広島市、再びの集会規制発表 8・6ドーム前死守し集会貫徹を
週刊『前進』04頁(3398号03面03)(2025/06/02)
広島市、再びの集会規制発表
8・6ドーム前死守し集会貫徹を
広島市は5月23日、8月6日の平和記念公園での平和記念式典に際し、昨年とほぼ同様の入場規制を行うと発表した。被爆80年の今年、帝国主義の核政策を居直り、中国侵略戦争に向けてヒロシマの反戦反核闘争圧殺を狙う暴挙だ。絶対に許すことはできない。
市は昨年同様、原爆ドーム周辺を含む公園全体を午前5時から式典閉会後の9時まで規制すると発表。拡声器やプラカード、ゼッケンなどの持ち込みや着用を禁止し、入場口での手荷物検査や参列者席前での金属探知検査を行うとしている。被爆者、2世、3世をはじめとする全人民の怒りの声を封殺し、戦争の元凶そのものである帝国主義各国の代表が参列する式典を「安全に」執り行おうとしているのだ。
一方で市は、各国の駐日大使などに招待状を送付する従来の方式を変更し、今年は「全ての国・地域に式典開催を通知し、開催目的を受け止めた上で参列を申し込んでもらう」としている。昨年の式典に、中国侵略戦争を決断した岸田首相(当時)やパレスチナで大虐殺を続けるイスラエル・アメリカの代表を招待したことに人民の怒りが爆発し、「参列要請の方法の見直し」を迫られたのだ。
8・6ヒロシマ大行動は昨年8月6日、広島暴処法弾圧と一体で策動された入場規制を、徹夜の原爆ドーム前座り込み闘争で完全に粉砕した。直後に岸田は退陣に追い込まれ、暴処法弾圧被告の5人は年内に奪還をかちとった。8月6日の勝利は反戦闘争の展望を大きく切り開き、横須賀・横田など各地で「8・6広島のように闘おう」と反戦反基地闘争が爆発した。
8月6日は反戦反核の闘いの日だ。警察権力や右翼が昨年以上に凶暴化して弾圧・集会破壊を図ってくることは間違いない。8月6日、昨年を上回る結集で原爆ドーム前を死守し、核戦争をも辞さずに中国侵略戦争・世界戦争に突き進む日本帝国主義を打倒しよう。
