命脈尽きた帝国主義打倒!党変革進め11・2へ総力を 革共同中央労働者組織委員会
命脈尽きた帝国主義打倒!党変革進め11・2へ総力を
革共同中央労働者組織委員会
11・2全国労働者総決起集会が目前に迫っている。全党のもてる力のすべてをふりしぼって昨年を倍する結集を実現しよう。時代への危機感、怒りの声は社会の隅々まで満ちている。首相・高市早苗や参政党のようなおぞましい極右勢力が台頭する情勢、既存の政治支配が根底から動揺し崩れ落ちていく事態の中で、無数の労働者が変革を求め行動に立とうとしている。米日帝国主義は帝国主義としての延命の唯一の道を中国侵略戦争・世界戦争に求め、一切の矛盾を労働者階級人民に押し付け、すでに世界中で殺戮(さつりく)の限りを尽くしている。それがこの時代の真実だ。しかし、もう一つの真実がある。歴史的生命力が尽き、災厄でしかなくなった資本主義・帝国主義は労働者階級の闘いによって打倒されなければならないということだ。革命的労働者党はこうした危機の時代にこそ、その力を発揮しなければならない。闘うアジア人民と連帯し侵略を内乱に転化せよ! 怒りの先頭に立ち、組織し、組織し、組織しよう。
石田一派粉砕し階級の中へ
われわれは、関西における女性差別・性暴力事件と長期にわたるその隠蔽(いんぺい)が党の指導的立場に立つ者たちによって行われていたことが、当該女性の告発・糾弾によって明らかになって以降、党自身の変革、党員一人ひとりの変革をかけて必死の格闘を続けてきた。革命的女性解放闘争を闘いぬくことができる党への変革と一体で、路線や時代認識、党の任務、国家権力との非和解的関係、労働者階級の組織化と実践における緊張関係などにおいて、党の根底的な自己批判が求められたのである。
しかしその過程で、女性解放闘争の先頭に立っているかのように振る舞ってきた政治局員、中央学生組織委員会議長・石田真弓の数年間にわたる女性差別・性加害が告発されるという事態が発生した。しかも石田は、党役職の解任・自己批判への専念が決定されるや、自らの行為を開き直り、「政治局こそ女性差別集団だ」という倒錯した主張をもって、一部学生グループをひき連れて党の解体を画策したのである。
その反革命性は「蜂起」と称した行為そのものの中に最も鮮明に示されている。「要求」という文書に記されていたのは、党と階級を「低水準」と罵倒する小ブル的な自己保身だけだったのである。そこからは、党と階級が血と汗を流して築きあげてきた歴史的地平の上に自らが存在しているという感覚も、革命への情熱も何もかもが消え失せていた。石田の言う女性解放闘争からは、労働者階級の存在と闘いへの根底的信頼が完全に抜け落ちていたのである。
彼らの「蜂起」なるものは、第35回全国委員会総会(35全総)に結集した労働者党員の怒りによって一瞬で粉砕された。また、石田一派は35全総で打倒された直後から11・2労働者集会の方針を消し去った。この一点において、彼らの言う「女性解放」も「連帯し、侵略を内乱へ」も「血債の思想」も「マルクス主義」もすべて偽物である。われわれは自らの内からこうした存在を生み出してしまったことを謝罪し、石田一派を根底的に打倒しなければならない。
この間われわれが党の変革をかけて非妥協的に格闘してきたのは、共産主義者は本来、階級の中でこそ働かなければならない存在だからだ。その共産主義者の政治的結集体である革命的労働者党がこんな現実であることは絶対に許されない。
かつてレーニンも言ったように、われわれは「空想的な人的資材、われわれがつくりだした人的資材」を使って社会主義をつくりだすことはできないのであり、革命を遂行し、勝利を導く人的資材は「資本制社会において教育され、資本制社会において堕落せしめられた人間から成り立っている」のである。だから、「労働者階級の中で共産主義的意識、階級的に統一した意識をたかめるために闘わなければならない」のだし、われわれは、労働者階級が闘いの中で自らを変革し社会の主人公となっていく力をもつ存在であることに揺るがぬ確信をもっている。だからこそ、われわれは、戦争が現実化する現在の激動情勢の渦中でこそ党変革の闘いをやりぬかなければならないのだ。当面する最大の任務として、それを11・2労働者集会への階級の大結集として結実させなければならない。
中国侵略戦争突入と対決し
11月集会運動は、1987年の国鉄分割・民営化、89年の総評解散・連合結成(日本労働運動の一定の敗北)という形で表れた新自由主義攻撃の日本的展開に抗し、日本労働運動の変革、階級的労働運動の建設をめざして動労千葉によって立ち上げられた画期的な運動である。以来、30年にわたる組織化を通して日本労働運動を根底で支え、韓国・民主労総との20年を超える連帯をはじめ画期的な国際連帯闘争を生み出すなど、数々の地平を切り開いてきた闘いだ。われわれは、中国侵略戦争情勢下でこの闘いを爆発的に発展させなければならない。
動労千葉は、6月15日に開催された国鉄集会で、今年の11月集会を次の四つのスローガンのもとに開催することを訴えた。①中国侵略戦争阻止―差別・排外主義と闘う労働運動をつくりだそう!②戦時下における労働政策の歴史的転換に抗する労働運動をつくりだそう!③国鉄闘争を水路に連合路線と対決する労働運動をつくりだそう!④反動石破政権打倒、闘う労働者の新しい党をつくりだそう!である。それから4カ月、情勢は急激に展開し、その訴えは時代とがっちりとかみ合いその重要性を決定的に増している。
米帝トランプは国防総省を戦争省に改編し、突如として中国への100%の追加関税を発表するなど、いよいよ中国侵略戦争にのめり込んでいる。危機に突き動かされためちゃくちゃな「政策」によって、株価、国家財政、ドル、物価などのすべてが崩れ落ちようとしているのだ。その一方で「極左」を敵に仕立てた「内なる戦争」が開始されている。ガザでは「和平」と称するパレスチナ人民抹殺攻撃が進められ、ウクライナ戦争は果てしなく激化している。
日帝の危機性、矛盾もあまりにも巨大だ。その深刻な危機こそが、あらかたの予想に反して極右・高市を自民党総裁として登場させた背景にあるものだ。だが事態のあまりの激しさの中で、自民党の「生命維持装置」と化していた公明党が政権から離脱するなど、既存の政治支配は揺らぎに揺らいでいる。高市的な積極財政路線は際限なき国債発行など戦時経済を見据えたものに他ならず、その一方で生活の困窮、社会の崩壊はますます加速し、すべてが破綻に破綻を重ねていく過程が本格的に始まる。
連合はますます危機と産業報国会的転落を深めようとしている。参院選での参政党など国家主義・排外主義を振りかざした極右勢力の台頭を契機に、日本における階級闘争、労働運動は新たな局面に突入している。中国への恐怖と憎悪があおりたてられ、すべてが「国益」「国防」に注ぎ込まれようとしている。
9月19日に発表された「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」報告書は、「安全保障と経済成長との間の好循環を追求することも求められる歴史的転換点に入った」「防衛力の抜本的強化を進めれば日本経済の課題解決にもつながり得る」として、軍事関連企業の集約や国営工廠(こうしょう)、国防公社、公的国防ファンドの設立をうたい、防衛装備、産業基盤、人的体制、国防意識などあらゆる面から「長期にわたる継戦能力の確立」が強調されるというとんでもないものだ。
政治も経済も社会も労働運動も、すべてが「台湾有事」体制のもとに包摂されようとしている。これと対決し、中国侵略戦争を阻止し帝国主義を打倒する労働運動をつくりあげなければならない。
戦時国家体制構築うち破れ
日帝はこうした攻撃と一体で、「三位一体の労働市場改革」と称して、戦時下における労働政策・社会保障政策の歴史的転換攻撃に踏み出している。それは、人口が毎年100万人単位で減少していくなど、新自由主義攻撃が生み出した底が抜けたような社会崩壊的現実に突き動かされたもので、国力のすべてを「国防」に集中していく「国家のスクラップ・アンド・ビルド」を進めようとする攻撃だ。
経団連は、かつての戦時下における労働力不足に対応した「労働封鎖」まで持ち出して、軍需産業や原発産業、先端技術分野への労働移動を強制的にでも進めなければならないとし、その一方で2040年までに688万人の外国人労働者をエッセンシャルワーカーとして導入し、社会の機能を維持するという政策を打ち出した。それが入管法改悪や「不法滞在者ゼロプラン」などの外国人排斥攻撃と表裏一体で進められようとしているのだ。「スクラップ」側のやり玉にあげられているのは「社会保障」と「地域経済」だ。
さらに、「新たな集団的労使関係」と称して、労働組合ならざる従業員代表組織に事実上の団体交渉権を与えることによって、労働基本権、労働組合の存在やその憲法上の権利を根本的に解体しようとする攻撃が来年の通常国会を焦点として準備されている。それは戦後最大の労働運動解体攻撃として遂行された国鉄分割・民営化ともさらに次元を異にした重大な攻撃である。この攻撃を主導しているのがJR東日本だということも忘れてはならない。
こうした攻撃は、いや応なく巨大な矛盾と破綻に次ぐ破綻を生み出すものだ。これまで連合支配のもとで閉じ込められてきた怒りの声と闘いが噴出することは避けられない。職場、社会は矛盾のるつぼと化している。今こそ怒りの声を組織して闘いに立ち上がろう。敵の攻撃の質に遅れをとってはならない。国家主義、差別・排外主義と闘いぬくことのできる労働運動、労働者国際連帯闘争が今ほど求められ、可能性を帯びて前進するときはない。11・2労働者集会を、そうした新たな出発点としてかちとらなければならない。
革共同は動労千葉とともに、国鉄分割・民営化攻撃と真正面から非妥協的に闘いぬいた勢力である。その闘いは、戦後日本労働運動史上前例のない地平を築きあげている。われわれにはこの情勢に立ち向かう挑戦権がある。
今年の11月集会は、動労千葉が国鉄分割・民営化に反対して決起した第1波ストライキ40周年であり、韓国・民主労総結成30周年の記念すべき集会でもある。戦争を止め、資本主義を打倒することができる唯一の存在としての労働者階級の団結した姿を芝公園に登場させよう。
革命的労働者党への飛躍かけて
動労千葉は、11月集会に向けて、「労働運動の切実な課題として、労働者自身の力で労働者の党をつくりあげなければならない。それは特殊な声ではなく、きわめて普遍的な、大衆的なスローガンだ」と訴えている。革共同が革命的共産主義者の党として成長した姿をこの時代に登場させよう。女性・青年・学生の組織化を軸に、11・2集会の歴史的成功と党建設の前進を一体で闘い取ろう。