10・5首都反戦大デモへ 中国侵略戦争―世界戦争を帝国主義打倒の革命に! 米帝=イスラエルのガザ市侵攻弾劾

週刊『前進』04頁(3414号01面01)(2025/09/22)


10・5首都反戦大デモへ
 中国侵略戦争―世界戦争を帝国主義打倒の革命に!
 米帝=イスラエルのガザ市侵攻弾劾


 イスラエル軍は9月15日、連日の激しい空爆と飢餓の極限状態に置かれ、なお数十万人の住民がとどまるパレスチナ自治区ガザ最大の都市・ガザ市に対し、戦車部隊を先頭に地上侵攻を開始した。ガザ市全体が火と煙に覆われ、イスラエル国防相は「ガザは燃えている」と言い放った。2023年10・7蜂起から2年を前に、パレスチナ抹殺の史上最凶悪の大虐殺が行われている。これをアメリカ帝国主義は全面的に支援し、日本帝国主義はじめ全帝国主義がこれに加担している! 「(虐殺を)なぜ世界は止めないのか!」----パレスチナ人民の叫びに顔を背けることができるのか! 絶対に否だ! ガザ大虐殺への怒りを爆発させ、中国侵略戦争・世界戦争阻止―帝国主義打倒へ、日帝の首都を揺るがす10・5反戦デモに総決起しよう!

パレスチナ人民と連帯し

 イスラエル軍のガザ地上侵攻は、米大統領トランプの承認のもとに強行されている。米国務長官ルビオは15日、イスラエル首相のネタニヤフと会談し、トランプが地上侵攻により短期間でガザを制圧するよう求めていると伝え、「揺るぎない支援」を約束した。ルビオは「(戦争は)獣たちが始めた」などと言っているが、2年間の空爆でガザ全土を廃墟にし、住民を飢餓と餓死に追い込み、そこに戦車部隊を突入させてガザを丸ごと抹殺するという、第2次大戦以後で最凶悪の虐殺をやっているのは米帝=イスラエルだ。そもそも戦争を始めたのは、一方的にパレスチナ人民を追い出し、侵略と虐殺を続けてきた米帝=イスラエルだ。
 10・7蜂起は、パレスチナ抹殺に向かっていた米帝=イスラエルに対する被抑圧民族人民の正当な民族解放・革命戦争だ。革共同は、10・7蜂起をパレスチナ人民の積もり積もった極限的怒りの爆発として受けとめ、全面的支持と連帯を表明し、帝国主義本国のプロレタリアートとして「闘うアジア人民・被抑圧民族人民と連帯し、日本帝国主義の侵略戦争を内乱に転化せよ!」のスローガンのもとに闘い抜いてきた。日帝は米帝の「最大の同盟国」でありガザ大虐殺の共犯者そのものだ。今こそ闘うパレスチナ人民との連帯を貫く反戦闘争を日本から巻き起こさなければならない。
 米帝=イスラエルによるガザ大虐殺の最中で、日帝・自衛隊は米軍と一体となって中国侵略戦争の大演習を繰り広げている。米海兵隊と陸上自衛隊による史上最大の日米実動演習「レゾリュート・ドラゴン」(9月11~25日)、日米韓の海空大演習「フリーダム・エッジ」(15~19日)、日米豪の空軍共同訓練「武士道ガーディアン」(9月29日~10月10日)などが相次いで実施され、中国スターリン主義に対してすさまじい戦争重圧を加えているのだ。

米階級闘争の内戦的激化

 米帝=イスラエルのガザ・パレスチナに対するジェノサイド、イラン、イエメン、そしてガザ停戦協議の仲介国・カタールをも空爆し、全中東を戦火に投げ込んでも構わないとするイスラエルの凶暴化と米帝の全面支援。ポーランドへのロシア軍無人機侵入と北大西洋条約機構(NATO)軍戦闘機による撃墜、独仏のポーランド領空防衛支援表明―ウクライナ戦争の「ヨーロッパ戦争」への拡大・転化の現実性。まさに世界は第2次世界大戦への突入過程以上の激しさで第3次世界大戦に突っ込んでいる。この情勢を根底で規定しているのは、戦後世界体制の最大にして唯一の支柱・米帝の大没落であり、米帝の国内支配・世界支配の激しい危機と崩壊である。この危機と崩壊を力ずくで立て直し、「アメリカを再び偉大に」し、米帝が米帝として延命していくためにやらざるをえない戦争として、中国スターリン主義に対する侵略戦争がある。この米帝の中国侵略戦争―世界戦争への踏み切りこそが、世界を根底から揺るがしているのだ。
 米帝は2025年版「国家防衛戦略(NDS)」を作成した。報道されている概要によれば、「第一の柱が米本土防衛」「第二がインド太平洋における中国の抑止」「第三が同盟国の負担共有」とされている。「米本土防衛」が「第一」となったのは、中国侵略戦争の「後景化」ではない。「米本土防衛」を本気で構える世界戦争として中国侵略戦争をやるということだ。それは移民排斥の国境警備やベネズエラ「麻薬密輸船」撃沈、このかんの大都市への州兵派遣など「内戦化」する国内階級戦争の遂行と一体だ。対外戦争の正面はあくまで中国であり、延命をかけた「米帝の」中国侵略戦争に日・欧の帝国主義の国力を総動員し、直接の人的犠牲も含め徹底的に酷使しようというのだ。国防総省の「戦争省」への変更は、まさに国内階級戦争と中国侵略戦争―世界戦争を遂行する米帝の戦時体制への転換だ。
 中国スターリン主義も激しい経済的・体制的危機を抱えた上で、米帝・全帝国主義の軍事的・経済的包囲、戦争重圧を受けながら、存亡をかけて必死に対抗し、レアアースの対米対抗の「武器化」、中国・ロシア・北朝鮮の「結束」、中南米、アフリカ、イラン・中東さらにインドとの協力関係強化などに全力を挙げている。一方で米中首脳会談などの駆け引きも行いながら、結局中国スターリン主義は米帝危機の爆発、帝国主義の基本矛盾の爆発としての中国侵略戦争―世界戦争にさおさし、引き込まれていくしかない。
 関税政策で製造業が復活し、移民排斥で米国民の暮らしがよくなり、アメリカの力で世界は平和になるなどと「豪語」してきたトランプの内外政策は、ことごとく破産している。トランプは中央銀行・米連邦準備制度理事会(FRB)の人事にまで介入し、思うがままに金利を下げさせようとしているが、FRBとドルへの信認を低下させている。トランプ派の極右の台頭、移民襲撃・排斥のエスカレート、これに対する怒りと闘いの拡大、軍隊の出動による弾圧----まさにアメリカは1930年代ドイツのような情勢に突入している。
 9月10日に起きたトランプ派の極右活動家チャーリー・カーク射殺事件をトランプは「極左のしわざ」だと左翼への憎悪を扇動し、労働運動や学生運動などを「左翼過激派運動」として絶滅させる「上からの内乱」攻撃をしかけている。「政府全体で保有するあらゆるリソースを投入し、これらの組織を特定、解体、そして壊滅させ、米国を再び米国民にとって安全な国にする」(ミラー大統領次席補佐官)と宣言し、ファシズム的な体制にまで突き進もうとしている。
 だが破産し凶暴化するトランプ反革命に対し全米で労働者階級、学生、人民の反撃が燃え上がっている。まさにアメリカ階級闘争は内戦的に激化している。その決着はアメリカ革命=世界革命以外にありえないこの情勢において、11月労働者集会での日韓米労働者の国際連帯は、いよいよ決定的になっている。

石田反革命粉砕した力で

 この中国侵略戦争―世界戦争情勢の不可逆的進行の中で、日帝・石破政権は内外の巨大な重圧と人民の怒りに締め上げられて崩壊した。日帝は政治的・経済的な危機性と軍事的脆弱(ぜいじゃく)性を抱えたまま中国侵略戦争に突入する以外に延命の道がない。そのあまりの危機性と矛盾に悶絶(もんぜつ)しつつ、一切の突破をかけて中国侵略戦争に突入するしかない。10・5闘争までの2週間は、だれが中国侵略戦争を遂行するのかをめぐる超反動の自民党総裁選過程と完全に重なった。中国侵略戦争阻止の反戦闘争を徹底的に推進し、戦争によってしか延命できない帝国主義を打倒する革命以外に労働者階級人民の生きるための選択はない。この真実を正面から訴え、中国侵略戦争に突入する「新政権の第1日目」、首都を揺るがす反戦デモを打ち抜こう。
 革共同は、35全総で元政治局員・中央学生組織委員会議長の石田真弓による学生組織の私党化と党破壊を徹底的に粉砕した。石田が極悪の反革命であることは、石田が関西・東京・全国の女性同志の怒りでたたき出され、革命的女性解放闘争の圧倒的前進の力で打倒されたという一点で明白である。また石田の労働者蔑視にも怒りが爆発した。石田反革命を粉砕した女性・青年・学生の革命的戦闘的隊列を先頭に10・5反戦闘争を大爆発させよう!

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