米ミネソタ州でゼネスト ICEの襲撃・虐殺に怒り
週刊『前進』04頁(3432号03面03)(2026/02/02)
米ミネソタ州でゼネスト
ICEの襲撃・虐殺に怒り

(写真 マイナス20度を下回る極寒の中、ゼネストに参加した数万人が街頭に飛び出しデモ【1月23日 ミネソタ州ミネアポリス】)
アメリカ帝国主義は1月3日のベネズエラ侵攻で中国侵略戦争を一挙にエスカレートさせた。「域外勢力(=中国)を西半球から排除する」という国家安全保障戦略(NSS)を発動し、「軍事力がすべて」だということを中国と全世界に突きつけたのだ。
トランプが第2期就任早々、軍隊で都市を制圧するプランを実行したことは、この中国侵略戦争―世界戦争突入と一体だ。「アメリカ第一」の国家主義・排外主義をあおり、軍の力で反トランプ的勢力・階級的運動を暴力的に解体・一掃して戦争翼賛・戦時体制に引き込もうとしているのだ。
ミネソタ州ミネアポリスでは、移民税関捜査局(ICE)の部隊が街頭を制圧し、令状なしに個人宅や学校、職場に侵入して「不法移民」の疑いで連行している。病院の重病者病棟にまで侵入し、患者の個人情報を渡すよう医師や病院の職員に強要している。さらには、幼児を拘束して人質にし、親を逮捕することまでやった。米軍の侵略戦争と都市占領支配の手法を国内に持ち込んだのだ。
だがミネアポリスは、2020年5月の警察によるジョージ・フロイド氏虐殺に対する実力闘争で警官隊を撃破し、警察署の包囲・解体闘争に勝利して全米のブラック・ライブズ・マター(BLM)運動を牽引(けんいん)した地だ。
反ICEデモへの弾圧を監視していたレネ・グッド氏が1月7日に殺害されるとデモは一挙に拡大し、ゼネストを求める声が高まった。ミネアポリスの運転手労組チームスターズや米労働総同盟・産業別組合会議(AFL―CIO)ミネソタ州連盟などの既成労組幹部はゼネストに反対したが、現場労働者の闘いによって押し切られた。
AFL―CIO州連盟も1千以上の加盟労組の代表による投票でICEの撤退などを求めるゼネストを支持する声明を出さざるをえなくなった。さらに全米へと連帯ストが広がり、オハイオ州やジョージア州では高校生のストが闘われている。これは1946年のオークランドのゼネスト以来80年ぶりであり、規模の大きさでは34年のミネアポリスのゼネスト以来だ。
ゼネスト当日の1月23日には、マイナス20度以下の厳寒をおして6万人以上がミネアポリスをデモ。多くの個人商店もスト連帯の看板を掲げて休業し、各所でICEや他の弾圧部隊の攻撃からデモ隊を守るバリケードが築かれた。ICEに宿を提供したホテルを包囲する実力行動も行われた。
翌24日にはさらに巨大なデモが行われ、その弾圧監視活動を行っていた37歳の看護師アレックス・プレッティ氏が虐殺された。移民捜査官が催涙液をかけ抵抗不能にした上で、数人で倒して抑え込み、10発以上の銃弾を撃ち込んだのだ。この虐殺に怒りが爆発し、デモはさらに拡大している。
米階級闘争の内乱的発展が始まった。この闘いと連帯し、米日帝の中国侵略戦争を絶対に止めよう!