団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3399号04面02)(2025/06/09)


団結ひろば 投稿コーナー

沖縄現地で闘いの決意刻む
 首都圏・学生 白石照也

 私は今回、高校での平和学習以来の沖縄訪問で、反基地闘争の現場に身を投じました。初日に沖縄戦の戦跡であるガマ(自然壕〔ごう〕)を訪れました。暗く湿った空間で語られたのは、日帝が「国体護持」の名のもとに兵士も民間人も「消耗品」として扱い、揚げ句の果て住民に銃を向けたという、暴力と支配の歴史でした。その事実に私は怒りと深い悲しみに包まれました。これは単なる「戦争の悲劇」ではない。帝国主義戦争の本質が、むき出しの形で表れていました。
 その夜、国際通りでデモに参加しました。全学連の同志、沖縄人民と共に「基地撤去」「戦争反対」の声を上げ、右翼の妨害にも屈せず最後までデモを貫徹しました。この行動はまさに人民が主体となって現体制に対決する闘争の実践であり、そこにこそ真価があると強く感じました。
 翌日、勝連分屯地への抗議行動で目にしたのは、銃を携え人民を威圧する衛兵の姿でした(写真)。その光景は沖縄がいまだに帝国主義の踏み台として扱われている現実を突きつけるものでした。
 平和祈念資料館では、沖縄の人々が銃剣とブルドーザーで土地を強奪され、「本土復帰」後も米軍に支配されてきたことを知りました。昔も今も米帝は沖縄を「不沈空母」と位置づけ、人民の生活と尊厳を踏みにじっているのです。
 今回、私は深く確信しました。沖縄の人々はただ沈黙する「被害者」ではない。彼らは今も米軍基地と帝国主義に抗して立ち上がり、毅然(きぜん)と闘い続けている。その姿は本土の私たち、全世界で闘うすべての人民にとっての希望であり連帯の光である。
 今回の経験は、私の中に一つの確かな決意を刻み込みました。米日帝国主義を打倒し、人民が真に人間らしく、笑顔で生きられる未来を切り開くことこそ、私たちの責務であると。
 沖縄で闘うことは日本を変革する闘いであり、それは同時に全世界の被抑圧人民の闘争と連なる道です‼ 私はこれからも反帝反スターリン主義の旗の下で闘いぬく決意です。

嘘の平和を粉砕する第一歩
 首都圏・学生 南原陽斗

 5・15沖縄現地闘争は、私にとって初めての沖縄闘争だった。闘争の前後に、ニュース報道や現場での見聞から多くを学んだ。今年は「敗戦80年」、天皇が6月に沖縄を「慰霊」訪問するという。島ぐるみの怒りは「絶対に許さない」。自民党・西田昌司議員が沖縄戦の展示を「歴史の書き換え」と罵倒し、諸右翼が牛島満や特攻をたたえる翼賛発言を連発----だが彼らは決まって「平和」を看板に掲げる。まさしく〝平和の看板を掲げた戦争礼賛〟に他ならない。
 「慰霊の旅」なるものは天皇制が沖縄戦の元凶であった事実を覆い隠し、米軍・自衛隊基地の固定化への怒りを宥(なだ)める政治ショーだ。国立墓苑での献花の裏で警察・機動隊が抗議を排除する構図こそ、怒りの圧殺以外の何ものでもない。
 右派が振りかざす「平和」の実態はどうか。鹿児島の知覧特攻平和会館、靖国神社----­いずれも「不戦」を唱えつつ、天皇と国体の犠牲となることを美徳として展示を編み替え、加害責任を希釈してきた。これら記念館が発するのは〝平和という名の嘘(うそ)〟にすぎない。
 日米政府は対中国侵略戦争へと突き進み、沖縄を再び「捨て石」にしようとしている。私たちは5・15の闘いを通じてはっきりと確信した。「中国侵略戦争反対」こそ、沖縄と本土を結ぶ最大の合言葉である。
 「追悼」や「慰霊」の美辞をはぎ取り、嘘の平和を粉砕する闘いが始まった。天皇制と日米帝国主義が存続する限り、本当の平和はあり得ない。彼らが掲げる「平和」はすべて偽物だ。今回の沖縄闘争こそ、その偽平和を粉砕する決定的な一歩である。

海自艦の小松島入港に抗議
 改憲・戦争阻止!大行進徳島 西山かえで

 改憲・戦争阻止!大行進徳島は5月18日、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」の徳島・小松島港入港への抗議行動を闘いました。3月の護衛艦「やはぎ」の入港に続くものです。
 海自護衛艦の度重なる入港は、中国侵略戦争に向けて四国の港湾を軍事拠点化する入港訓練、操船訓練そのものです。その証拠に護衛艦「いなづま」は4月3日に沖縄南方海空域で、米海軍EA―18Gと日米共同訓練を実施しています。まさに中国への挑発的な実戦的訓練です。
 5月18日の行動は、沖縄闘争と連帯して断固たる反戦抗議行動になりました。米兵による女性への性暴力事件が頻発しています。これと対決し、「日本政府の中国侵略戦争を阻止しよう」「沖縄の軍事基地化反対」と訴えました。

6・14総決起へ議論し実践
 改憲・戦争阻止!大行進香川 片山元久

 6月の沖縄と広島、9月の長崎への天皇の訪問を絶対に許さない。昭和天皇ヒロヒトは自分自身の「戦争犯罪」を一切認めなかった。そしてその孫の現天皇ナルヒトは硫黄島訪問の際に、祖父が犯した戦争犯罪について一言の謝罪もしなかった。何が目的で各地へ訪問するのかは、その訪問先を見れば明らかだ。沖縄・広島・長崎は過酷な戦争体験から、現在でも反戦闘争の拠点であり、中国侵略戦争情勢下の今、再び日本帝国主義・石破政権の戦争政策に反対する人々が闘っている中心地でもある。天皇の「訪問」はその闘いをたたき潰し、戦争犠牲者を「英霊」化するためだ。だから私たちはこの闘いから学び連帯する立場から、東京での6・14反戦闘争へ3千人結集を実現するため、日々奮闘している。
 5月の高松市での「星野絵画展」では沖縄の全基地撤去・日米安保粉砕の決戦に立ち上がった星野文昭さんの闘いを改めて学び直すところから始めた。また、沖縄での矢嶋尋全学連委員長の発言から、首都東京での中央闘争の爆発こそが次なる展望を切り開く情勢をつくることをつかんだ。また、全学連の学生同志が集会後に個々のアピール内容について相互批判や総括の機会を設けていることを知り、私たちも街頭宣伝の発言内容について議論することを始めた。
 「頑張ったら何とかなる」という自然発生的なあり方ではなく、仲間と議論を深め、常に時代認識と情勢論を一致させること、今この時に最も必要な行動は何かを議論し一致させること、方針をつくり結果をきちんと総括し、そして次の闘いの方針を立てるという作風をかちとることだ。
 6・14闘争3千人結集の実現に向けて、今はリストアップした対象者へのオルグ活動の「票読み段階」に突入している。「組織者を組織する」ことを私たちは昨年の10~11月過程で経験した。全ての活動の方向を「6・14の成功」に向けて共に頑張ろう。

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