十亀弘史の革命コラム -16- 沖縄闘争が大坂判決覆す

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週刊『前進』04頁(3340号04面04)(2024/04/15)


十亀弘史の革命コラム -16-
 沖縄闘争が大坂判決覆す

 大坂裁判の第25回公判で、元沖縄県議の平良長政さんが、11・14渋谷闘争についてのご自分の思いを、明快に証言されています。平良さんは、その闘いを「とても頼もしく思いました」と述べています。弁護人がさらに「過激な行動はかえって迷惑だというような受けとめはありませんでしたか」と問うと、次の通りに返します。
 「それはなかったですね。まあ、県内でも過激な行動、火炎びんを投げたり、いっぱいいろいろなことがありましたし、それも含めて、我々みんな仲良く手をつないで闘っていこうという気持ちは強かったので、否定するような、そういう感じはありませんでした。むしろ沖縄の人たちと志を一緒にして立ち上がったことに対する感謝と尊敬の念を持っておりました」(公判調書)
 その公判で平良さんは、沖縄の戦後史を総括する証言をされ、沖縄での労働者の闘い、とりわけ71年の二つのゼネストを引き継ぐものとしての11・14闘争の意義を明らかにしています。しかし判決は、平良さんの証言について一言も触れず、沖縄闘争としての11・14の歴史的な意義の一切を消し去っています。大坂さんの「私は沖縄の声に応えるものとして、この裁判に臨んでいます」(最終意見陳述書)との思いを真っ向から踏みにじっているのです。
加えて判決は、「量刑の理由」の中で、11・14によって「地域の平穏が大きく害され」たし、「発生した公共の危険の程度は大き」かったと非難しています。しかし、沖縄の歴史と現実を知ろうとし、平良さんの証言を真摯(しんし)に聞いていさえすれば、沖縄においてこそ、戦争と軍隊によって、「地域の平穏が大きく害され」続けてきたことが直ちに把握できたはずです。沖縄こそが戦争行為という最大の「公共の危険」を常態的に強いられています。判決は沖縄を少しも知ろうとせずに、沖縄闘争を「有罪」としているのです。
 大坂さんの次の言葉は真実そのものです。「この判決を覆すことが出来る力は、反戦闘争、とりわけ沖縄闘争の勝利、あるいは高揚の中にある」「あらゆる機会をとらえて全国で沖縄闘争を」(2・17大坂さん絶対奪還集会へのアピール)。私たちがいま、自国による戦争と対決するという時、それは何よりも沖縄の戦場化を許さないということでなければなりません。まさに「全国」で、偽りの「平穏」を内乱的に打ち砕いていきましょう。
(そがめ・ひろふみ)
2024.4.15

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