三里塚 農地死守誓い農楽まつり 空港機能強化粉砕へ決意

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週刊『前進』04頁(3404号01面02)(2025/07/14)


三里塚
 農地死守誓い農楽まつり
 空港機能強化粉砕へ決意

(写真 反対同盟を先頭に市東さんの南台の畑から、農楽まつり会場の萩原さんの清水の畑に向けてデモ【7月6日 千葉県成田市】)

(写真 農楽まつりの大成功を確認し、最後に萩原さんのリードで団結ガンバローを三唱する反対同盟)

(写真 120人が集まり、農楽まつりが盛大に行われた)


 三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する「農楽まつり」が7月6日、三里塚現地で開かれた。猛暑をはねのけて労働者・農民・学生・市民120人が参加し、「農地死守、空港廃港」の決意を固め、大地の恵みを享受して英気を養う一日となった。
 まず、耕作権裁判で争われている市東孝雄さんの南台の畑に集合。反対同盟事務局の太郎良陽一さんが「成田では機能強化を『第2の開港』と騒ぎ立て、山の木を切り自然を破壊している。温暖化が進み、戦争で人々が殺されている。これと闘い続けてきたのが三里塚であり、勝利の証しがこの南台農地であり、まつりの会場の萩原富夫さんの清水の畑だ。耕作権裁判一審不当判決を許さず控訴審を闘おう。市東さんの農地を守り抜こう」と訴えた。
 空港敷地内デモに出発し、婦人行動隊の宮本麻子さんがマイクアピールを響かせ、萩原さんの畑まで約2㌔のデモを貫徹した。
 婦人行動隊の木内敦子さんの司会でまつりが始まり「いつかこの地で、空港やフェンスがなくなり勝利のお祭りができることを夢想します。若い人たちがそれをかなえてくれるのではないかと心強く思います。今日は英気を養ってください」とあいさつ。
 オープニングライブの後、伊藤信晴さんが主催者あいさつに立ち、「中国侵略戦争、第3次大戦が差し迫る中、たじろぐことなく日帝と対決する。成田空港会社(NAA)は機能強化への本格着工をうたって5月25日に着工式を行った。だが第3滑走路予定地の民有地の26%が契約を拒否している。実力闘争を貫き、市東さんの農地を守り、軍事空港粉砕へ闘おう」と訴えた。連帯あいさつで動労千葉の関道利委員長が労農連帯を貫き「車の両輪」として共に闘うことを誓い、11・2全国労働者集会を動労千葉、改憲・戦争阻止!大行進、国鉄全国運動の3団体の主催で、芝公園で開催することを発表した。
 川口真由美さんらが闘いの歌を披露。リレートークで全国農民会議の小川浩さんが、米価高騰の原因は自民党農政による減反政策で米の生産量が不足したことにあると指摘。三里塚のように農民が自分たちの力で社会を変えることが必要だと強調した。婦人民主クラブ全国協議会、神奈川と三多摩の労組交流センターの発言が続いた。成田夜間飛行差し止め騒音訴訟団の原告は被害の深刻さを訴え、全学連の学生は一昨年の2・15天神峰攻防の動画で実力闘争が社会を変えると確信し全学連に合流したと述べ、「今日も新入生が初参加している」と報告した。
 市東さんが「反対同盟59年、国家権力でもつぶせていない。動労千葉をはじめ市民・学生の力を借りてここまできた。これからも『農地死守、戦争絶対反対』で闘い完全勝利へ。体が続く限りがんばります」と語り、全員で「反対同盟の歌」を熱唱。萩原さんが行動提起を行い、「10月12日に成田市赤坂公園で三里塚全国集会を開催する。NAAは機能強化を『第2の開港プロジェクト』と言い出しているが、必ず粉砕する。戦争を止めるために闘おう」と訴えた。

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