8・6闘争の勝利ひき継ぎ闘おう 中国侵略戦争阻む反戦闘争を 排外主義うち砕く9・1闘争へ

週刊『前進』04頁(3409号01面01)(2025/08/18)


8・6闘争の勝利ひき継ぎ闘おう
 中国侵略戦争阻む反戦闘争を
 排外主義うち砕く9・1闘争へ


 被爆80年の8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争は、米日帝国主義による中国侵略戦争―世界戦争・核戦争と真っ向から対決して歴史的な大勝利をかちとった。昨年に続く原爆ドームを含む平和公園入場規制による反戦反核闘争つぶしと対決し、広島市当局・広島県警機動隊による暴力を行使した強制排除を実力で粉砕した(前号既報)。これに続き、8月8日には暴力行為等処罰法(暴処法)違反をでっち上げられ不当逮捕・勾留されていた全学連の女子学生2人の不起訴奪還をかちとった。この連続的な勝利を確認し、米日帝国主義による中国侵略戦争阻止の反戦闘争をさらに押し広げよう。9・1関東大震災―朝鮮人・中国人虐殺102年反戦デモを闘い抜き、戦時下で激化する差別・排外主義の攻撃を打ち破ろう。

原爆ドーム前を実力死守

 8・6広島闘争は、前夜の原爆ドーム前集会と徹夜座り込み闘争を経て、6日朝5時の入場規制開始時点で650人がドーム前に結集し、その固い団結の力で機動隊の暴力的強制排除を打ち破った。
 2025年前半期における青年・学生・女性を先頭にした中国侵略戦争阻止闘争と革命的女性解放闘争の一体的な前進が、8・6広島闘争の大勝利を切り開いた。またそれは、運動内で発生した深刻な性暴力事件と一部党指導部によるその隠ぺい、被害女性への抑圧を断じて許さず、告発に立ち上がった女性同志とともに闘う全党の総決起としてかちとられた。核戦争や性暴力への怒り、帝国主義に対する根底的な怒りが解き放たれ、青年・学生・女性が先頭に立って原爆ドーム前で固いスクラムを組み、機動隊と闘う力として爆発した。昨年を超えて全国から大結集した労働者人民が機動隊の暴力を実力で粉砕してドーム前を解放し、戦時下における反戦反核集会を実力でかちとったのである。この労働者自己解放の力こそ、帝国主義がまきちらす差別・排外主義を打ち破り、闘う中国―アジア人民と連帯して米日帝国主義による中国侵略戦争を阻止し、日本帝国主義を打倒する力だ。
 8・6広島闘争の大勝利をかちとった党変革と反戦闘争の大飛躍に圧倒的に確信をもって、さらに運動と組織の変革・飛躍を推し進め、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を徹底的に拡大しよう。首都を揺るがす巨万の10・5反戦大デモを爆発させ、11・2全国労働者総決起集会の大結集に突き進もう!

日米演習・大軍拡許すな

 米日帝国主義による中国侵略戦争は、世界戦争・核戦争として爆発しようとしている。米軍によるイラン地下核施設への先制攻撃は、アメリカ帝国主義・トランプが核戦争も辞さないことを示した。昨年の日米統合机上演習「キーン・エッジ24」では、中国に対する核兵器の使用を想定したシナリオを組み込むことを自衛隊が米軍に要求していたことが明らかになった。
 核戦争をも想定して中国侵略戦争を構える米日帝国主義は、9月11~25日に米海兵隊と陸上自衛隊による国内最大規模の軍事演習「レゾリュート・ドラゴン25」を九州・沖縄を中心に行おうとしている。過去最大規模となる陸海空の自衛隊1万2300人、米海兵隊など1900人が参加する軍事演習であり、米海兵隊の最新型地対艦ミサイル「NMESIS(ネメシス)」を石垣駐屯地などに展開する予定だ。米海兵隊はネメシス6基を、米軍キャンプ・ハンセン(沖縄県金武町など)を拠点とする第12海兵沿岸連隊に2026年3月から配備しようとしている。
 沖縄では陸自宮古島駐屯地が8月5~6日に公道での徒歩訓練を強行。これに対し、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子共同代表が、迷彩服姿で公道を歩かないよう公共施設の駐車場から自衛隊員に直接呼びかけると、駐屯地トップの比嘉隼人警備隊長が「(駐車場使用の)許可を取れ、早く。取ってこい」「(駐車場は)市民のものじゃない」などと命令口調で罵声(ばせい)を浴びせ恫喝した(記事4面)。この様子が動画で公開され、地元紙も取り上げるなどして市民の抗議の声が広がると、宮古島駐屯地は「(警備隊長の対応は)適切だった」などと居直った。自衛隊が我が物顔で公道を練り歩き市民を怒鳴り散らす----軍事が全てに優先され、島全体が住民を巻き込む戦場と化した沖縄戦が今まさに繰り返されようとしているのだ。断じて許すことはできない。
 9月16~24日に予定される米陸軍と陸自の実動訓練「オリエント・シールド」には初めてオーストラリア軍も参加する。この間、オーストラリア政府は、日本が売り込んでいた海上自衛隊の「もがみ型」最新鋭護衛艦をベースにした艦艇を導入することを決定した。日帝にとっては武器の海外輸出の全面的開始だ。米日帝を軸にオーストラリアやフィリピン、韓国なども加えた中国侵略戦争体制の構築が激しい勢いで進められているのだ。
 参院選で大惨敗した石破政権は、ボロボロになりながらも中国侵略戦争に突き進むことで政権の延命を図ろうとしている。8月12日には、22年末に策定された安保3文書のうち「国家防衛戦略」と「防衛力整備計画」の改定を大幅に前倒しし、来年末の閣議決定を目指して今秋から与党内の議論を開始することが明らかになった。中国侵略戦争に向けて空前の大軍拡に突き進む石破政権を労働者人民の怒りと反戦闘争の爆発で打倒しよう!

10・5大デモから11・2へ

 イスラエル・ネタニヤフ政権は8日、パレスチナ自治区ガザの最大都市・ガザ市を全面制圧する軍事計画を承認し、大虐殺と住民排除・民族浄化を決定的にエスカレートさせようとしている。23年10・7蜂起以来、イスラエルに虐殺されたガザ住民は6万1000人を超え、ガザ封鎖・食料搬入途絶による餓死者が増え続けている。まさにジェノサイドだ。これを全面的に支えているのが米帝だ。この米帝の最大の同盟国として日米安保条約を結び、米軍基地を提供し、中国侵略戦争に突き進んでいるのが日帝であることを、日本の労働者人民は絶対にあいまいにしてはならない。パレスチナ人民大虐殺に加担する日帝・石破政権に怒りを爆発させて打倒しよう。
 米帝トランプは関税戦争やイラン核施設爆撃で他帝国主義をも恫喝し動員しながら、中国侵略戦争―世界戦争・核戦争に突き進んでいる。日帝も自らの延命をかけて中国侵略戦争に突入している。この米日帝国主義による中国侵略戦争阻止の反戦闘争、安保・沖縄闘争を爆発させることが、日本革命と世界革命の戦略的突破口を切り開く。
 もはや帝国主義のもとでは、労働者人民はいかなる「未来」も描き上げることができない。国益主義・愛国主義・祖国防衛主義をまきちらし、差別・排外主義をあおって労働者人民を屈服させ、戦争に動員する以外に帝国主義には延命の手段がない。その先兵になっているのが日本共産党スターリン主義や連合だ。帝国主義とその先兵となった既成勢力の敵対を打ち破る、労働者の荒々しい闘いを今こそ登場させよう。
 この闘いと一体で、階級的労働運動の復権に向けて職場・生産点から反戦闘争に総決起し、職場に党細胞や活動家集団をつくりだそう。国鉄1047名解雇撤回闘争の控訴審闘争の勝利へ、9月19日の第1回期日に全国から総決起しよう!
 全国学生は9・11~12全学連大会に総決起し、今秋決戦で反戦闘争への学生の巨大な決起をつくりだそう。6・5天皇訪沖弾劾闘争弾圧被告の全学連・田丸鴻一郎さんの即時保釈・奪還をかちとろう。
 改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける10・5反戦デモに結集し、11・2労働者集会に攻め上ろう!

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