2・24国際共同行動へ ウクライナ戦争今すぐやめろ!

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週刊『前進』04頁(3331号02面02)(2024/02/12)


2・24国際共同行動へ
 ウクライナ戦争今すぐやめろ!

(写真 昨年11月17日、S.I.Cobasが港湾封鎖でイスラエル・ZIMのコンテナを止めた【イタリア・サレルノ市】)

 改憲・戦争阻止!大行進が主催する2・24新宿反戦デモは、ウクライナ反戦・パレスチナ連帯の国際共同行動として闘われる。動労千葉と連帯してきたイタリアの独立系労組・職場委員会連合(S・I・Cobas)などが全世界の労働組合に、ウクライナ開戦2年の2月24日を「資本の戦争に反対する国際連帯の行動日」として闘うことを呼びかけたのだ。トルコで闘う国際労働者連帯協会(UID―DER)も呼びかけ陣形に加わっている。国境を越えた労働者階級の闘いこそが帝国主義戦争を終わらせる最大の力だ。2・24闘争に全力で結集しよう。

イタリア労組が反戦ゼネストへ

 多くの移民労働者が働く物流部門を中心に組織するS・I・Cobasの組合員の出身国はアラブ諸国を中心に35にも上り、プロレタリア国際主義は組合活動の根幹に貫かれている。
 2022年のウクライナ開戦以来、S・I・Cobasはイタリア政府による武器輸送に反対し、空軍基地などに対する反戦・反基地闘争を展開してきた。10・7蜂起を受け米帝=イスラエルによるガザ人民へのジェノサイドが始まると、「パレスチナ人民及び抵抗運動との完全な連帯」「自国政府の戦争加担反対」を宣言して職場・街頭で闘っている。「イスラエルへの武器・資金供与停止のための行動を」というパレスチナの労働組合の訴えに応え、イタリア在住のパレスチナ人青年・学生たちと共に闘いを組織してきた。
 昨年11月17、18日には、人民虐殺を続けるイスラエルとそれを支える北大西洋条約機構(NATO)への抗議に焦点を絞り、全国の物流倉庫や工場で反戦ストライキに突入。サレルノでは港湾を封鎖してイスラエルの海運会社ZIMのコンテナを数時間にわたり阻止し、モデナではイスラエルのサイバーセキュリティー会社を抗議デモで直撃した。18日にボローニャで行われたパレスチナ連帯デモには5千人超が結集した。
 この闘いには高校生や大学生も合流し、ナポリやローマ、ボローニャなどの大学で占拠闘争へと発展。大学当局に対し、イスラエルとの関係を断つことを求める闘いが続けられている。
 S・I・Cobasは2月23日に再びパレスチナ連帯を掲げたゼネストを呼びかけ、極右・メローニ政権との闘いの日としてウクライナ開戦2年を迎えようとしている。
 2・24闘争への呼びかけでS・I・Cobasは、労働者階級こそが帝国主義戦争を終わらせる力を持っており、「敵は国内にいる」と確信を込めて訴える。そして「ガザでの虐殺、ヨルダン川西岸とエルサレムでの民族浄化攻撃を直ちにやめろ! パレスチナ抵抗戦線の側に立とう!」「自国政府によるウクライナへの武器供与、イスラエルへの支援をやめさせよう!」「万国のプロレタリアと被抑圧人民は団結しよう!」と全世界に向け呼びかけを発している。

中東トルコでも自国政府と対決

 中東で戦火が拡大する中、トルコのUID―DERもエルドアン政権によるデモや集会の禁圧攻撃と対決してパレスチナ連帯・イスラエルによる虐殺弾劾の闘いに立ってきた。
 エルドアンは口先ではイスラエルを批判しているが、実際にはトルコから石油や天然ガス、鉄鋼、軍事物資、水、食料などを積んだ船がイスラエルの港に送られている。トルコの資本家はこの戦争によって巨額の利益を上げているのだ。
 UID―DERは、イスラエルによるガザへの絶滅攻撃は帝国主義者による世界戦争の一部であると弾劾し、「パレスチナの真の平和と自由は労働者の闘いによってのみもたらされる」「この戦争に反対したいと心から願う私たちは、団結して組織する方法を考え、ピケットラインや集会において、労働組合・闘争組織として団結しなければならない」と訴えている。

岸田政権打倒し中国侵略阻止を

 ウクライナ、中東、そして中国の3正面で火を噴く帝国主義戦争を一刻も早く終わらせるために、日本帝国主義・岸田政権との闘いは決定的な位置にある。
 日帝・岸田は「ウクライナの復興は日本の国益に直結する」とし、2月19日の日本・ウクライナ経済復興推進会議を跳躍台に「官民一体のオールジャパン」体制を構築することを画策している。これは国策として進める軍需産業育成とも一体の動きであり、中国侵略戦争を視野に入れた岸田の狙いは、「復興支援」の名による事実上の参戦国化とウクライナ人民を食いものにする経済侵略だ。ウクライナ反戦闘争を、パレスチナ連帯・中国侵略戦争阻止と一体で、日帝・岸田政権を打倒する内乱の突破口を切り開く闘いとして爆発させよう。
 自国政府と対決して帝国主義打倒へ闘う全世界の労働者階級と連帯し、2・19日ウ経済復興推進会議粉砕闘争―2・24ウクライナ反戦国際共同行動への大結集をかちとろう。
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