革共同中四国政治集会 歴史決する24年決戦へ 労働者同志を先頭に

週刊『前進』04頁(3329号02面01)(2024/01/29)


革共同中四国政治集会
 歴史決する24年決戦へ
 労働者同志を先頭に

(写真 集会の最後に「団結ガンバロー」を三唱【1月21日 広島市】)


 1月21日、広島市内で革共同中四国政治集会が開催され80人が参加した。
 開会あいさつに立った中四国地方委員会議長の労働者同志は、「昨年、主要7カ国(G7)広島サミット粉砕闘争に立ち上がり、国家権力の総力をあげた弾圧体制を実力で粉砕して戦争絶対反対を貫き通し、8・6ヒロシマから10・7蜂起に連帯するガザ反戦デモを全力で闘い、11・19の勝利を切りひらいてきた。このことに確信を持って、今まさに始まろうとしている中国への侵略戦争に対し、内乱を準備する闘いを巻き起こそう」と訴えた。
 それを受けて、秋月丈志書記長が基調報告を行った(要旨別掲)。
 秋月書記長は、「帝国主義の危機が行き着くところまで行き着き、スターリン主義も行き詰まり、その危機と矛盾が中国侵略戦争―世界戦争となって爆発しようとしている。本当に革命そのものをやる以外にない情勢だ」と述べ、トランプ再選情勢に示されるアメリカ帝国主義の大没落の危機の深さと中国侵略戦争の不可避性について明らかにした。そして、日帝の参戦を内乱に転化する闘いこそ中国侵略戦争阻止の闘いの要であることを強調し、沖縄闘争を柱とする反戦・反基地闘争、動労千葉の3月ダイ改阻止決戦を先頭とする春闘決戦への総決起を呼びかけた。参加者全体が確信を深め、圧倒的な拍手で応えた。
 前日の広島自治体労働者決起集会とデモをかちとった自治体の同志を先頭に、各産別の労働者同志が決意表明を行った。全同志が反戦闘争への転換的な総決起をかちとってきた自信と確信を深めている。「戦争と一体の廃線攻撃に地域全体を組織し闘う」(国鉄)、「今こそ反戦反核の先頭に立つ組合をつくる」(自治体)、「ミサイル避難訓練反対のデモに立ち上がる」(教労)、「大合理化と戦争に反対」(郵政)、「ガザ虐殺への怒りを燃やして闘う」(医療福祉)。
 さらに愛媛と岡山の労働者が大行進運動を軸に反戦闘争を発展させるとアピール。広島の女性解放組織委員会の同志は、3・8国際婦人デー闘争を反戦で組織し、女性解放闘争の前進をかちとろうと提起した。
 最後に、マルクス主義青年労働者同盟とマルクス主義学生同盟中核派・広大支部の同志が登壇。マル青の同志は職場・地域の怒りを組織し反戦闘争を爆発させ、青年の決起を生み出すことを鮮烈に宣言した。広大支部からは2学生が発言。新たに結集した同志は「10・7蜂起に応える帝国主義打倒の闘いこそ私たちの責務であり、そこに世界革命の展望があると実感した」と生き生きと語った。
 中四国地方委員会は、1・1アピールの時代認識と路線で徹底的に武装し団結して、日帝の侵略戦争突入情勢を内乱に転化しプロレタリア革命を実現できる党への飛躍をかけて、猛然と新たな闘いに突入した。
(革共同中四国地方委員会)

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秋月丈志書記長の基調報告(要旨)

巨大な反戦闘争を爆発させ
日帝打倒の革命的内乱へ!

 2024年は、このまま米帝、日帝が中国スターリン主義に対する侵略戦争に突っ込み、世界戦争の大爆発に向かっていくのか、それともそれを始まる前に阻止できるのかをかけた人類史的分岐点です。
 清水丈夫議長が新年アピールで「今の状況を直視してひるまない、たじろぐことがないということが、われわれにとって重要です」と述べています。「たじろがない」ということの核心は、労働者階級に対する信頼です。労働力商品化のもとで賃金奴隷という状態にされながら、しかし同時にこの社会の生産の直接の担い手であり、資本の鎖、帝国主義の支配をふりほどかない限り絶対に人間として解放されることがない階級です。そして現実に労働者階級はどんな状態に置かれても、一時たりとも自らの解放を求める闘いをやめることはない。何より私たちがここに結集して闘っているという事実に基づいて、私たちはマルクス主義者としてプロレタリアートの、私たち自身の革命的自己解放能力に絶対的な信頼と確信を持ちます。
 帝国主義は地球人口の膨大な部分をなすアジア、中東、アフリカ、中南米の諸民族を抑圧下に置き、その抑圧はガザ大虐殺に示されるように極限的なものとなっています。この被抑圧民族人民も帝国主義をうち倒す闘いの主体です。今日では、新植民地主義体制の諸国でも膨大な数のプロレタリアートが生み出され、民族的解放と階級的解放を一つのものとして闘いとる主体として成長を続けている。帝国主義国のプロレタリア革命と新植民地主義体制諸国のプロレタリアートを主導的勢力とする民族解放闘争の結合、ここに世界革命の現実性があります。

被抑圧民族人民の決起に連帯し闘う

 私たちはパレスチナ人民の10・7蜂起に応え、連帯して11・19集会をかちとりました。そしてこの闘いを通して、あらためて7・7自己批判路線、「血債の思想」を現代的に再確立することの必要性を自覚しました。帝国主義国のプロレタリアートは、被抑圧民族人民の決起に真に連帯して闘う立場、路線、思想をうち立てることによって階級性を鮮明にさせ、帝国主義の排外主義と侵略への動員攻撃を徹底的に粉砕できる。それはスターリン主義をのりこえたプロレタリア国際主義と世界革命の闘いの貫徹です。そしてプロレタリアートは、自らの解放をかけてそうした闘いに立ち上がることができる階級だし、現に世界中で起きているパレスチナ連帯の反戦デモへの決起がそれを示しています。中国侵略戦争阻止に向かって「闘うアジア人民・被抑圧民族人民と連帯し、日帝の侵略を内乱へ転化せよ」の綱領的・戦略的路線と思想的立場をしっかりもって闘うことがますます決定的です。
 今日、1月21日はレーニンの死去からちょうど100年ですが、「一国社会主義」を掲げて世界革命を放棄したスターリン主義は、世界革命を達成する闘いへのたじろぎから、根本的には労働者階級に対する不信から生まれた。しかし、今や本当にどんな「後ずさり」もできない情勢のただ中で、世界史的な労働者階級と被抑圧民族人民の決起、蜂起が始まった。ここにおいて反帝国主義・反スターリン主義を掲げて闘う革共同の存在、日帝を打倒する日本のプロレタリアートの決起は決定的です。
 この情勢にたじろぐことなく真正面から立ち向かって、中国侵略戦争阻止の巨大な反戦闘争を爆発させ、日帝打倒の革命的内乱へと発展させましょう。

全情勢を規定する米日帝の中国侵略

 戦後世界の軍事、政治、経済の圧倒的中心をなす唯一の基軸帝国主義として君臨してきた米帝が没落し、その世界支配が揺らいでいることが、今日の世界戦争の最大の原因です。要するに、今の米帝はトランプのようなヒトラー的人物が大統領になろうとするほどの危機だということです。
 米帝の没落ぶりは何よりも、帝国主義の基軸国でありながらスターリン主義国家・中国の経済にすがって生き延びていることに示される。中国はスターリン主義のままでアメリカに次ぐ大国となった。このままの状態を続けていけば、アメリカの世界支配は確実に崩壊に向かう。米帝が生き延び、世界の覇者としての地位にしがみつくために、中国を今のうちにつぶそうと戦争に突き進んでいる。これに対して中国・習近平体制は軍事力で対抗し、国内の経済的・政治的危機を外に向かってそらすために台湾の「武力統一」といったことを愛国主義的・排外主義的に扇動している。それは米帝・帝国主義に中国侵略戦争の絶好の口実を与えるものとなっています。
 この中国侵略戦争で決定的な位置にあるのが日帝です。日帝の全面的参戦、南西諸島の最前線基地化、日本全土の軍事拠点化なしに中国侵略戦争は不可能であり、日本における中国侵略戦争阻止の闘い、「闘う中国・アジア人民と連帯し、日帝の中国侵略戦争突入を内乱に転化せよ」の闘いこそがすべてを決する。「最弱の環」=日帝を打倒する日本のプロレタリアートの闘いは、プロレタリア世界革命の一環としての中国革命の完遂、さらにはアメリカ革命をも促進する。われわれの闘いはこのような世界史的な位置にあります。
 24年前半戦を、4・28―5・15沖縄闘争を頂点に昨年のサミット決戦以上の闘いとして爆発させましょう。中国侵略戦争突入情勢下の24春闘も決定的です。動労千葉の3月ダイ改阻止決戦を先頭に、戦争絶対反対・大幅賃上げ・合理化粉砕で闘おう。すべての闘いを「連帯し、侵略を内乱へ」に向かって党の意識性をもって組織しよう。この闘いの爆発の中で、大坂正明同志の保釈・控訴審無罪戦取、奪還を絶対にかちとりましょう。

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