11・2集会への賛同・参加を 労働者の力を時代の最前線に

週刊『前進』04頁(3409号03面02)(2025/08/18)


11・2集会への賛同・参加を
 労働者の力を時代の最前線に


 11・2全国労働者総決起集会に向け、動労千葉をはじめとする3団体が呼びかけ文を発しました。全文を掲載します。(編集局)
 私たちが初めて11月労働者集会を呼びかけたのは1995年でした。総評解体・連合結成(1989年)というかたちをとった「日本労働運動の一定の敗北」に抗し、闘う労働者、労働組合の力を再結集したい。それが集会に込めた決意でした。それから30年、その努力は全国の仲間たちに支えられて毎年欠かすことなく継続されてきました。労働運動の変革、階級的労働運動建設は遠大なテーマです。しかし情勢に負けなかったこと、そしてその闘いの中から、韓国・民主労総をはじめ世界各地の労働者たちとの画期的な国際連帯闘争をつくりあげてきたことが11月集会運動の最大の成果です。戦争が現実の脅威となり、全世界で労働者が命をかけて闘っています。今こそこの日本で、闘う労働者の団結した姿を時代の最前線に登場させなければなりません。
 私たちは、歴史の岐路に立っています。トランプ関税とイラン空爆が世界を一変させました。戦火が止めどなく拡大しています。危機にあえぐアメリカ帝国主義が中国を叩(たた)きつぶそうとしています。それが起きている事態の本質です。一方、石破政権は、底が抜けたような社会崩壊の危機に揺らぎながら、「自らの戦争」として中国侵略戦争を遂行しようとしています。敵基地攻撃能力の保有、核拡大抑止、南西諸島軍事要塞(ようさい)化等すさまじい大軍拡が、翼賛化した国会の下、無抵抗で進められ、連合はそれに与(くみ)しています。あらゆる事態が、「80年に及ぶ『戦間期』の終わりを覚悟させる筋書き」(産経新聞)で進行し始めています。
 超低賃金の檻(おり)の中に閉じこめられてきた労働者の生活が足元から崩れ落ちようとしています。労働政策の歴史的転換攻撃が開始されています。それは「国力としての国防」路線や人口が毎年100万人単位で激減していく事態に突き動かされたもので、①「重要分野」への半ば強制的な労働移動、②労働基本権の解体―労組なき社会化、③エッセンシャルワークへの外国人労働者688万人の導入、④医療・介護、年金等社会保障制度の抜本改革(解体)等、「戦時下の労働政策への転換」というべき攻撃です。参院選をめぐってもこうした事態が、排外主義の噴出を含め激しく衝突し、労働運動・階級闘争をめぐる条件が一変しようとしています。私たちは激しい攻撃にさらされている外国人労働者や女性たちと固く団結して進む決意です。吹き荒れる国家主義、差別・排外主義と闘える運動でなければ労働運動がなりたたない情勢です。
 私たちは、次の四つのスローガンを掲げて、11・2全国労働者集会を呼びかけます。
 第一に、中国侵略戦争阻止、差別・排外主義と闘う労働運動をつくり出そう!
 社会全体が「台湾有事」体制の下に包摂されようとしています。「戦後80年」を契機に天皇制を中心とした国民統合、沖縄やヒロシマの闘いを圧殺しようとする攻撃が激化しています。われわれ自身の手で新たな時代の安保・沖縄闘争をつくりあげよう。改憲・戦争反対の闘いをより広く深くつくり出そう。社会的連帯が求められています。重要なことは、在日・滞日、女性、「障害者」、部落の人たちが労働運動に何を求めているのかということです。自分に降りかかった火の粉もふり払えない運動では共に闘おうとはなりません。反戦を労働組合の第一の任務におしあげよう。労働組合は、労働者階級の完全な解放、ふみにじられている幾百万の人民の解放という大きな利益をめざして闘うことを学ばなければなりません。
 第二に、戦時下における労働政策の歴史的転換に抗する労働運動をつくり出そう!
 経団連が掲げる「三位一体の労働市場改革」を主導しているのはJR東日本です。すでにJRの職場では「社友会」と新賃金交渉が行われるなど「労組なき社会化」攻撃が既成事実化され、来年4月からは退職金制度廃止・確定拠出年金への移行、定期昇給制度廃止、全現業の放棄・外注化等、戦後的労資関係を最後的に解体する攻撃が実行に移されています。われわれの運動の在り方を、敵の攻撃の質に合わせて飛躍させなければなりません。
 第三に、国鉄分割・民営化反対闘争の地平を水路に、連合路線と対決する労働運動をつくり出そう!
 連合を足元からひっくり返していく闘いに挑まなければなりません。われわれは、戦後最大の労働運動解体攻撃であった国鉄分割・民営化に真っ向から勝負を挑んで団結を守りぬいた勢力です。国鉄1047名解雇撤回闘争も勝利に向けた最後の壁を打ち破れるかどうかの正念場にあります。小なりといえ、あなどることができない勢力として本集会を継続できている根拠、世界の労働者から信頼をかちえている根拠もここにあります。今こそその力を活(い)かすときです。
 第四に、反動石破政権打倒、闘う労働者の新しい党をつくり出そう!
 国会では総与党化が進行し、もはやどの政党にも労働者の未来を託すことはできません。社会の根本的な変革が求められています。労働運動再生に向けた不可欠の課題として、労働者自身の手によって共に闘う労働者の党をつくり出さなければなりません。労働者の団結した闘いだけが歴史をつくる力です。
 私たちは11月労働者集会に結集する仲間とともに誇り高く前進します。労働運動を甦(よみがえ)らせよう。すべての仲間の参加と協力を心から訴えます。ともに歴史を切りひらこう。

 国鉄千葉動力車労働組合
 国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
 改憲・戦争阻止!大行進

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●11・2全国労働者総決起集会―改憲・戦争阻止!1万人大行進

日時 2025年11月2日(日)正午/午後3時、デモ行進
場所 東京・芝公園23号地(港区芝公園3―4)

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