動労千葉物販に協力を 解雇撤回控訴審勝利へ 次回裁判に全国結集を

週刊『前進』04頁(3420号02面05)(2025/11/03)


動労千葉物販に協力を
 解雇撤回控訴審勝利へ
 次回裁判に全国結集を


 動労千葉冬季物販へのご協力をお願いします。
 国鉄1047名解雇撤回裁判は決戦のさなかにあります。来年1月23日の控訴審第2回裁判への、全国からの結集を訴えます。
 9月19日の第1回裁判は、警備法廷指定を撤回させて大法廷での開催をかちとり、即日結審を粉砕する大勝利を実現しました。裁判長は冒頭、「本日、結審するつもりはない」と言わざるを得ませんでした。
 解雇当該として意見陳述に立った動労千葉の中村仁副委員長は、真実を隠しうそをつき続けてきたJRを徹底弾劾。名簿不記載基準の策定に関わった井手正敬(JR西日本元会長)と、その基準に従いJR採用候補者名簿から動労千葉組合員の名前を削除した張本人の深澤祐二(JR東日本現会長)を証人尋問し、真実を明らかにするよう裁判所に迫りました。
 今年11月、動労千葉が国鉄分割・民営化反対のストライキに立ってから40年を迎えます。このストについて中村副委員長は「仲間と共に声を上げ、職場と社会に訴えかけたことは、今振り返っても間違いではなかった。労働者の誇りを守りぬく唯一の道だった」と言い切ってその正当性を明らかにしました。そして、「国鉄分割・民営化は誤りであったと社会的に認めさせ、解雇を撤回し、原職復帰を果たし、鉄道の職場に戻るまで闘い続ける」と宣言しました。
 次回裁判は井手と深澤の証人採用をめぐる大攻防です。毎回の裁判が決戦です。「時効」でJRを免罪した一審判決を覆すため、全国からの結集で勝利の扉をこじ開けましょう。

JR大再編粉砕へ

 「労組なき社会」化の先頭に立つJR東日本は、「国鉄由来の人事・賃金制度等を抜本的に変革する」として、会社の大再編に乗り出しています。これは現業部門を最後的に切り捨てて全面的に外注化し、労働者を転籍させる攻撃です。
 これが何をもたらすのかを典型的に示したのが、6月に幕張車両センターで起きた労災死亡事故でした。業務はJRからCTS(千葉鉄道サービス)に、さらに秩父商会からコンディショングリーンへと丸投げ外注化されていました。実際に作業をし熱中症で命を奪われたのは、3次下請けのコンディショングリーンがタイミーで集めた「スキマバイト」の労働者でした。JRとCTSは業務が再々委託されていた事実も把握せず、コンディショングリーンの作業責任者や当該の労働者は「秩父商会の人」として職場に送り込まれていました。これ自体、完全な違法行為であり、恐るべき無責任体制です。
 動労千葉は「すべての外注化を撤回しろ!」を掲げてJR大再編攻撃と対決しています。民営化と外注化が生み出した危機に突き動かされたJRの攻撃は矛盾だらけです。反撃すればこの攻撃は必ず破綻することを確信して、動労千葉は闘いを継続しています。

反戦を第一任務に

 高市政権は排外主義をさらにあおって中国侵略戦争に突き進んでいます。労働者は階級としての使命をかけて戦争を阻まなければなりません。動労千葉は9月の定期大会で「中国侵略戦争を労働組合の第一の任務にする」方針を確立しました。闘う労働組合と階級的労働運動を再建してこそ戦争は阻止できます。
 動労千葉物販を水路に労働者に分け入り、反戦を闘う労働者の強固な陣形をつくり出しましょう。物販への協力を重ねて訴えます。
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