中国侵略戦争に屈服する日本共産党 「祖国を守れ」で日帝を擁護 帝国主義打倒の革命に敵対

週刊『前進』04頁(3431号03面02)(2026/01/26)


中国侵略戦争に屈服する日本共産党
 「祖国を守れ」で日帝を擁護
 帝国主義打倒の革命に敵対


 1・23衆院解散―2・8総選挙は、高市・自民党が言う通り、日本帝国主義が中国侵略戦争を遂行するために「国の根幹を大転換」するクーデター的反革命攻撃だ。高市は、年頭からアメリカ帝国主義が国家安全保障戦略(NSS)を発動し、中国侵略戦争―世界戦争に全面突入したことに対応し、何としても戦時独裁的体制を確立し、中国侵略戦争を日帝自身の「第一次的責任」(NSS)で遂行するために必要なすべてを「前倒しで」貫徹しなければならない。この歴史的大転換にあって、立憲民主党と公明党は「中道改革連合」を結成し、「存立危機事態での自衛隊参戦は合憲」「日米同盟基軸に抑止力・対処力を強化」を公約として掲げ、すでに中国侵略戦争翼賛体制を形成している。他の全野党も今回の選挙の「最大争点」である中国侵略戦争に一切触れず、「国益擁護」「祖国防衛」の立場に立っている。最も犯罪的役割を果たしているのが日本共産党スターリン主義である。この総選挙過程において、日本共産党の敵対を粉砕し、日帝・高市の中国侵略戦争阻止の反戦闘争、革命的大衆行動を大爆発させよう。

反帝・反スタを貫き反戦闘争を

 日本共産党は、「平和」「戦争国家づくり・軍拡反対」などを掲げながら、帝国主義の矛盾が現実に戦争として爆発している最中で、帝国主義打倒の革命に敵対している。帝国主義のもとでの平和や改良が可能であるかのような幻想を必死に振りまいて、青年・学生・女性をはじめ労働者階級人民の決起を抑圧し、圧殺しようとしているのだ。絶対に許せない。
 米日帝国主義の中国侵略戦争を阻止する反戦闘争を徹底的に闘いぬくためには、スターリン主義の問題を避けて通ることはできない。中国スターリン主義は、米帝・日帝の中国侵略戦争に対して、アメリカ、日本、世界のプロレタリアートに国際的な反戦闘争を呼びかけ世界革命を対置するのではなく、核を含む反人民的な軍事的対抗に走り、台湾人民を武力攻撃の対象として、帝国主義の軍拡と戦争に格好の口実を与え、中国侵略戦争―世界戦争を促進している。
 日本共産党スターリン主義は、米帝の中国侵略戦争―世界戦争がNSSの発動として年頭から激しく火を噴き、帝国主義の基本矛盾が世界戦争として爆発するということが「事実」となっているこの時に、帝国主義に向かって「軍事ではなく平和外交を」などと説教している。そして、労働者階級に向かっては、この帝国主義の下での「平和」「民主主義」が可能であるかのように必死に思いこませ、労働者階級が帝国主義打倒の闘いに決起することを全力で妨げ、革命に敵対しているのである。
 日本共産党は、昨年11月の高市の「台湾有事は存立危機事態」発言を「日本の国益を損ねる外交的失態」などと言っている。高市発言を日帝の中国侵略戦争への決定的踏み込みとして弾劾するのではなく、逆に日帝の「国益」を守る観点から「外交的失態」などと非難している。日本共産党は12月の「中国軍機のレーダー照射」問題についても「危険な行為であり、遺憾だ」と中国に対する排外主義宣伝の一翼に加わった。
 そもそも日本共産党が守ろうとしている「日本の国益」とは何か? それは労働者階級人民の利益とは縁もゆかりもない、一握りの日帝ブルジョアジーの利益だ。労働者階級人民には低賃金と物価高、生活困窮しかもたらさない「利益」だ。そしてこの日帝ブルジョアジーの利益=国益を守るために、日帝が延命するために、労働者にもっと犠牲を押しつけ、途方もない大軍拡をやり、そして労働者を再び侵略戦争に動員しようとしている。
 労働者人民はこのような国益擁護・祖国防衛の立場を断固拒否し、労働者階級自身の利益と解放のためにこそ闘い、帝国主義の侵略と戦争が生み出す危機を内乱に転化し、革命に勝利しなければならない。そして日本における中国侵略戦争阻止の反戦闘争を「二度と中国・アジア侵略を許さない」という血債の立場も貫いて必死に闘いながら、中国の労働者人民に帝国主義の侵略戦争阻止の闘いとスターリン主義打倒の闘いを一つのものとして闘うことを呼びかけるのだ。このような立場に立ちきってこそ、日帝のあらゆる排外主義、国益主義、祖国防衛主義の攻撃を粉砕し、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を徹底的に闘いぬき、中国侵略戦争の革命的内乱への転化を闘い取ることができる。それは必ず日本と中国の労働者人民の国際連帯をかちとり、反帝・反スターリン主義世界革命の展望を切りひらくものとなる。

不破のもとで安保・自衛隊を容認

 長い間、日本共産党の最高幹部だった不破哲三が昨年12月に死去した。不破こそ日本共産党の帝国主義への屈服と反革命化を推し進めた人物であった。1990年前後のソ連・東欧スターリン主義の歴史的破産・崩壊の中で存亡の危機を深めた日本共産党・不破は、革命家マルクスの思想と理論の革命的核心を解体し、「科学的社会主義」と称してマルクス主義を放棄した。さらに、ロシア革命に勝利したレーニンの帝国主義論、国家・革命論の決定的な意義を全否定した。不破が行った一連の「理論的」作業は、スターリン主義の歴史的破産を取り繕い、日本共産党が資本家と「平和的に共存」するための反革命的な営為だった。
 日本共産党・不破は2000年に党規約を改定し、それまでの「日本共産党は日本の労働者階級の前衛政党であり」としていたのを「……同時に、日本国民の党である」という規定を新たにつけ加えた。労働者階級が革命の主体、指導的階級であることを否定し、国家主義、国益主義を前面化させたのである。加えて、それまで規約にあった「社会主義革命をへて日本に社会主義社会を建設し、それをつうじて高度の共産主義社会を実現する」の文言を削除し、代わって「共同社会の実現をめざす」という没階級的な、ブルジョアジーに受け入れられる言葉に置き換えた。
 04年(第23回大会)の党綱領の改定で「現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく……民主主義革命である」とわざわざ「社会主義革命ではなく」と強調し、さらに「それらは、資本主義の枠内で可能な民主的改革である」とした。このように不破は支配階級に向かって「安心して下さい。私たちは資本主義をひっくり返すような革命は、絶対にやりません」と全面的に屈服し頭を下げ、忠誠を誓ったのである。天皇制や自衛隊もこの時に容認した。
 日米安保と自衛隊について、03年7月の講演で不破は次のように述べた。
 「すでに半世紀、国民は自衛隊とともに生活してきました。〝安保条約と自衛隊なしに日本の安全は守れない〟ということが、国をあげて広められてきました。憲法と自衛隊との矛盾を解決するには、やはり、国民の合意というものが何よりも大事になります」
 このように言って不破は日米安保と自衛隊は必要だと開き直ったのである。
 不破=日本共産党は、軍事的脅威は「平和な日本」の外から来るものであるかのように言い、侵略戦争のためにある日米安保と自衛隊を全面的に容認した。そして、「国民の合意が大事」という形で、党としての屈服・裏切りを正当化したのである。
 日本共産党は、スターリン主義の歴史的破産を、このように日帝支配階級に一層屈服することで、のりきろうとした。この不破路線を忠実に継承したのが今日の日本共産党である。日本共産党は2015年の安保・戦争法をめぐる過程の「国民連合政府」構想で一段と屈服を深めた。
 日本共産党は、戦前・戦中・戦後を経て今日まで自党が「平和と民主主義の旗を掲げて不屈にたたかい続けたことは、日本の平和と民主主義の事業にとって不滅の意義をもった」(綱領)と自賛する。
 だが、戦争と革命の時代に、帝国主義打倒ぬきに「平和と民主主義」を強調することは、スターリン主義が再び三度、世界革命に敵対する反革命として登場するということである。

「平和と民主主義」で革命を圧殺

 第2次世界大戦で、ソ連スターリン主義とその傘下の各国共産党はレーニン主義的原則「帝国主義戦争を内乱へ」をかなぐり捨て、プロレタリア革命を放棄し(二段階革命論)、相対立する帝国主義陣営の一方の側(米英仏)に立って帝国主義の強盗戦争、勢力圏の争奪戦争に参戦した。スターリン主義はそれを「民主主義対ファシズムの戦い」と称して正当化した。
 戦後の激動期にスターリン主義は、全世界で巻き起こった労働者階級の革命的闘争を圧殺し、それと引き換えに勢力圏の分割で帝国主義と取引した。戦後革命期に日本共産党は、日本を占領した米軍を「解放軍」と美化し、戦後革命を裏切り、日本帝国主義の復興と再建を助けた。
 このようにスターリン主義による世界革命の裏切りを重大な要因として、数千万人が虐殺され原爆投下にまで行きついた第2次世界大戦があり、戦後革命の世界的敗北があった。戦後も無数の侵略戦争が行われ、パレスチナ人民に対する迫害と大虐殺が繰り返されてきた。この帝国主義の政治の継続として現在の中国侵略戦争がある。
 この歴史を振り返るならば、日本共産党が帝国主義打倒を放棄し革命に敵対する「平和と民主主義の党」を自賛していることは全く反労働者的である。スターリン主義によるプロレタリア革命の裏切りの歴史を開き直り、帝国主義戦争を阻止する唯一の道である「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いに真っ向から敵対しているのである。
 まさに今、共産主義者の党は、米日帝の中国侵略戦争を内乱に転化し反帝・反スターリン主義世界革命を実現するために、労働者階級の最先頭に立って闘わなければならない。そのために、「革命的情勢が現存することを大衆に明らかにし、この情勢の広さと深さを説明し、プロレタリアートの革命的自覚と革命的決意を呼び覚まし、プロレタリアートを助けて革命的行動に移らせ、こういう方向に向かって活動するために革命的情勢に応ずる組織をつくりだすという義務」(レーニン「第二インタナショナルの崩壊」)を全面的に実践することが死活的に求められているのだ。
 「共産党」の看板を掲げながら革命の圧殺に走る日本共産党の敵対を粉砕し、労働者階級人民は反帝・反スターリン主義世界革命をめざして全力で闘おう。
(畑田治)
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