獄中同志の新年アピール 日帝・高市打倒の大反戦闘争を

週刊『前進』08頁(3428号04面02)(2026/01/01)


獄中同志の新年アピール
 日帝・高市打倒の大反戦闘争を


(2026星野カレンダー(☆絵・星野文昭☆詩・星野暁子/頒価1200円、「未来につながる世界の子どもたち」部分) 故・星野文昭同志は、11・14渋谷闘争へのでっち上げ殺人罪で無期囚に。再審を求めて闘うが2019年春、肝臓がん手術後死亡。獄死の責任を問う国賠訴訟で25年3月24日、東京地裁が国の責任を認定。現在、控訴審。)


 70年安保・沖縄決戦―71年11・14渋谷暴動闘争での殺人罪でっち上げ弾圧と闘う大坂正明同志、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧と闘い、今年5月に出獄を迎える須賀武敏同志の新年アピールです。反戦闘争の大爆発と一体で大坂同志の無罪を控訴審で勝ち取ろう!(編集局)

不屈に絶対反戦を闘おう!
 東京拘置所在監9年 大坂正明同志


■1971年11・14渋谷暴動闘争戦士。殺人罪でっち上げ弾圧で2017年逮捕。東京地裁で23年12月に懲役20年の不当実刑判決。控訴審を闘う。76歳。


 戦後80年目にして、日本が直接参戦する戦争危機が最も迫った新年を迎えました。
 高市自身が中国を挑発し、侵略を公然と宣言するのは、それだけやる気と自信が充満しているからです。27年開戦ではなく、26年に繰り上がることもありえます。私たちにとって26年の反戦闘争は、たとえ「牢に満つるとも」、絶対反戦を闘い抜く年です。
 高市政権は今、軍事費の大増額と軍備の増強をはじめ、戦争に必要なあらゆる準備を進めています。なかでもスパイ防止法策動は、反戦闘争の根絶を狙う実に凶暴な攻撃です。
 8・6広島暴処法裁判において5名全員に有罪判決が出されましたが、権力はこの暴処法とスパイ防止法によって反戦行動も反戦思想をも網にかけ、全てを圧殺しようとしているのです。今回の広島の裁判は、1世紀も前に作られた暴処法が今も有効であることを示すことによって戦時司法に向けた大きな転換点になったと思います。
 検察は暴処法によっていかなるデッチあげでも有罪にできると確信し、裁判所もますます判検一体を強め戦時司法として「反戦は有罪」との攻撃を強めてきます。
 また高市政権は、排外主義・愛国主義を煽(あお)り、戦争に必要な挙国一致・総動員体制を作りあげようとしています。そのために「不法外国人」を摘発するというのです。この外国人とは、主に中国人を指していることは明らかです。SNSでは「嫌中」が叫ばれているそうです。
 私たちはこのようなイデオロギー攻撃との対決も強化しなければなりません。排外主義に組織される人たちの多くは、生活苦から逃れたいとの思いからだと考えられます。生活苦は排外主義によるのではなく、その元凶である帝国主義を倒す以外にはないのだということを訴え続けることが重要です。
 この戦争を目前にした情勢下で、私たち一人ひとりに求められることは、権力による凶暴な弾圧や、民間反革命の暴力が襲いかかろうと、怯(ひる)むことなく粘り強く立ち向かう不屈性です。沖縄・辺野古の闘いに学んで闘い抜くことです。
 不屈に闘うことが労働者民衆を揺り動かし、大きな反戦のうねりを作り出します。それを実現すれば戦争を止めることができます。
 26年は真の意味で決戦の年となります。労働者民衆を揺り動かす闘いを実現しましょう。

革命開始を告げる希望の年
 横浜刑務所在監8年 須賀武敏同志


■1986年の迎賓館・横田ロケット弾戦闘の爆取でっち上げ弾圧で懲役11年の不当判決を受け、2018年2月下獄。今年5月23日が満期出獄。81歳。

 今年こそ、アメリカ、中国、アジアの闘う人民と連帯し、核戦争も辞さない中国侵略戦争に突進する日米帝国主義打倒の決戦死闘の年です。
 高市首相の「台湾有事は日本の存立危機事態」発言は、14億中国人民と2400万の台湾人民に対して、「台湾をめぐって日本が集団的自衛権を行使することもありうる」とアメリカのトランプ政権の国家意思を先取りして公言したのです。宣戦布告に等しいすさまじい戦争挑発発言です。
 この暴挙に「日本の軍国主義は『存立の危機』を口実に幾度となく対外侵略を行った。日本が同じ過ちを繰り返そうとしている」と中国が抗議するのはあまりにも当然です。
 考えて見ればいい。日本は日清戦争によって台湾を強奪し、50年間植民地支配し、15年にわたる中国侵略戦争で中国全土を焼き尽くし、殺し尽くし、略奪し尽くすの三光作戦で、1千万人を超える人民を虐殺したのである。この日本軍国主義の植民地支配と侵略戦争で受けた歴史的経験は決して消えることなく人民の中に息づいている。
 ところが、与党どころか野党も連合もマスコミも一斉に高市発言を擁護し、逆に中国を非難し、中国を懲らしめろと声高に排外主義をあおり立て、高市政権の大軍拡、戦争断行の国家総動員体制強化、スパイ防止法などの治安弾圧政策を後押しする文字通りの中国侵略戦争の推進者に成り果てているのだ。
 開戦すれば、第2次世界大戦の百倍、千倍を超える、文字通りの相互せん滅の死闘と戦禍を日本、中国、アジア全域だけでなく、全世界に拡大し、全世界を一瞬のうちに焦土と廃虚と化す生き地獄にたたき込むリスクがあるのです。
 だから、これを阻止する日米帝国主義打倒の闘いは、文字通り人類解放に直結する、全世界の労働者階級人民の歴史的使命であり、自らの人間解放のかかった、女性解放の、プロレタリア解放の、民族解放の事業を達成する崇高な営為なのです。
 2026年こそ、革命の開始を告げる希望に満ちた年になるに違いない。私もその一翼を獄中で担い、今年は必ず勝利者として出獄します。


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