人民の大反乱をつくり、戦争を内乱に転化する決意を表した。さらに大坂正明さんへのでっち上げ懲役20年判決を支配階級の革命への恐怖として弾劾し、10・7蜂起に連帯し日本帝国主義・岸田政権を打倒することを呼びかけた。
 「反対同盟の歌」を農地死守の決意を込めて斉唱。太郎良さんが耕作権裁判の傍聴と3・31芝山現地闘争への結集を訴え、「南台農地を守るために昨年2・15を倍する闘いを」と呼びかけて最後に団結ガンバロー。全参加者が24年を闘い抜く闘志を共有した。
このエントリーをはてなブックマークに追加