辺野古 大浦湾埋め立て阻め 沖縄圧殺狙う高市

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週刊『前進』04頁(3424号02面02)(2025/12/01)


辺野古 大浦湾埋め立て阻め
 沖縄圧殺狙う高市


 防衛相・小泉進次郎が先島諸島を訪問するただ中で11月22日、辺野古新基地建設をめぐって防衛省沖縄防衛局が28日にも大浦湾での埋め立て工事を開始する予定であることが判明した。すでに埋め立て区域を囲む護岸の造成や「マヨネーズ状」といわれる軟弱地盤の改良工事は強行されているが、大浦湾側での本格的な埋め立て作業が実施されれば初の事態となる。米日帝国主義が中国侵略戦争に突入する中での巨大な侵略基地建設の強行を絶対に許してはならない。
 日本政府は2023年末に沖縄県に代わって工事の設計変更を承認する「代執行」を強行し、昨年12月から海底に砂をまく作業を開始。今年1月には杭打ちの作業も開始した。しかし、最深70㍍の海底に7万1千本もの杭を打ち地盤を強化するなどという前代未聞の難工事に何の成算もない。
 こうした状況で、基地建設の是非を争点として来年1月に告示される名護市長選を前に開始される「本格埋め立て」の目的は、「沖縄の『戦意』をくじく」こと、すなわち沖縄の反戦・反基地闘争の圧殺であり、高市の「台湾有事は存立危機事態」発言と一体の攻撃だ。辺野古基地には弾薬庫エリアも整備されるなど、中国侵略戦争に向けた機能強化が狙われている。
 しかし何より、30年近くにわたり沖縄―全国から辺野古現地に駆けつけてきた労働者人民の不屈の実力闘争こそが計画に破綻を刻印している。今こそ新基地建設計画粉砕・戦争阻止へ闘いを強めよう。
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