中国侵略戦争阻止誓う 全国交流集会発言(要旨)
中国侵略戦争阻止誓う
全国交流集会発言(要旨)
基調報告 戦時入管体制粉砕を
血債かけ侵略戦争を阻もう
入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会 鎌田由子さん

トランプ政権は、「台湾有事」の際には自衛隊が最前線で「血を流す」ことを求めています。石破政権は、トランプの関税戦争にすくみ上がりながらも自らの延命をかけて中国侵略戦争参戦を決断しています。今日は米日の中国侵略戦争を阻止するための総決起集会です。パレスチナ、ミャンマーはじめ世界の労働者と連帯して闘いましょう。
戦後80年です。日本帝国主義の中国侵略戦争で2千万人が殺されました。日本と中国の間には、帝国主義と半植民地・後進国の関係、抑圧民族と被抑圧民族の関係、帝国主義の侵略と、それに対する民族解放・革命戦争という歴史的関係が横たわっています。魯迅が言ったように、墨で書かれた虚言は血で書かれた事実を隠すことはできません。私たちは中国侵略戦争を阻止することで血債を払わなければなりません。
世界の難民は1億2千万人を超え、今まで難民支援、人権尊重だと言っていた国々が、帝国主義の利害をむき出しに難民・移民を弾圧しています。すでに日本の入管法・入管体制も戦時的に再編されつつあります。改悪入管法で難民が強制送還され、永住権剝奪(はくだつ)の2027年施行が狙われています。中国侵略戦争を見すえた攻撃です。「現代の奴隷労働」と批判される技能実習制度に代わる育成就労制度の導入も27年です。まさに戦時労働力政策なのです。
「外国人は煮て食おうと焼いて食おうと自由」と法務省参事官・池上努が言ったのは1965年ですが、戦前の特高警察が戦後の入管に携わったように入管行政は今も戦前と地続きです。司法の判断もなく続けられる期限のない入管収容、家族の分断、医療放棄でスリランカ人女性ウィシュマさんは殺されました。
入管法・入管体制との闘いは、日本の労働者の課題です。強まる差別・排外主義、ヘイト攻撃に立ち向かい、在日朝鮮人・中国人をはじめとする在日外国人を支援・防衛し共に闘いましょう。4・27渋谷デモに総結集しましょう!
全学連、在日中国人のアピール
帝国主義の抑圧から解放へ
全学連書記次長 西村凌風さん

2027年にも中国侵略戦争が構えられる情勢下、容易に永住権を剝奪できるように入管法が改悪されました。この狙いは、在日中国人を「敵性外国人」として排除することです。在日朝鮮人・中国人は日帝の侵略の罪業を告発する生き証人です。治安弾圧を本質とする、民族解放闘争圧殺のための入管体制は解体するしかありません。
10・7蜂起以来のパレスチナ人民の闘いはアメリカ帝国主義の世界支配を根本から粉砕しようとする民族解放・革命戦争です。同時に私たち帝国主義足下の労働者階級に対する命をもっての糾弾であり、闘いの呼びかけでした。これに応えるべく、全学連は逮捕・流血を辞さないパレスチナ連帯闘争に決起しました。
かつて日本の民衆が戦争を止められず、2千万アジア人民が殺し尽くされ、多くの女性が慰安婦制度を含む性暴力で心身と尊厳を踏みにじられたこと、今に至るまでアジア人民・在日外国人が抑圧下に置かれていること、この恥ずべき現実を許さず、中国侵略戦争を絶対に止めましょう。
昨年、12・13全国学生反戦集会で、中国人留学生の仲間が日帝の戦争犯罪を徹底断罪し、中国侵略戦争を絶対に止めようと訴えました。戦後の日本共産党は、党員資格に国籍条件を盛り込み、在日朝鮮人・中国人を日本階級闘争から分離する許しがたい裏切りを働きました。今その対極で全学連に多くの中国人が結集していることは、巨大な展望です。
重要なのは、こうした闘いに日本人の学生が展望を見いだして続々と結集していることです。自らのうちにも習慣化されてきた民族差別・排外主義との闘いは、帝国主義への屈服から自らを解き放つ闘いでもあります。入管と闘うことは、支配階級に抑圧されながらも同時に抑圧者へと転落させられてきた自己を変革することであり、排外主義を打ち砕くことです。中国侵略戦争阻止の闘いにはその力があります。
中国侵略戦争阻止・石破打倒へ、4・27沖縄デー渋谷デモ、5・15沖縄現地闘争にフレッシュな学生の隊列を登場させ、共に安保・沖縄闘争を闘おう。
日本労働者階級と共に闘う
在日中国人労働者 Sさん
トランプ政権は、ガザ・パレスチナを支援する人々を「在米ハマス」「テロリスト」と言って、反戦運動を闘う数百人もの留学生を逮捕し、在留資格を取り消して国外追放しようとしている。さらに先月、一晩で五十数万人の在米外国人のビザを取り消し、彼らを今月に強制退去させようとしています。「敵性外国人法」を弾圧する根拠としている。まるで日帝が広島の反戦運動弾圧に使っている暴処法のようです。
法務省・入管の「外国人は煮て食おうと焼いて食おうと自由」と言う言葉を聞くたびに、私は恐怖と怒りを感じます。そもそもこの言葉はいつ言い出したのか。それは1965年、ベトナム戦争のただ中です。70年のマクリーン事件では、英語教師として日本に来て、勇敢に反ベトナム戦争を先頭で闘っていたアメリカ人に対して、在留資格を与えるのも与えないのも日本政府の自由だと言って在留資格を取り消し、国外退去。これは、許すことができない政治弾圧です。
私の先輩たる華僑青年闘争委員会、華青闘の皆さんをはじめ、様々なルーツを持った在日外国人は、日本の労働者階級と共に戦争反対の声を上げ、戦争政策としての入管制度とも徹底的に闘いました。まさしくプロレタリア国際主義そのものだと思います。
闘う外国人と日本の労働者人民との合流を意図的に分断し、阻止しようとしている。その裏にあるのは、国際連帯の反戦闘争が、日帝の戦争推進を阻止し日帝そのものを転覆する可能性を持っていることへの恐怖だと思います。
われわれは、先輩たる華青闘のようにこの戦争を止める、日本の階級闘争の最先頭に立ちたいと思います。そして今度こそ、日中韓―アジア、そして世界中の労働者人民との揺らぐことのない国際連帯のもとで、中国侵略戦争を本気で止める闘いをつくりたいと思います。
排外主義の扇動を許さない
全学連 Kさん
今、帝国主義の矛盾が爆発する中で、すさまじい排外主義が日常的に扇動されています。アメリカ帝国主義・トランプ政権は就任直後から移民の強制送還を行っています。日本でも、「難民申請が3回以上の人は強制送還できる」と入管法を改悪し、「日本の国益に沿わない」者は、永住者であろうと強制送還できるという大改悪まで行いました。沖縄に基地と戦争の最前線となることを強制し、中国侵略戦争に突き進んでいくことが国益と言うのなら、粉砕されて当然ではないですか!
去年9月、深圳(しんせん)日本人学校で児童刺殺が起き、それが排外主義者、帝国主義者どもの扇動の餌食になりました。事件当日の9月18日は、1931年に柳条湖事件が起き、日帝の中国侵略が開始された日です。中国人民にとっては「反日感情が高ぶる日」ではなく、「日帝の侵略戦争を忘れない日」です。かつての中国侵略戦争を正当化し、今まさに米帝と共に中国侵略戦争に突き進もうとする日帝が、このような悲劇を起こしたと言うべきではないですか!
戦争を絶対に阻止し、排外主義と徹底的に闘わなければならないと思います。闘うアジア人民と連帯し、帝国主義の侵略戦争を内乱へ転化する闘いを共に荒々しく巻き起こそうではありませんか!
