団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3392号04面04)(2025/04/21)


団結ひろば 投稿コーナー

青森市で「4・9反核燃の日」
 福島 長沢 宏

 1985年4月9日、青森県知事・北村正哉は機動隊を動員し、座り込んで反対する人々を排除して核燃料サイクル受け入れを強行した。この「4・9」を「怒りと抗議の日」として青森では毎年集会とデモが続けられてきた。今年で40回となる4月反核燃闘争に参加した。
 4月5日、青森市文化会館で「4・9反核燃の日」全国市民集会が開催され、青森をはじめ函館など反核燃・反原発を闘う各地からの報告が行われた。そして「福島事故の反省に立つならば今すぐ核燃料サイクル政策を止めるべきだ。私たちはこれからも闘う」と力強いアピールを全体の拍手で確認した。
 その後、同会館の大会議室で「4・9反核燃の日全国集会」が開催され、470人が参加するなかで主催者の青森県反核実行委員会が「40年間、1万1千人が参加した反対集会をはじめ闘い続けてきた。核と人類は共存できない」と決意を語った。
 集会後、地元青森の労働組合を先頭に青森市の繁華街を貫くデモ行進に移り、市民に核燃サイクル絶対反対を訴えた。私たちも「3・11反原発福島行動実行委員会」「NAZEN」の旗を持ちデモをやり抜いた。
 翌6日は、六ケ所村の再処理工場正門前の抗議集会に参加。日本原燃再処理工場に対し核燃サイクル絶対反対のシュプレヒコールをたたきつけた。その後、六ケ所村役場までのデモを展開し、「再処理やめろ」「子どもたちを放射能から守れ」と訴えた。
 核と軍事基地が集中する下北半島は、戦争と核武装攻撃の最前線だ。青森の労働者住民と連帯し、中国侵略戦争阻止・日帝の核武装阻止、反戦・反核─反原発・反核燃闘争の爆発をかちとろう。

記者殺害の狙いは真実抹殺
 東京 佐々木 舜

 3月24日、イスラエル軍が朝日新聞の通信員だったムハンマド・マンスールさんを殺した。29歳だった。
 「ガザにこの苦しみが存在していることを、世界の人々が忘れてしまわないでほしいと思う」(23年12月)、「もう、私は世界を信じられない。ただ、それでも、私は言葉を書き、写真を撮り続けるしかない」(24年5月)。2023年10月の虐殺開始以降、すべてを破壊され「思い出だけが残された」ガザからムハンマドさんが届け続けた言葉は何より「安全圏」にいる私たちを問うていた。
 10・7蜂起以降、イスラエルは200人を超えるジャーナリストを明確に標的として殺した。そうすれば真実をも抹殺できると考えているからだ。記者がカメラではなく同僚のひつぎを担ぐことは日常になった。
 マンスールさんからの通信が二度と読めなくなったという現実に、〝窓〟が閉ざされたような喪失感を禁じ得ない。しかし、「もし私が死ななければならないのなら あなたは生きなければならない」。23年に殺されたガザの詩人リフアト・アラリールさんの詩は、こう続く。「私の物語を伝えるために」。私たちにはやるべきことがある。

松川被告団の闘いに学ぼう
 東京 佐藤らて

 かつて1990年代に救援誌『寒梅』(『無罪!』の前身)に須賀陽子さんがものすごい連載を書いていた。松川事件という、日本共産党やカクマルが「謀略事件」として描いた共産党への一大フレームアップ事件との闘いを、国家権力と労働者階級の正面からの階級攻防として全面的に復権させるものであった。
 その連載が『松川被告団・家族の闘いに思うこと』(頒価1200円)として復刻され、迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会から発行された。昨年4月に亡くなった須賀陽子さんは「前進」編集長を務めるなど中核派の理論的リーダーの一人というだけでなく、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧を受け、今なお獄中闘争を闘う須賀武敏さんのおつれあいでもあった。爆取弾圧という「天皇制弾圧」と徹底して向き合い、武敏さんと共に闘った陽子さんだからこその格闘が凝縮されています。
 松川事件などの一連の弾圧は、まさに自らへの弾圧だったにもかかわらず日本共産党スターリン主義は一貫してこの弾圧との対決から身を避け、時に救援運動を妨害すらした。
 一つだけ紹介すると、高裁での弁護を引き受けた弁護士が、被告に次のように問います。「自分は自由党だし、クリスチャンだ。はっきりいえばあんたたちの唯物史観に不信があるんだ。どうも転向とかいってひっくり返る。われわれには、それはないんだ。あんたはどこまでも守るか」。観念論者が唯物論者に「お前らの信念」を問うている。共産党員であり唯物論者である被告たちは、これに応えて信念を守り、勝利しました。
 8・6暴処法弾圧、2・8京大弾圧、4・3東京学芸大弾圧と、いよいよ国家権力との直接的な攻防となる時代が始まっている。ぜひこの冊子を手に取ることをお勧めします。

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