香川 学校ミサイル避難訓練やめろ 教育労働者が戦争動員に抗議

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週刊『前進』04頁(3329号03面03)(2024/01/29)


香川
 学校ミサイル避難訓練やめろ
 教育労働者が戦争動員に抗議

(写真 ㊧訓練会場の中学校の前で日教組香川三観地区教組や香川連帯ユニオンなどが抗議㊨「戦争動員をやめろ」「教え子を戦場に送るな」と訴え学校周辺をデモ【1月22日 高松市】)

(写真 ㊧訓練会場の中学校の前で日教組香川三観地区教組や香川連帯ユニオンなどが抗議㊨「戦争動員をやめろ」「教え子を戦場に送るな」と訴え学校周辺をデモ【1月22日 高松市】)


 高松市内の中学校でミサイル避難訓練なるものが1月22日に画策されていることが年末に発覚した。生徒への戦争教育であり、高松港軍港化、中国侵略戦争と一体だ。絶対に許せない!
 年末年始で準備し1月4日に闘いを開始した。まずは校区内の全戸ビラ入れ。そして5~8日の星野絵画展と7日の市内デモ。翌週は教育委員会や当該学校への申し入れ。校区内公民館にも置きビラ依頼(不可だった)を行い、地域の人たちに直接訴えた。住民と話もできた。市街地だが過疎が進む当該校区での訓練は、過疎につけこんだ弱い者いじめだと訴える人もいた。ビラを読んで「岸田は裏金を作りながら、国民には戦争かよ!」とぶちまけてきた人も。そもそもすべての住民がこんな訓練を中学校で行うこと自体、知らされていなかったのだ。
 当日は中四国地域の仲間も結集し、デモを開始。プラカードを大きくかざし、怒りのこぶしを天に突き上げる様子は、学校からも見えている。生徒はカーテンの隙間から手を振ってくれる。教員の中にもカーテンを閉め切ることに熱心でない人もいた。
 一方、教育委員会幹部などはこちらに顔を向けず避難場所へ移動している。「大の大人があんな無様な姿で訓練の模範になるのか! 学校は教育の場所じゃなかったのか!」。仲間がつぶやく!
 訓練や私たちの闘いは地元マスコミで放映された。市当局は「命の大切さを学ぶことができた」などと事実を百八十度ねじ曲げることしかできない。戦争こそ最大の人権侵害であり、命を奪う最たるものだ。それは翌日、職場に行っても実感した。何人かに「(訓練が)なぜ今なのか」「なぜ高松市なのか」「なぜあの中学校なのか」と質問攻めにあう。みんな戦時下を肌で感じているのだ。私たちの闘いと存在は決定的だ!
 中国侵略戦争阻止! 戦時下の今こそ、学校・生徒の戦争動員=ミサイル避難訓練に反対の闘いを労働組合の力で強力に推し進めよう!
(日教組香川三観地区教職員組合・高橋敦)

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