11・2労働者集会発言 中国侵略戦争を阻む大闘争つくり出そう
11・2労働者集会発言
中国侵略戦争を阻む大闘争つくり出そう
開会あいさつ
反戦通じ階級的労働運動再生へ
国鉄闘争全国運動呼びかけ人 金元重さん

昨日、海外からの参加者9人を含め、全国から160人が結集して11・1労働者国際連帯集会が開催されました。今日の本集会とあわせて、私たちがいま全世界で闘われている労働者の国際反戦運動の一翼を日本で担っているのだという自負を持たせてくれる、熱気あふれる集会だったことを報告したいと思います。
さて、この11月労働者集会が初めて呼びかけられたのは1995年です。それは、日本の労働運動の危機とも敗北とも言われた状況を根本的に打開するための転換点でした。以来30年、変革を求める労働運動の構築と国際連帯の強化に、少なからぬ成果を挙げてきたと思います。特に国際連帯の強化の面では、2003年のイラク戦争勃発を契機に高まった国際反戦闘争のうねりの中で、韓国・民主労総、米国の国際港湾倉庫労働組合(ILWU)との連帯を構築したことは大きな飛躍点でした。
しかしながら、ウクライナ戦争、イスラエルのガザに対するジェノサイドなど、新たな戦争情勢と米日の中国に対する戦争策動に対して、われわれはまだ有効な反戦闘争を組むには至っていません。日本でも、大規模で波状的な反戦デモ・ストライキをどうやってつくり出すか、労働運動の中心課題にどう反戦闘争を位置づけ、有効な取り組みを生み出すか、工夫と実践が求められています。
関委員長の基調報告をはじめ一つ一つの闘争報告、また決意表明をしっかりと受け止め、反戦闘争の高揚を通じた階級的労働運動再生のための手がかりを、かちとっていきましょう。
反戦闘う労働運動の登場を
基調報告
動労千葉委員長 関道利さん

労働運動の変革を目指して、多くの仲間が結集してくれました。
この集会の呼びかけにあたり、四つのスローガンを掲げました。第一に「中国侵略戦争阻止、差別・排外主義と闘う労働運動をつくり出そう」。第二に「戦時下における労働政策の歴史的転換に抗する労働運動をつくり出そう」。第三に「国鉄分割・民営化反対闘争の地平を水路に、連合路線と対決する労働運動をつくり出そう」。第四に「反動石破政権打倒、闘う労働者の新しい党をつくり出そう」。今は「高市打倒」です。
こうした課題を自分たちの労働組合の基本路線に据えた、連合に抗する階級的な労働運動の潮流をこの時代に登場させなければならないという思いでの呼びかけです。どれも簡単な課題ではありません。しかし私たちは、構えの段階で負けるわけにはいきません。激しい時代の転換点に立って、敵の攻撃をきちんと認識して、困難なことからも逃げずに、真っ向闘おうということです。
私たちが6月の国鉄集会で改めて闘いの出発を決意した中で、石破政権は倒れ、高市・自維政権は歴代政権でもとりわけグラグラです。一方、その極右・反動的な性格は過去最高レベルです。自民と維新の連立合意書には、憲法9条改悪、「安保3文書」の前倒し改定、敵基地攻撃能力整備の加速化などが並んでいます。高市はトランプとの会談でも「主体的に防衛力の抜本的強化や防衛費の増額に取り組む」と語りました。「すべての国力を戦争に注ぎ込む」という攻撃が、ごまかしなく進められようとしています。
さらには、「外国人政策」を強調し、排外主義をさらにあおり立てようとしています。天皇制を押し出し、国家主義と差別・排外主義で労働者をからめ取り、戦争へと駆り立てようとしています。
この方針を裏書きしているのが9月に発表された防衛省有識者会議の報告です。特に注目すべきは、「継戦能力」をゴリゴリと強調している点です。兵器などの生産や調達、軍事輸送の強調だけでなく、「国民の国防意識」も決定的に位置づけられています。「防衛力と経済の好循環をつくり出せ」と語り、軍需経済化を「賃上げ」や「経済成長」の突破口にまでしようとしています。
日本が再び帝国主義として、アジア―中国に侵略戦争をしかけようとしています。だからこそ、日本において中国侵略戦争を阻止する大闘争をつくりあげなければなりません。
反戦・反侵略、中国侵略戦争阻止、差別・排外主義と闘う労働運動。たいへん困難な課題ですが、目を背けるわけにはいきません。日本の支配階級も、本当に危機的な状況に追い込まれているのです。闘いのチャンスは生まれています。
戦時労働政策と全力で対決する
こうした攻撃と一体で、労働政策の歴史的な転換攻撃が開始されています。経団連は戦時下に行われた「労働封鎖」まで持ち出し、軍需産業や先端技術分野などに強制的にでも労働力を移動させなければならないと主張しています。高市は労働時間の規制も「人手不足だから緩和しろ」と言い出しています。「新たな集団的労使関係」と称して、会社の組織する「従業員組織」に事実上の団交権を与えようとしています。労働基本権や労働組合そのものを解体しようという攻撃は、「戦争ができる国」への攻撃です。これは戦後最大の労働運動解体攻撃であった国鉄分割・民営化とも次元の違う攻撃です。
攻撃を主導しているのはJR東日本です。動労千葉は、JR東の大再編攻撃を外注化阻止闘争の強化で粉砕する闘いに、職場から全力で立ち上がります。
この大攻撃に対して私たち労働運動の側が立ち向かうには、戦闘的・階級的な労働運動を本格的につくりあげなければなりません。連合を足元からひっくり返す闘いに挑まなければなりません。これも困難ではあっても、決して展望のない話ではない。例えば、郵政は不正点呼問題でトラックに続いて軽自動車も使用停止です。新自由主義攻撃の矛盾は爆発し、職場に怒りは渦巻いています。
軍需経済化が進められる中、連合は「賃上げのためだ」「労使一体で企業発展だ」といい、産業報国会の道を突き進もうとしています。労働者、労働組合は本当にこれでいいのか。再び侵略戦争に手を染めるのか。社会の主人公は労働者じゃないのか。連合の産業報国会化を弾劾し、下からくい破る闘いを組織しましょう。国鉄分割・民営化攻撃と真正面から闘い抜いて負けなかった唯一の勢力である私たちには、この闘いへの挑戦権があります。
今年は、動労千葉が分割・民営化に反対して1985年11月の第1波ストに立ち上がってから40年です。「3人に1人はクビ」という中で、解雇を覚悟で闘いに立ち上がり、実際40人の解雇者を出しながら、団結を守ってJR体制での闘いに乗り込んでいます。そして今なお1047名解雇撤回闘争として国鉄闘争を守り抜き、「勝利まであと一歩」の地平を切り開いています。この地平を生かし、日本労働運動全体を獲得してやろうということです。
全世界の仲間に応える大闘争を
世界の労働者の闘いを見てください。アメリカでは「ノー・キングス」を掲げた反トランプのデモに700万人超が結集し、ドイツでも10万人ものパレスチナ連帯デモが闘われています。ガザ虐殺への怒りは、イタリアやスペインでゼネストとなって爆発しています。フランスでは繰り返し首相を辞任に追い込んでいます。アジアでも次々に巨大な反政府闘争が闘われている。ミャンマーでは軍のクーデターに対する不屈の闘いが継続されています。
何より、本日も参加している韓国・民主労総の闘いです。非常戒厳を強行したユンソンニョル政権を打倒し、困難な中でも社会大改革のための闘争に乗り出しています。国境を越えた労働者の団結した闘いにこそ、戦争を止める力があります。私たちが共に築いてきた画期的な国際連帯は、この時代にこそ決定的な意義を持っています。
日本でも世界の仲間に応えられる闘いを、闘う労働運動の潮流をつくりあげましょう。労働者には絶対にその力があります。共に闘いましょう。
1047名解雇撤回へ!
国鉄闘争の訴え

控訴審に勝利し職場に仲間戻す
動労千葉争議団 中村仁さん
9月19日の1047名解雇撤回裁判の控訴審第1回は、大きな勝利への一歩となりました。全国の皆さんの裁判への結集、前段での東京高裁包囲デモ、そして傍聴席を埋め尽くす力強い存在が、一発結審策動を打ち破った最大の要因です。
動労千葉の裁判闘争で、2015年6月に確定させた最高裁決定は、「動労千葉の組合員を差別する目的で、不当労働行為意思のもとに名簿不記載基準を策定し、JR東日本の採用候補者名簿に記載しなかったものと推認する」という画期的な内容です。これは国鉄闘争全国運動が呼びかけ、故・葉山岳夫弁護団長を先頭に、10万1235筆という当時の労働運動としては驚異的な数字を最高裁に突きつけた、私たち自身の労働運動の圧倒的な成果にほかなりません。
この成果に基づき、JR東日本に対して採用と団体交渉を求めているのが今の裁判です。新たな解雇撤回署名を皆さんに呼びかけ、多く集まっています。第2回裁判は1月23日です。結集をお願いします。
私たちへの究極の搾取である戦争の危機が深まっています。私たちは戦争に絶対反対の声を上げることをやめません。戦争とは資本による労働者階級への理不尽な、そして最大の攻撃です。生きるため、自由のため、そして団結のために声を上げ続けましょう。私たちは必ず裁判に勝利し、不当に解雇された仲間たちを職場に戻します。勝利まで共に闘いましょう。
井手・深澤を法廷に引きずり出す
動労千葉弁護団 藤田正人さん
一審判決は、不採用基準の作成過程や、国鉄改革によるJRの国家的不当労働行為を完全に隠蔽(いんぺい)し永久に隠そうとする極めて政治的な判決でした。控訴審では現在、井手正敬・元国鉄総裁室長、深澤祐二・元JR東社長の証人請求を行っており、その採用がポイントになっています。皆さんの協力をお願いします。
国家権力の壁を砕く3カ月決戦
動労千葉を支援する会事務局次長 織田陽介さん
国鉄闘争は「勝利まであと一歩」まで来ました。JRも労働委員会も裁判所も追いつめられています。裁判は次回期日以降も大決戦です。井手と深澤を、証人として裁判所に引きずり出すかどうかの大攻防です。
国鉄分割・民営化で20万人が職場を追われ、200人が自殺に追い込まれました。生み出されたのは、外注化・多重下請けと非正規職労働者の爆発的増加、ローカル線の切り捨て、安全の崩壊、貨物と3島会社の赤字化です。当時の中曽根首相は「お座敷をきれいにして立派な憲法を安置する」と赤裸々に語りながら戦後最大の労働運動解体攻撃を強行し、総評解散―連合結成に至りました。そして今、高市と維新が改憲で合意し、連合は軍需産業と原子力産業の特需に乗っかろうとしています。
私たちは国鉄分割・民営化の不正義を徹底的に暴き、国家権力の壁をぶち破って国鉄闘争を勝利させましょう。この3カ月弱は、歴史を動かす決定的なチャンスです。巨大な反戦闘争・労働運動をつくり出すためにも、国鉄分割・民営化と連合の問題を避けて通ることはできません。
第2回裁判への結集を訴え、物販を武器に、署名運動を広げてください。
安全を破壊する外注化許さない
動労千葉書記長 渡辺剛史さん
動労千葉は9月の第55回定期大会で、新たに3人を執行委員として迎え入れ、体制を強化しました。
国鉄分割・民営化から労働組合が弱体化され、労働者の権利が奪われ、今のような世の中ができあがっていると思います。とりわけJR東日本は業務融合化、統括センター化など様々な施策を進めてきています。
そんな中で機能保全業務の外注化がいよいよ千葉でも始まる段階に来ました。いま日本中を見ても、列車がまともに動いている日がないと言っても過言ではありません。これもすべて、施設、電力、信号などなどが外注化された結果です。それが今度、われわれの働く検査・修繕業務でも行われるということは、本当に安全の崩壊につながると思います。
われわれ動労千葉はJR東日本の職場から、この外注化攻撃を粉砕するために先頭に立ってがんばります。全国の皆さん、ぜひ力を貸してください。
反戦を第一級の課題に闘い抜く
動労総連合水戸委員長 照沼靖功さん
高市政権打倒・中国侵略戦争阻止へ、反戦闘争を労働組合の第一級の課題として闘うことが求められています。攻撃の狙いは労働組合つぶしであり、国鉄闘争の最後的解体です。
JR東日本は5月、「JR東日本グループのさらなる飛躍に向けた新たな組織と働き方について」という提案を出してきました。会社自体を大再編し、現場の業務をすべて外注化して、金もうけできる事業だけをJR東日本が担うということです。人事・賃金制度の改悪をめぐっては、「国鉄由来のあり方からの脱却」と言っています。JR東日本が率先してやっているのは「労組なき社会」化の実現であり、戦争動員のために労働者を団結させないことが会社の狙いです。こうした中で、事故が多発し安全が崩壊しています。
われわれは攻撃と真っ向から対決し、反戦を労働組合の第一級の課題に掲げて全力で闘います。
久留里線存続へ地域と共に闘う
久留里線と地域を守る会代表 三浦久吉さん
この3年間、われわれは久留里線の廃線攻撃に真っ向から反対し、組織もつくって闘ってきました。
JR東日本は、久留里線の10㌔メートルにも満たない区間を廃線にして、これを大きな突破口にJR全体のローカル線の赤字線区をすべて廃線にしようとしています。昨年末にJRが廃線・バス転換を発表すると、君津市長の石井宏子はまったく恥ずべきことに、地域の声も聞かずにこれに賛成しました。
しかし地域の皆さんは、絶対に鉄道を残して地域を活性化し過疎化を食い止めるという意志が強い。自信をもって、今後とも闘っていきたいと思います。絶対に、勝つまであきらめません。ぜひ廃線反対の署名への賛同をお願いします。
三里塚から

声上げ勝つまで闘う
三里塚芝山連合空港反対同盟 市東孝雄さん
10月12日に開催を予定していた三里塚全国集会は、苦渋の決断として中止という形をとりました。本当に申し訳なく、おわび申し上げます。
いま三里塚では、機能強化という名目で予備工事のようなものが始まっています。「第2の開港」という形でのC滑走路建設は、民有地の買収がまだ80%くらいまでしか進んでいません。「経済や雇用がよくなる」、そんなのはうそっぱちです。住民を追い出して廃村化したところに誰が来ますか。
反対同盟は来年で60年になります。半世紀を通して共闘・支援してくださった動労千葉をはじめ、市民、学生、原発と闘う福島、新基地建設と闘う沖縄と共に、常に声を上げ勝つまで闘う意気込みで闘っていきます。これからもご支援よろしくお願いいたします。
福島から

戦争の時代許さない
希望の牧場よしざわ代表 吉澤正巳さん
福島のあの原発爆発事故から14年が過ぎました。僕たちの浪江町はかつて2万1500人、今は10分の1の姿です。2200人しか人は住んでいません。そういう状態で果たして復興と言えるでしょうか。
汚染水が今、第一原発から流されています。そして、国はため込んだ汚染土を無理やり全国にばらまこうとしています。本当に許せない。そして福島原発事故の反省もなく、全国の古くなった原発の再稼働、新しい原発をつくるというとんでもない計画、原子力潜水艦を日本でも持とうなんていう話が出始めています。その先には必ず日本の核武装という話もわき上がってくると思います。
実力で戦争の時代への逆戻りを止めようじゃありませんか。東海第二原発などの再稼働が狙われています。原発の時代をみんなで終わりにし乗り越えていこう。
パレスチナ連帯

ガザに届く闘いを!
アラブ未来協会 田中博一さん
本日、皆さんとの連帯のためにガザからメッセージが届いています。是非とも、皆さんの気持ちがガザに届くように本日の闘い、よろしくお願いします。
ガザ地区民間防衛報道官のマフムード・バサル氏からです。「ガザの苦しみは今も続いている。世界の沈黙は人間性の欠如の傷であり、日々深くなっている」
ガザ市の広報官アセム・アンナビ氏からです。「停戦以来、疑問は尽きません。これから何が起こるのか。何を信じてよいのか、何に頼ってよいのか分かりません」
ガザ市民のジハード・ヘレス氏からです。「ガザのきょうだいたちを忘れないでください。世界中が私たちのために立ち上がってください。戦争を止めてください」
Free Free Palestine! Save Save GAZA!
極右・高市打倒へ怒りの決起
反戦闘争の訴え
今立つ地点は高市打倒だ
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん

落ち目の公明は泥船の自民とたもとを分かち、同じく落ち目の維新が自民と船団を組んだ。共に船底に大穴が開いている。
目を世界に転じよう。ガザは今もって死者の数が増え続けている。トランプは世界核戦争への道を広げているだけで、一瞬の平和ももたらしてなどいない。
10月28日、日米首脳会談でトランプ・高市は「日米同盟のさらなる高み」と言った。何を指すのか。2人の空母上のあのパフォーマンス、彼らが戦争を求める極悪の輩(やから)であることを何よりもリアルに示した。続く米中首脳会談でトランプと習近平は通商措置を緩和すると言い、「雪どけ」などと報じられた。違う。真相はレアアースの輸出規制で追い詰められたトランプが1年の猶予を願い出て窮地をしのぎ、開戦のチャンスをつくり直した。それだけのことだ。
くだらない論評が新聞やテレビ、ネットにあふれている。物事を正しく論評することが、今ほど求められていることはない。だが一方、論評しているだけでは歴史は変わらない。いわんや失望したり悲嘆したりしているだけでは、絶望の傍観者に成り下がる。
私たちが今立つ地点はどこか。高市打倒だ。再びの中国侵略戦争を阻止することだ。戦争から内乱へ、新しい社会をつくろう。私たち弁護士も11月14日には反戦デモに立つ。この闘いは広がる、そのことを確信しよう。手をつないで立ち上がり、多くの人々と肩を組んで行動しよう。
高市・トランプ倒し核戦争阻む
8・6ヒロシマ大行動実行委員会 住廣美智子さん
昨日、トランプが核実験の再開を指示しました。徹底弾劾しましょう。高市内閣が発足し、米帝トランプとともに中国侵略戦争、核戦争へとますます突き進んでいます。これは戦争をしなければ延命できないという帝国主義の叫びです。
広島での女性差別事件で、私は性差別・性暴力の問題に向き合わなかった自分自身を一番許せず、怒りが湧き上がり続けています。革命的女性解放闘争を断固前進させ、高市政権打倒の先頭に立ちます。
今年の8・6原爆ドーム前集会は権力の妨害をものともせず、勝利しました。労働者や被爆者、青年・女性の怒りを弾圧できるわけがありません。高市内閣打倒の闘いを広島で、全国で巻き起こそう。
星野・大坂精神で勝利の大道を
無実の政治犯・星野さん大坂さん全国救援会共同代表
星野暁子さん
星野文昭の国家賠償請求訴訟は画期的な一審勝利判決を勝ち取りました。12月24日の控訴審第2回で結審となる見込みです。
獄中8年を迎える大坂正明さんには一審20年の反動判決が出され、控訴審までに1万人署名を集めようと呼びかけています。
星野・大坂の半世紀の闘いは、弾圧に屈しない歴史と闘いをつくり上げてきました。米日の中国侵略戦争が切迫する中、安保・沖縄闘争を爆発させることが、星野国賠控訴審闘争に勝利し、大坂さんを奪還する道です。高市政権を打倒し、戦争を止めましょう。青年・学生・女性を先頭に、星野・大坂精神で勝利の大道を切り開きましょう。

沖縄から実力で戦争阻止
改憲・戦争阻止!大行進沖縄 松本未土さん
米日による中国侵略戦争は日帝の全面的な参戦なしには行うことはできません。私たちが住む沖縄を戦場にすることが大前提です。辺野古新基地建設が強行され、米軍基地の強化と自衛隊基地の強化・拡大、ミサイル基地化、侵略最前線基地化が進められ、大規模な軍事演習も琉球弧を軸に行われています。同時に米兵による事件・事故、女性暴行事件が頻発しています。絶対に許せない。
すでに戦争は始まっている。それが沖縄の実感です。もっともっと基地と戦争の犠牲になれ、侵略の先兵になれということです。沖縄戦を絶対に繰り返してはいけない。もう二度と戦争の犠牲者にも加害者にも絶対になってはいけない。何より日米安保の最大の実体である沖縄から、戦争を実力で阻止し、トランプ・高市を反戦闘争の内乱的な爆発で打倒する闘いを、沖縄は力強く闘っていきます。反戦闘争と女性解放闘争、差別・排外主義との闘いを一体で闘える私たちの運動体こそが、帝国主義を打倒し、人間が人間らしく生きられる世の中をつくり出す力を持ちます。
闘う中国・アジアの被抑圧民族と連帯し、全基地撤去・安保粉砕・日帝打倒、本土―沖縄を貫く安保・沖縄闘争を大爆発させ、中国侵略戦争を止めよう。
連合うち破る闘いここに
報告と決意

組合方針に反戦
日教組奈良市 西谷内寛子さん
今年度、日教組奈良市は「中国への侵略戦争絶対反対で闘おう」を第一の方針としました。戦争が現実化する今、「戦争を必要としない社会をつくる」。この選択肢以外ありません。
なぜ生きることがこれほど困難なのか? 権力者が労働者を搾取し、労働者の不満が爆発しそうになると差別・排外主義をあおり、挙国一致体制を築いて生き延びようとするからです。労働者が主人公になる新しい社会をつくるために真の労働者の党をつくろうではありませんか! 戦争を止め社会を変える力はここにあります。一人ひとりが組織者になって11月集会運動を推し進めましょう。
戦時の官吏拒否
自治労越谷市職員組合 斎藤知春さん
自治体労働者は、中国への侵略戦争で延命するしかない国家のために働いているのではありません。この物価高で、自治体の窓口には生活苦にあえぐ住民の声があふれています。日々、矛盾と絶望を感じていてもこのままでは自分たちが戦争の推進者にさせられる。8月6日、広島原爆ドーム前に広島市職員が警察とともに登場して弾圧する姿はまさに戦時の官吏でした。
現場には怒りと反戦の思いがあります。労働者を裏切る連合を打倒し、自治体労働者こそ中国侵略戦争への協力を拒否し、住民の動員を阻止する闘う労働運動をつくり出す決意です。
国鉄闘争に続く
JP労組 小平大介さん
私たちの職場は、郵政民営化による「コストカット絶対主義」の果てに安全破壊が常態化されました。それが長年にわたる「不適切点呼」問題です。会社は反省せず、問題の根本である人員不足を解決せずに、今までやらなかった点呼を防犯カメラと管理者による監視体制のもとで、強制的に私たちにやらせています。
この「監視と過酷労働」の論理こそ、戦争へつながる道です。政府は「台湾有事」をあおり大軍拡を進めている。私たちを疲弊させ、戦場に動員しようとしている。国鉄闘争の不屈の闘いに続き、私たちも郵政の現場から決起します。
女性の怒りを!
一陽会労働組合委員長 坪井静さん
極右高市政権の登場は、帝国主義として生き残るためには戦争をやるしかないという絶望的な国家意志です。高市は女性が先頭に立ち、中国侵略戦争をやろうとしている。私はそれを真っ向迎え撃ち、医療介護福祉労働者、女性、全労働者階級の総決起で中国侵略戦争絶対阻止の闘いの先頭に立ちます! 私たち日本の労働者階級は、アジア人民2千万人虐殺の歴史を二度と繰り返してはならない。歴史的使命として、高市を打倒しましょう。医療介護現場が戦争に動員されるとわかった時、決起しない医療介護福祉労働者はいない。反戦に組織、組織、組織しましょう。女性たちの根底的怒りを呼び起こし、戦闘的女性解放の闘いを推し進めましょう!
職場に分け入り
自交総連SKさくら交通労組執行委員長 河野晃興さん
職場の仲間と一緒に参加しています。タクシー産業でも変化が起きています。車いすでも乗車できるタクシー車両への補助金が9月からストップし、車が足りません。一方で高市政権は防衛費の増額を宣言。それは結局、労働者を犠牲にします。先日の団交で、会社は賃下げに言及しました。
さくら労組はこの間、職場の団結に依拠し抜いて15年ぶりに団体交渉にワンマン社長を引きずり出しました。また自交総連北海道地連再建もかちとりました。
若者は政治的に活性化しています。今こそ職場に分け入って、差別・排外主義と対決して外国人労働者と共に闘い、極右・高市政権を打倒する労働運動をつくり出していきましょう。
帝国主義打倒へ闘う
全学連書記次長 渡辺祥英さん

全国300万学生を代表して、全学連から決意表明を行います。戦争の時代=革命の時代は帝国主義の抑圧・差別の激化の前に屈服して取り込まれるか、人生をかけて革命に立ち上がるのか、あらゆる人間に選択が問われる時代です。
私たちは10・5、10・7闘争を闘い、機動隊と激突し帝国主義への怒りをたぎらせてきました。職場を止める労働者の闘い、多くの困難・抑圧・差別を受けても怒り闘う仲間たちの闘いに感動して、私たちはここにいます。私と共に数多くの学生が参加したことを、喜びをもって報告します。
全学連はあらゆる日和見主義と決別し、帝国主義を打倒し革命に勝利するその日まで闘います。「連帯し、侵略を内乱へ」共にがんばっていきましょう。
排外主義に抗し国境越え団結
国際連帯の訴え


政権退陣を超え「社会大改革」へ
民主労総ソウル地域本部事務処長 キムホジョンさん
2024年初冬、ユンソンニョルの非常戒厳宣布に対し民主労総は「反民主独裁を許さない」と緊急声明を発表し無期限ゼネストを決意。5カ月近く市民社会団体と連帯し街頭闘争を組織し、弾劾まで闘いました。今回の闘いは、単純な政権退陣闘争を超えて「社会大改革」という議題を社会に提示し、多様な少数者の声が響き渡る連帯の広場をつくり出しました。
APEC首脳会議に対し、民主労総は国際民衆行動を組織し、反対しました。トランプとイジェミョン政府は韓国に対する関税爆弾と経済収奪に合意。より憂慮されるのは米インド太平洋軍事戦略に伴う原子力潜水艦建造、核燃料供給まで決定したことです。戦争危機を高める非常に危険な決定です。
米日の中国侵略戦争阻止! 米・イスラエルのパレスチナ・ガザ虐殺阻止! 外国人労働者・難民の強制送還阻止! 民営化・労組破壊・非正規職化阻止闘争を共に闘います。国際的に団結すれば、労働者は負けない。力強く闘いましょう。トゥジェン!
団結した労働者は打ち砕けない
民主労総金属労組旭硝子支会長 チャホノさん

労働組合をつくったら解雇され、9年2カ月ぶりに勝利し復職しました。旭硝子(ガラス)支会の闘いは、非正規職労働者が22名という少数で闘っても勝利できることを示しました。勝利できた第一の理由は、しっかり団結したからです。労働者の団結が最も重要です。解雇されたおかげで日本の同志たちにも会い、国際連帯とは何かを全身で学びました。
韓国には日本の企業・韓国オプティカルハイテックから解雇され、闘っている労働者がいます。女性労働者が600日の高空籠城(ろうじょう)を行いました。日東電工の横暴に立ち向かっている韓国オプティカル闘争に多くの関心と連帯をお願いします。
韓国では「サード配備反対」を掲げて10年、住民たちを中心にサード軍事基地前で戦争に反対する闘争を粘り強く繰り広げています。帝国主義に立ち向かい、労働者の団結と国際連帯がどれほど重要かを気付かされました。
私たちが団結すれば、どんな政権でも打ち砕くことはできません。共に闘い、共に勝利しましょう。
独裁軍支援する日本政府許さぬ
在日ミャンマー人 テンテンウさん

ミャンマーでは今、民主化活動が進んでいます。独裁軍が負けているのは確かです。それを隠すために独裁軍はデマやうわさ、映画まで作って人々をだまそうとしています。独裁軍は、空爆を続けながら選挙をやると言っていますが、誰も信じていません。
その独裁軍を支援しているのが中国であり、日本です。日本で独裁軍への支援に反対していることをミャンマーで戦っている若い人たちに伝えています。どうか続けて私たちを支援してください。
私たちは戦争に絶対反対して闘います。コツコツ働いたお金が防衛費に使われることは絶対に許しません。労働者の権利を守るため、団結して自分の未来を切り開くために、労働者自身が闘う必要があります。
反戦闘争と一体で入管と闘おう 在日3世・被爆3世 広島連帯ユニオン 鄭伊佐さん
類を見ない差別と排外主義、戦争突入の高市政権に強い危機感と怒りを持っています。法務省の「不法滞在者ゼロプラン」は、「外国人により国民の安心・安全が脅かされている」と言いますが、民衆の安心・安全を脅かしているのは、中国侵略戦争へと舵(かじ)を切っている政府と支配階級ではないでしょうか!
在日朝鮮人を管理・監視するためにつくられた入管体制が、戦争情勢の中で在日外国人に激しく降りかかっています。反戦闘争と一体のものとして入管闘争を発展させ、労働者民衆の国際的団結で戦争と差別のない社会をつくりましょう。トゥジェン!
閉会あいさつ
今日結びついた力発展させよう
国鉄闘争全国運動呼びかけ人 浅川雅己さん

高市反動政権が一連の国際会議や首脳会談を行いました。世界の資本主義・資本家階級が、世界で侵略戦争を推し進め、労働者を犠牲にしても自らの生き残りのためにその手を緩めない決意が残虐に示されました。戦争推進の政策に、私たちは尻込むことなく闘わなければいけません。
私たちの運動はすでに、日本における新自由主義の一大発火点と言える国鉄分割・民営化に対する闘争を諦めることなく闘い抜き、裁判闘争においても勝利まであと一歩という前進をかちとっています。そして韓国・旭硝子の仲間が述べていたように、少数でも団結すれば負けることはない。私たちの運動が彼らの団結を強める力となったのであれば、それは私たちの運動の一つの成果として誇りに思っていいことです。
全国労働者総決起集会は今年、大きな障害にぶつかりました。しかし今日、私たちはその障害を乗り越えつつあると思います。南は沖縄から北は北海道まで、闘う労働者の結集がかちとられました。それは国境を越えた連帯としても示されています。われわれの現場の闘いはまだ小さな点で散らばっていますが、一つの中心に結びついたと思います。線を太くし、点を増やして、面へ発展していくことができるはずです。
戦争とあらゆる差別のない世界を目指す第一歩として、今日も街頭に繰り出しましょう。