中国侵略戦争阻止の激突点 沖縄の怒りと結び11・2へ 革共同沖縄県委員会

週刊『前進』04頁(3418号03面02)(2025/10/20)


中国侵略戦争阻止の激突点
 沖縄の怒りと結び11・2へ
 革共同沖縄県委員会


 11月2日の全国労働者総決起集会に集まり、戦争を止め社会を変える力がここにあると示そう。沖縄は中国侵略戦争の軍事拠点化=戦場化との大激突点である。この階級闘争の峻厳(しゅんげん)な攻防から脱落・逃亡したのが石田反革命だ。沖縄県委員会は、安保・沖縄闘争の爆発に責任を取る立場から、この希代の反革命を粉砕し、戦争・排外主義に対する労働者人民の怒りと結合し、革命的女性解放闘争を闘いぬき、11・2集会へと上り詰める。

沖縄の軍事要塞化を阻む不屈の闘い

 アメリカ帝国主義・トランプは国防総省を「戦争省」に改名し、軍事的勝利をおう歌できた時代の米帝の「復活」を狙っている。9月30日には全世界から米軍高官800人を集めて、全面的に中国侵略戦争に突入する意思一致を行った。
 9月の日米共同実動訓練「レゾリュート・ドラゴン25」では、米海兵隊の遠征前進基地作戦(EABO)の実践として、沖縄・九州などの各地で従来とは比較にならない規模の訓練を行った。10月20日からの自衛隊統合演習では、離島奪還訓練、空挺(くうてい)作戦、戦闘機訓練、電子戦訓練などとともに、PAC3発射機や兵站を民間船で北海道から沖縄まで輸送し、中城湾港、平良港(宮古島)、石垣港から搬入しようとしている。
 中国侵略戦争の最前線部隊としての米軍・自衛隊の大増強も激しく進む。米無人偵察機MQ9の嘉手納基地への無期限配備、米海兵隊第12海兵沿岸連隊へのネメシス配備、来年度予定の陸自第15旅団の師団化、那覇駐屯地への16式機動戦闘車配備、陸自与那国駐屯地への「対空電子戦部隊」新設など、沖縄の「戦場化」は完全に前提にされている。闘いの圧殺を目的とした辺野古新基地建設、砂杭打ち作業強行はその要だ。
 だが、沖縄の不屈の怒りと闘いは、これと真っ向から激突している。宮古島での実力抗議は、レゾリュート・ドラゴンの輸送訓練の一部を阻止した。体を張った実力闘争は演習・戦争を止める力であり、この数百倍の闘いが沖縄と全国で闘われれば、基地撤去を実現し、中国侵略戦争を止めることはできる。
 改憲・戦争阻止!大行進沖縄は9月、那覇駐屯地への抗議申し入れやデモを連続的に闘い、大衆的決起を実現している。「沖縄の軍事要塞(ようさい)化阻止、日米安保粉砕・全基地撤去」を掲げて闘う11月集会、大行進運動にこそ、中国侵略戦争を阻止する力と展望がある。

米軍犯罪を許さず全基地撤去へ闘う

 今年は、1995年9月に起きた米兵による12歳の少女への暴行事件から30年だ。米軍当局は米兵3人を基地内に拘束し、日米地位協定を理由に身柄引き渡しを拒否した。この事件に抗議する「沖縄県民総決起大会」が10月21日、10万人決起として爆発した。この県民大会で、高校3年生の仲村清子(すがこ)さんは、すべての基地と軍隊を沖縄からなくさない限り米兵の凶悪犯罪はなくならないことを明確にさせ、全基地撤去まで行動し続けることを呼びかけた。この内容は今日まで30年にわたり、沖縄の反戦・反基地の闘いを不屈に貫く多くの人々の共同の決意となってきた。
 72年「復帰」から95年までの23年間で、米軍犯罪は県警が把握しただけで4784件、うち殺人・強盗・婦女暴行などの凶悪犯罪は511件に上った。この米軍の度重なる犯罪への抑えがたい怒りと、「平和な島」への切なる希求に対する米日政府の答えは「辺野古新基地建設」だった。
 それ以後も米兵の性暴力や凶悪犯罪はなくなるどころか激発している。侵略戦争のために殺し合いの訓練を日々行う軍隊が住民の命や生活を守ることなどない。全基地撤去、安保粉砕・日帝打倒の闘いこそが突破口を開く。米兵の性暴力に象徴される日米安保の矛盾が沖縄に集中的に押し付けられている。今こそ、沖縄労働者人民の怒りと底力を復権させて闘いぬこう。

安保・沖縄闘争の大爆発かちとろう

 今年、戦後80年の「慰霊の旅」と称して天皇の硫黄島、沖縄、広島、長崎への訪問が行われた。大行進沖縄は6・4~5天皇沖縄訪問に対して機動隊との肉弾戦を展開して闘いぬいた。
 今再び、「天皇の軍隊」の復活が狙われている。宮古島では自衛隊の公道を使った訓練への抗議に対して、司令が「許可を取っているのか」と恫喝を加えてきた。この居丈高な態度こそ侵略軍隊の姿だ。中谷元・防衛相が「抗議は妨害」などと述べ、さらに沖縄県議会で10月8日、「自衛隊及び隊員とその家族に対する差別的な風潮を改め、県民に理解と協力を求める決議」が可決された。自衛隊の侵略軍隊化への抗議行動や天皇制打倒闘争を圧殺する策動に対し、さらなる怒りの抗議行動、実力闘争こそ求められている。
 革共同沖縄県委員会はこの闘いの中で、女性差別・性暴力を居直り隠蔽(いんぺい)し党と革命運動の破壊者へと転落した石田反革命を打倒することを宣言する。石田反革命の所業は米兵による女性暴行事件と日米政府による隠蔽と同じであり、それに怒り必死に闘う沖縄闘争に対する裏切りであり敵対・破壊だ。そして、沖縄闘争の正義を体現し闘った星野文昭同志や不屈・非妥協で獄中闘争を闘う大坂正明同志をも冒瀆(ぼうとく)しているのだ。県委員会を裏切って石田に追随する反革命が沖縄に存在することなど絶対に許さない。安保・沖縄闘争の爆発と11・2集会の大結集の力で、石田反革命を完全に打倒しよう。
 11・2全国労働者総決起集会は、米日帝国主義の中国侵略戦争を阻止し、反戦を労組の第一の任務にして、階級的労働運動を建設していく壮大な集会だ。そして安保・沖縄闘争の全面的爆発をかちとる中で、中国侵略戦争―世界戦争を阻止する大反戦闘争をつくる集会とデモである。労働者国際連帯を貫き、「連帯し侵略を内乱へ」を実現していく闘いとして、11・2集会に総決起しよう。
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