団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3410号04面02)(2025/08/25)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 8月6日朝、原爆ドーム前で650人が機動隊の暴力的排除攻撃を打ち破って集会をかちとった)

(写真 女性・青年を先頭に徹夜で座り込み、スクラムを組んだ)

8・6広島闘争を闘って
原爆ドーム前を守り抜いた
 首都圏・学生 木下直衛

 今回の闘争において私たちは原爆ドーム前での集会を実力によって守り抜き、権力と対峙し抜き、闘い抜くことで、貫徹することができました。これは皆さんとの固い団結あってのことだと思います。
 スクラムを組み、戦争と虐殺を推し進めるやつらへの怒りをシュプレヒコールに変え、そうして迎えた夜明けの光は今でも鮮明に浮かび上がります。この歴史的決戦のまさに現場に立っていることをその光は示していました。
 他方で、警察権力がどれだけ恣意(しい)的で不当なものであるかも、やつらの動きが示してくれました。まず、まったく根拠のない集会禁圧。私たちの反戦反核の集会を潰そうとする敵権力は何のために動いているのか。それは戦争加担者どもを守るためであり、パレスチナだけでなく東アジア、全世界で戦争と虐殺をやろうとしている犯罪者どもの利益のために動いているのだ。そんなやつらを広島に呼び込み、戦争を正当化することなど、まったく許せるものではありません。広島・長崎への原爆投下の歴史に対して、やつらの戦争の青写真を、新しく流れる血でもって描こうというのか。そんな式典は粉砕するしかない。
 そして私たちは粉砕し勝利したのです。かつて日本帝国主義の侵略戦争によって、あるいは原爆投下によって血が流された歴史の上に立つ私は、今推し進められようとしているこの戦争を絶対に止めなくてはならない。今回の決戦において改めて決意しました。

戦争推進者を必ず断罪する
 首都圏・学生 木下源次郎

 私は今回、初めて広島闘争に参加した。そこで、かつてない弾圧を経験した。
 まず、8・6直前の7月末の女性同志2人の不当逮捕である。昨年、街宣中にビラを破り捨てた男に抗議したことが暴処法違反となったのだ。女性解放闘争を最前線で闘う彼女らを8・6闘争前に潰さんとする国家権力の策動である。
 そして当日の、右翼・広島市当局・警察が一体となった集会弾圧である。戦争を推進するイスラエル・トランプ・石破・松井の罪状を暴露し、戦争翼賛式典を粉砕する我々の集会を、事前に「安全対策」の名の下に規制し、当日は機動隊を使って集会参加者に対し、ひねる・押す・引っ張るなどの暴行を浴びせてきたのである。いったい何が「安全対策」なのだろうか。そもそも、「安全対策」の口実にした一昨年の「衝突事案」は、市職員側によるデモ隊への攻撃であることが裁判で明らかになった。市当局の目的は決して安全対策ではなく、戦争推進者どもを招待した戦争翼賛式典への抗議を封殺することであるのは見え透いている。
 私は、平和主義者を装いながらヒロシマの名を汚す戦争推進者どもを奈落の底に突き落とす決意をした。今回の広島闘争の勝利は、彼らが乗る地獄行き列車の出発を意味する。いくら我々を弾圧しても無駄である。ますます人民の怒りを爆発させ、列車を加速させるだけである。震えながら待つがいい。我々人民の団結で、戦争推進者どもを必ず断罪する。

固くスクラムを組み闘った
 首都圏・学生 柏 陽向

 私は今回、初めて広島闘争に参加しました! 闘争での感想を述べます。
 私は5日の夜から徹夜で座り込みを行い、スクラムを組み、集会に臨みました。私たちは被爆80周年を迎える8月6日に、全人民の怒りを体現し、反核と反戦の訴えを持って、声をあげるために全国から仲間が集まり立ち上がった!
 しかし、広島市の松井市政は平和式典開催を理由に、法的根拠も無しに原爆ドーム前を含む平和公園一帯に規制を敷き、さらには機動隊を大量に配備して6日の早朝から仲間に対して怒声を浴びせ、4~5人で1人に対して襲いかかり、手足を負傷させるという暴力的排除を行った。スクラムを固く組んだ仲間に対して幾度も襲撃し、それに対し勇敢に抗議した仲間を不当逮捕した。
 その時にぼくは、正直に言って怖かったです。だけど隣の仲間を見て自分は勇気をもらい、不安や恐怖は無くなりました。ぼくは機動隊の弾圧に屈さずに、日帝国家権力に対する怒りを仲間と共に燃え上がらせながらスクラムを固く保ち、徹底した弾劾の声をあげました。
 この地で再び戦争への道を許すわけにはいかない。ヒロシマは過去の記念碑ではない。今現在も平和の記念碑であり、反戦闘争の現場だ! われわれは声をあげ続ける。
 核も戦争も、国家権力による弾圧も、絶対に許さない。人民の怒りを解き放ち、連帯の力で平和への道を進もう!

戦争とめる力がここにある
 全学連副委員長・広島大学 陳 悠生

 今年の8・6広島の闘いは、警察・機動隊の許しがたい排除攻撃を正面からはね返し、原爆ドーム前の反戦集会を勝ち取った大勝利でした。何より、6月の沖縄闘争での田丸さん逮捕・起訴、8・6闘争に女子学生を参加させないための7・29暴処法弾圧と正面から対決し、日帝支配階級が最も恐れる青年・学生・女性が先頭で座り込み、「戦争を止め社会を変える力はここにある!」と、既成の政治支配体制に怒る労働者・学生に対し、その展望を示す闘いが出来たと思います。本当に全世界の労働者階級に誇れる闘いが出来たと感動しています。
 この勝利を勝ち取った決定的な力は、性犯罪者集団である機動隊が女性の仲間に対する暴行に手を染めたことに、男性の仲間を含む全体がこれに怒りをたぎらせ、徹底弾劾し不屈に闘ったことです。
 重武装した機動隊が、女性の仲間を先頭とした戦闘的な闘いに圧倒されている光景は本当に圧巻でした。私自身、こういった怒りに一歩も遅れをとることなく、ともに闘い、全体の力を爆発させていかなければなりません。
 座り込みでも、帝国主義への根底的な怒りをますますたぎらせ、不屈の闘いで勝利しました。こうした闘いにこそ戦争を止める力があり、本当に社会を変える闘いをつくり出せるのだと確信出来ました。
 9月全学連大会でこの地平を徹底的に総括し、10・5闘争に6・14を質・数ともにはるかに上回る全学連の隊列を登場させる決意です。ともに闘いましょう。

血債かけ中国侵略阻止する
 広島大学 神野豊典

 今年の8・6広島の闘いは、日帝支配階級にとっても「戦後80年」の総括がかかった一日でした。だからこそ6日の朝、強制排除に踏み切って反戦反核闘争を文字通り「一掃」しようとしたのです。しかし私たちは、仲間が排除されても決して動かず、スクラムを固く組んで闘い抜いて機動隊の弾圧を完全に粉砕しました。5日夜の集会で矢嶋尋全学連委員長が言ったように、「かつての歴史と決定的に違うのは、私たちは絶対にこの攻撃に屈することはない」ということです。
 日米欧帝国主義の中国侵略戦争・核戦争への猛突進と、参院選で示された挙国一致の戦争翼賛体制に怒りを燃やして血債にかけて闘い国家権力にうち勝ったことは、戦争を止め社会を変える巨大な転換点です。
 何より、6・14闘争での女子学生逮捕や7・29の女子学生2人への暴処法弾圧のような、闘う女性への集中攻撃を粉砕し、女性の仲間たちがスクラムの最先頭で闘ったことが決定的です。機動隊が女性に襲いかかることに対して全体が徹底弾劾の声をたたきつけ、怒りを何倍にもしたことが最終的に機動隊の戦意を折りました。運動内で発生した性暴力事件に対する当該女性を先頭とした決起、組織と運動の根底的変革に向けたこの間の闘いなしには、あれほどまでの女性の仲間たちのエネルギーと全体の団結はあり得ませんでした。この道に断固、確信をもって闘いぬこう。
 この大勝利を跳躍台に10・5反戦闘争、11・2全国労働者総決起集会への大結集を実現しよう!

祈りで戦争はなくならない
 首都圏・学生 会田 律

 私は都内の私大に通う反戦派の学生です。今回の8・6広島闘争に初めて参加しました。まずこの集会の圧倒的な勝利を確認したいと思います。
 松井一實広島市長体制による反動的な集会禁圧、各右翼団体の卑劣な妨害、官憲・私服・機動隊による暴力的な対応、それら全てをはね返す力が確実にあの場にはあり、私もその一人として集会に参加し、反戦反核の意思を広島に轟(とどろ)かせることができたことを誇りに思います。
 集会中、何度も右翼反動が「静かな広島を」「8月6日は祈りの日」と非常に屈服的なイデオロギーを垂れ流していましたが、何が「祈り」か。なにが「静かに」か。そんなもので、そんなことで今、目の前で起こっている全世界的な虐殺、抑圧がなくなるのか? 核の悲惨な被害が、それを被った人々の苦しみが消えるのか? 断じて消えはしない。それを推進するような人格が平和を祈るなど欺瞞(ぎまん)なんだ。絶対に許すことはできないし、来年以降も断固原爆ドーム前に座り込み、日本階級闘争の高揚を学生の一人として力強く勝ち取ろうと決意しました。
 そして8月6日の現場で不当に逮捕され、勾留されている2人と、6・5天皇訪沖弾劾闘争で逮捕・起訴され勾留中の田丸鴻一郎さんを奪還し、9月全学連大会への100人を超える結集を勝ち取り、10・5反戦闘争から11月労働者集会へ攻め上ろう!

闘って権力のもろさを実感
 法政大学3回生 青井湊斗

 8・6ヒロシマ大行動に初めて参加した。原爆ドーム前の私たちの平和的な座り込みに対して警察が行ったのは、過剰警備と私たちへの暴力だった。排除命令を振りかざし、声を上げる市民を力で黙らせようとする国家権力----その不当な実力行使は、むしろ権力のもろさを露わにした。それでも私たちは団結して踏みとどまり、コールをそろえ、列を保った。国家権力への恐怖は仲間たちの連帯に置き換わり、8月6日の勝利につながった。
 現場ではそれぞれの役割の担い手が即応し、ばらばらの個人ではなく組織だった運動として動き、初参加の私でさえ声量も足取りも自然と力がこもる。周囲の人や海外からの旅行者が親指を突き出したり拍手したりし、支持してくれた。私たちの発信力が国境を越えて届くことを実感した。
 同時に怒りを感じたのは、国家権力だけでなく主流メディアの露骨な敵意である。平和的に行動したのに、報道は極左暴力だと一方的に誇張し、警察の暴力には口を閉ざす。都合の良い切り抜きと秩序を強調し、加害と被害の非対称を覆い隠す。ゆえに私たちは、自分たちの手で事実を発信する。現場の録画、SNSのポスト、運動の力は路上だけでなく、情報の場でも試される。
 国家の暴力は続くだろう。だが正しさは私たちの側にある。意識と抵抗を結び、連帯を積み上げ、声を奪われないために自ら発信する。団結すれば負けない。今日はその確信を、身体でつかんだ一日だった。
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戦時弾圧体制と闘う学習会
 現代の治安維持法と闘う会 T

 7月24日、江東区亀戸のカメリアプラザで、「サイバー戦争法・刑事手続デジタル化を弾劾する反戦学習会」が現代の治安維持法と闘う会の主催で開かれました。
 中国侵略戦争情勢が深まる中で、日帝・石破政権が5月16日に「能動的サイバー防御法(サイバー戦争法)」と「刑事手続のデジタル化」(刑訴法改悪)を相次いで強行成立させました。学習会では、サイバー戦争法について森川文人弁護士が、刑事手続のデジタル化について山本志都弁護士が講師を務めました。
 森川さんは、一昨年の8・6広島暴処法弾圧の弁護人の立場から、現在が戦争と弾圧の時代であることを喝破し、戦前と同じデタラメな弾圧が吹き荒れていること、今年の3月には自衛隊の統合作戦司令部が発足するなどの戦争準備が行われていることに警鐘を乱打しました。そして能動的サイバー防御法は、防御を名目にサイバー分野での先制攻撃を行うためのものであることを暴露しました。
 山本さんは、刑事手続デジタル化が、民事裁判でのデジタル化が先行している現実から刑事手続でもデジタル化をなどと言われているが、実際には捜査側の弾圧を容易にし、被告人の権利を侵害し、捜索の際に電磁的記録提出命令を罰則付で制度化する悪法であることを暴露しました。戦前に戦時法として検察官作成調書の証拠能力が認められたように、戦時には刑事手続の簡略化が進み、国家権力が弾圧を行いやすいように法律が「整備」されることを批判し弾劾しました。

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