救援連絡センターが総会 「治安維持法と現代」講演 星野国賠勝利の報告に沸く

週刊『前進』04頁(3392号04面03)(2025/04/21)


救援連絡センターが総会
 「治安維持法と現代」講演
 星野国賠勝利の報告に沸く

(写真 荻野さんの講演に聞き入り、「新しい戦前」に立ち向かう決意を固める参加者【4月13日 東京都内】)


 救援連絡センターの第21回定期総会が4月13日、東京で開かれ、90人の救援活動家が集まった。第1部の定期総会で、24年度の活動報告と25年度の活動方針が提案され、承認された。
 第2部の記念講演は荻野富士夫さんの「治安維持法百年と現代」。荻野さんは現代を「新しい戦前」「戦争前夜」と規定し、日本学術会議の任命拒否問題を日中戦争前夜と並ぶような象徴的な出来事と捉える見方を示した。そして、治安維持法が植民地支配下の朝鮮・台湾、「満州国」でより過酷に運用されたことに注目を促した。治安維持法の現代版を阻止することの重要性を説いた。
 第3部の「闘う現場からの報告」では、袴田再審勝利、狭山再審闘争の二つの特別報告が行われた。後者の山本志都弁護士は、石川一雄さんが3月に無念を晴らすことなく急逝されたことを悔やみ、妻早智子さんによって第4次再審闘争が始まったことを報告した。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の太郎良陽一さんが3・24耕作権裁判不当判決を報告、「だけど、われわれは勝っている」と確信を込めて宣言した。2・8京大弾圧に打ち勝って奪還された松本彩乃さんが、「戦争するために学生たちをビビらせようという国家のもくろみを粉々に粉砕した。闘えば勝てる」と勝利感にあふれる報告をした。8・6広島暴処法弾圧の報告が革共同救対部からあった。
 土田元哉弁護士が星野国賠訴訟の勝利判決を詳しく報告すると、会場が勝利に沸き立った。
 大坂正明さん救援会は、大坂さんへの懲役20年判決を弾劾し、控訴趣意書に対する検察の答弁書がいかにでたらめで許せないかを熱を込めて訴えた。迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会の板垣宏さんが、横浜刑務所在監の須賀武敏さんの獄中医療改善の闘いを報告した。戦時下の国家権力との死闘を勝利的に闘い抜く報告が圧倒した。

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