暴行したのは右翼・市職員だ 広島暴処法裁判 小川博士が重要証言
週刊『前進』04頁(3406号04面03)(2025/07/28)
暴行したのは右翼・市職員だ
広島暴処法裁判
小川博士が重要証言
広島地裁で7月23日、広島暴処法弾圧裁判(角谷比呂美裁判長)の第7回公判が行われ、8・6広島闘争を爆発させる決意で被告・傍聴席一体で闘いました。
冒頭、裁判所の訴訟指揮への異議を被告人の松木誉明から申し立て、「制限住所の変更及び旅行許可申請も許可しないのは裁判所の予断と偏見であり、裁判所が8・6ヒロシマの闘いを圧殺するために私を前進社に住むなと不当な強制をしている」と訴えました。
2023年8月6日の朝、右翼の妨害を打ち破って原爆ドーム前で反戦反核集会を勝ち取りました。その過程でデモ隊が広島市職員Aに対して集団で暴行したと国家権力はでっち上げて、私たち5人を昨年2月に逮捕し起訴しました。その闘いを報道した前進チャンネル第416回の動画を、暴行の証拠として検事は提出しました。今回の公判ではこの動画を分析した工学博士の小川進さんが証人に立ちました。2009年法政大学の暴処法裁判でも協力していただき、無罪判決を勝ち取っています。
今回ついに弁護側証人の資料を傍聴席に見えるように法廷の大型モニターの使用を勝ち取りました。
小川さんは、デモ隊の進行速度、右翼や市職員の動き、被告人・右翼・広島市職員の体重から、被告人が暴行しているのではなく、右翼や被害者とされる市職員Aこそがデモ隊に体当たりして暴行していると明らかにしました。また右翼がデモ先頭の人物の首を押している場面を指し、あからさまな暴行であると明確にしました。さらにデモの先頭にいた4人はスクラムを組み、後ろから押されて自分の意志で動けず、市職員Aの転倒は自然落下であり暴行ではないと明らかにしました。検察は小川さんの分析に難癖をつけてきましたが、事実をもって被告の無実を明らかにしました。
弁護側として起訴検事の小野間薫を、公訴権濫用をはっきりさせるために証人申請していましたが、角谷裁判長は不当にも却下しました。そして、次回10月3日が論告・求刑、最終弁論と言い渡しました。
裁判後の報告集会で被告団から古郡陸さん、西納岳史さんより、「昨年は広島拘置所の中にいましたが、今年は皆さんとスクラムを組める勝利を確認し、8・6へ総決起を勝ち取ろう」とアピールがありました。
松井一實広島市長は昨年に続き今年も8月6日の朝、原爆ドーム周辺を規制し、反戦集会を禁止しています。昨年は原爆ドーム前に600人が座り込み、機動隊に一指も触れさせず集会を勝ち取り、暴処法弾圧を打ち破って岸田首相を退陣に追い込みました。
アメリカ帝国主義トランプはイラン核施設攻撃をめぐり広島・長崎への原爆投下を正当化する暴言を吐き、石破は「非核三原則」を変えて核共有をもくろんでいます。今こそ核戦争を許さない労働者階級の闘いが求められています。
天皇沖縄訪問に反対して闘い起訴された同志を必ず奪還し、8・6広島闘争を爆発させます。獄壁を越えて団結して闘おう。
(広島暴処法弾圧裁判被告・松木誉明)