NAAの破綻は明らか 三里塚でフィールドワーク 空港機能強化策粉砕へ
週刊『前進』04頁(3406号04面04)(2025/07/28)
NAAの破綻は明らか
三里塚でフィールドワーク
空港機能強化策粉砕へ

(写真 東関道付け替え工事を弾劾する反対同盟【7月16日】)
三里塚芝山連合空港反対同盟による現地フィールドワークが7月16日に行われた。出発前に伊藤信晴さんが現地情勢を説明した。「成田空港会社(NAA)は空港内の本社で本格着工のセレモニーを仰々しく開いたが、実際の工事は目覚ましく進んでいるとはとても言えない。買収を拒んでいる住民と一層固く連帯して闘っていこう」
参加者はB滑走路北端で行われている東関道の付け替え・トンネル化工事の現場に移動し、「機能強化粉砕!」「空港拡張は戦争準備だ!」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
そこから芝山町の菱田地区に移動した。買収を拒んでいる人の田だけが水が張られ生き生きと稲を生育させている。NAAの当初の機能強化計画によれば、とっくに終えていなければならないステップ1の「高谷川等排水整備工事」で足踏みしている状態だ。目標とされる「29年C滑走路供用開始」は絶望的と言っても過言ではない。用地買収のめども立っていないのに、見切り発車で「本格着工」を宣言し、軒先まで工事を進めて、その既成事実で住民を追い出そうというのがNAAの意図だ。だがその思惑は根元から破綻している。工事現場に向けて「第3滑走路建設粉砕!」「住民とともに反対同盟は闘うぞ!」「市東さんとともに南台農地を守り抜こう!」と声を上げた。